Wednesday, April 05, 2006

Glendale - Hurricane Katrina Charity/Lynyrd Skynyrd Tribute

4月1日

金 曜の夜に遅く帰ってきたため,朝10時くらいに覚める。今日のライブは2曲だけで12時半からしかも会場も近い事もありのんびり昼夕方を過ごした。頭は 悪いが飯を作らせると美味いモノを作るMT自慢のカルボナーラをたいらげ,ギター一本,エフェクト一個,そしてケーブル二本を用意する。10個以上のバン ドが2曲づつLynyrd Skynyrdの曲をかわりがわりに演奏するこのショーには,セッティングに時間をかけないためギター,ベースアンプ,そしてドラムが共用できるよう用意 されている。なので今日は軽い荷物での会場入りとなる。

10時近くなりアパートを出る。Lynyrd Skynyrdのトリビュートと言う事で70年代の雰囲気を作ろうとブーツを履いて行った。でもカウボーイブーツとはかなりかけ離れていたので仕方なくス ニーカーに替えようと思ったら,以前Daleにもらった青っぽく黒い革靴が車の中に転がっていた。それを履くことにした。しばらくブーツを履いていなかっ た所為とマニュアル車なので非常に運転しづらい。

15分くらいで会場に付きあたりと見回してみると結構,人が入っている。前回のthe Sermonとのツアーの最終日に行ってかなり手ごたえが良かったこの会場,the Scene。決して大きくはないが何故か気持ちが高まる会場だ。多分,家から近いからだろう。DaleとDanに彼らの友人でLAの公演には良く来てくれ る知人達が来ていた。その中に交じり会話をしていたのが元Jesus LizardのシンガーDavid Yow。彼とはMelvins,Toolを通して面識があったものの去年のJello/MelvinsのLA公演以来であった。久々に挨拶をして「変わり はなかったか,何か良いニュースでも?」と尋ねると「別に...そうだなKetten(子猫)を手に入れるよ」と言ってきた。もう会場ではバンドの演奏が 始まっていてあまり彼の言った事が良く聞こえなかった為,自分には"Ketten"が"Kid"(子供)に聞こえたので,がっちり握手をして「おめでと う!」と真顔で言ってしまった。Davidは何が何だか分からない顔をした。それに気付き,自分は「子供が生まれるって言ったなだよね?」と聞くと「違う よ,子猫だよ」と言い返された。

ス テージ裏にあるステージよりはるかにデカイ楽屋に入ると,ギターとベースのケースでごった返していた。 何人かのバンドの面々も自分達の番を待ち かねていた。さすがにLynyrd Skynyrd好きの人たちとあって南部の白人,悪く言えばR○d N○ck風の人が多い。今までのツアーやショーでは観た事のない光景だ。めまぐるしくバンドが入れ替わる。時間も経つのも早く感じられた。Sashaが 12過ぎに現れた。昼間にかなりの遠出をしたらしい。疲れていたようで,ニコニコしながら文句を言っていた。自分達の番のギリギリになると昨晩同じステー ジに立ったバンド,Big Businessのベース兼ボーカルのJaredも駆けつけてくれた。

いよいよAltamontの番が来た。 自分は2曲だけの演奏と言う事もあったので70年代風の見た目をより強調するためにライダースジャケットを 着て,Daleにファイヤーバードを借りステージに立った。Altamontの選曲はLynyrd Skynyrdの"Junkie"に加え,Neil Youngの"Powderfinger"。この曲はその当時,Neil Youngの事を歌詞の中に入れたLynyrd Skynyrdと"犬猿の仲ではないか"と言われていたので,それを撤回すべくNeil YoungがLynyrd Skynyrdの為に書いた曲だそうだ。Altamontのちょっとヘビーなアレンジの"Junkie"の演奏が始まると客は乗りまくっている。そして曲 の間にDaleが観客に向かい次の曲, "Powderfinger"の説明をする。以外(?)な選曲に客は戸惑うかと思いきや皆乗っている。自分のバッキングボーカル,20小節のギターソロも 悪くない。かなりの手ごたえを感じたのか思わず軽く踊ってしまった。

楽屋に戻ると何にかの人が声をかけてくれる。Daleに大声で 「"Powderfinger"をAltamontは録音したのか?するべきだ!し てくれ!」と言ってくるものもいた。Altamontが終わるとグランドフィナーレと続く。フィナーレは寄せ集めバンドによる"Sweet Home Alabama"と"Free Bird"。当初は自分の大好きなバンド,The SweetのべーシストSteve Priestもフィナーレに参加の予定だったのだが前日に急用が入りキャンセルしたらしい。Daleはドラマーで参加。すべてのショーが終わり楽屋が賑や かになる。自分はフィナーレに参加した人に声をかけ,とぼけて「最後の曲は良かったけど,誰の曲?今まで聴いたことがないな」と言うとDaleが大笑いし ていた。片付けを終え返ろうとするとDavid Yowが「このショーで一番良かったのは"Powderfinger"だった」と言って来た。「またまた~」と言い返すと,真顔で「いや本当だよ。 Toshimanaki は天使のような声で歌っていたし,本当に良かった」とまで言われた。テレながら「歌い方教えてくれよ」と言うと「俺が歌い方知っていると思っているの か?」と言い返され,二人で大笑いした。

なんとも自信につながるショーとなり家路につく。土曜の夜と言う事で警察も多く,酒は控えていた ので喉が渇いていた。MTとホットドックを作りジ ンをジンジャーエール,レモン汁で割り飲み直す。"ショーを成功させなければ行けない"と言うプレシャーがなかった為か楽しく終わった事に大満足で酒が進 む。ただ無理をしてブーツを履いたことにより足が痛み出してはいた。酔いで足の痛みも薄れた所で寝床につく。

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