Wednesday, December 20, 2006

移動日,キャンセル,また移動日_砂漠,山,雪

11月27日

移動日。Altamontがこのツアーに参加して一晩があけた。Danと同部屋の自分はDanを起こし,昨日,昼飯を食べたレストランに出向き朝 食を取る。朝食を済ませるとDaleから電話が入る。「何だよ,朝食誘ってくれよ」と起きてゃしないのに文句を言われる。小型のバン2台での移動となる。 Las VegasからRinoまで約550km。8時間ほどの運転が予想される。12時過ぎにホテルを出る。自分の乗るバンの運転はBuzz。Buzzの高校の 時の友人で今回のツアーのグッツの販売を担当しているJohnとTimが同席しての長旅。JohnはBuzzを野球好きにしたBuzzの友人,Danny の弟。そうなると車の中は当然の如く野球談義で盛り上がる。

高速95番をひたすら走る。右も左も砂漠と山。この景色が3時間以上続く。Las Vegasを離れて約150km走り,95をそれ10分くらい西に走るとRhyoliteと言う町がある。正しく言えば"町のあった場所"がある。つまり はゴーストタウンである。そこで10分ほど休憩を兼ねて観光をする。
http://www.ghosttowngallery.com/htme/rhyo.htm http://www.ghosttowns.com/states/nv/rhyolite.html
トイレが見付からないのでまた道端でようを済ませる。すると後ろでBuzzの笑い声が。直ぐに何をしているか分かった。自分が立小便をしている後 姿の写真を撮っていた。この町は1904年に発見され,その後,数年間採鉱で賑わい1907年には1万人が住んでいたと言う。その後町自体が経済的に不安 定になり多くが町を去り,1920年には千人足らずとなり,1924年にゴーストタウンになったらしい。

Rhyoliteを去りまた砂漠と山だけの景色が続く。あたりは暗くなってくる。眠気が襲う。気が付くと数十分寝てしまったようだ。起きると BuzzとTimがかなり熱くなっている。Pete Roseの賭博問題で彼を野球殿堂から外す外さないで口論している。それにJohnが加わり,話がそれた所で自分が加わった。そしてまた他の野球談義が続 く。日本人選手のメジャー流出など日本の野球人気の改善作なども語った。Sammy Sosaは日本に行くべきなど色々な案が出た。

砂漠の真直ぐな道が起伏の激しい山道へと次第に変わってくる。Renoが近づいてきた。町が見え始める寸前に高速の電光掲示板に"この先タイヤ チェーンを着ける事を薦める"と書かれている。Renoの先の山で雪が降っているらしい。これを見たJohnがBuzzにそれを伝えると「明日の予報を観 て明日キャンセルするか決めよう」と言い出す。もし雪がRenoの先の山に雪が積もってしまえばこの先の公演に影響が出てしまう。SFとLAの公演は Renoのものとは比べ物にならない観客動員数の差がある。ちなみにRenoの前売りは二桁。SFは2週間前に750枚完売。宿を取り,とりあえず明日の 朝決める事に。

ホテルはLas Vegas同様カジノが着いてる。一行は食事を済ませギャンブルに出る。自分は$20あまりをブラックジャックにつぎ込む。Coady, Dale, KurtそしてTimが同じテーブルで参加。そして酔っ払いのJoeなるSF出身の51歳の面白い男性が参加し,冗談を連発し場を盛り上げる。「俺は色々 やったさ。薬も体験したし,ヒッピームーブメントも観て来た。あんた等バンドやっているんだろ?GFDもJefferson AirplainもJanisも観て来た。今,孫も出来てこれ(ギャンブル)が一番の楽しみさ」とJoeのライフストーリも聞きながらのギャンブル。一時 は$60以上の儲けまで行ったがゲームを楽しみたかったので"なくなるまでやろう"と決心する。一時間余りをゲームに費やす。ディラーが変わった途端,負 けが続く。$20以上は使いたくなかったので残りの面々に別れを告げホテルに戻る。ホテルは離れとなっていたため駐車場を横切らなければいけない。外の気 温は2℃。雪がちらちら降り始めていた。

11月28日

朝起,シャワーを済ませて出かける準備をしているとTimから部屋に電話が。今晩の公演をキャンセルし雪が酷くなる前にSFに向かう事が決まっ た。食事を済ませ出発までの間の時間を潰すためにホテルの前にある質屋をのぞくことにした。するとギターが何本か置いてある。70年代に作られたと思われ るIbanezのLes Paulコピーが目に飛び込んできた。背の高い中年男性の店員に手にとり見たいと渡してもらう。状態は70%と言った感じ。値札を見ると高いので"ありが とう"と買う気のなさそうな声でギター返すと「交渉するよ。...$200でどうだい?」と言ってくる。「少し考える時間をくれ」と外に出てDanと相談 して「Daleとも話した方が良いんじゃないか」と言われDaleを捕まえ10分後にその店へ戻る。

今度は老人の女性がカウンターに座っている。ギターをアンプを通して試したいと言うとアンプに繋いでくれた。スイッチが壊れている。ノイズも大き い。$200で修理が必要...断る事にした。するとDaleが「幾らまで負けてくれるか?」と聞くとその店員は「幾らが良い?」と聞き返す。すると自分 は「電気系の状態から言っても$150だな」と言うとしばらく渋ったものの自分の粘りが効き,$150プラス税金でOKにしてくれる事に。お金を払いしば らく待っているとその女性の店員が後ろの方で,一度目にこの店に来た時"$200"と言った男性の店員ともめている。お金を払い戻され「安すぎるから売れ ない。$225出なきゃ駄目だ」と言ってくる。その男を指差し「彼は$200で良いと言ったが状態があまり良くないので$150にしてくれと頼んだ」と言 い返すとその女店員はまたその男にそのことを言い行く。するとDanが彼等の話を盗み聞きしていると「あいつ等は嘘を言っている。俺は$200にするなど 言っていない」と言っていたと言う。嫌な雰囲気になったのでそのギターを諦め店を後にする。ホテルの前に戻ると他の面々から「Toshi,新しいギターは 何所に置いたんだ?」と,皆買ったと思って聞いてくる。いつの間にか自分がギターを買ったと広まっていたらしい。

午前11時にRenoを発ち山道が続く。かなり高い所まで行くと雪が積もっている。道路も見るからに滑りやすそう。その山の反対側に行った瞬間, 雪が無くなる。皆で声を合わせ「越えたぞ!」カルフォルニアに戻ってきた。約4時間でSFに着く。自分はDanの家に泊まる事となる。他の一行はホテルに 泊まる。そこに荷物を預けまたギターを探しに町ヘでる。DanとJaredの3人で中古楽器屋を2軒回る。2軒目でJaredが使用しているものと同じア ンプを発見。相場より60%近く安く売られていて,そこからまた10%値切って購入。自分には何もいいものが見付からなかった。ギター屋を去りホテルに荷 物を取りに行き,Danの家と向かう。DVDをレンタルして観ようとDanが2週間ばかり前に会員となったビデオ屋に行くとそこが店じまいとなっている。 全てのDVDがレンタルではなく売られている。仕方なくDVDを2本購入。その一つ"Stoned"を観る。これはイギリスで作られたRolling Stonesの初代ギターリストの一人Brian Jonesの映画である。それを旅の疲れを堪え何とか観終え寝床に着く。

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