Austin: 休み
口内炎の影響か,食べられる物が限られるのか,多くの時間を人ごみの中で過ごしているからか,ちょっと風邪気味。あまり無理をしないよう町をぶら ついてみる。薬局を見つけサプリメントや口内炎のクスリを大量に買う。道端で演奏しているブルーグラスのバンドを数曲観ていく。食料も買いホテルに戻る。 また何度も観た映画をTVで観たり曲を書いたりしているうちに休日が去っていく。SxSWは今日が最終日。夜中遅くまで外は賑やかであった。
3月18日
移動日
Austinから次のショーのAlbuquerque, New Mexicoまで2日かけての移動となる。その距離,618 miles(994 km)。昼過ぎにホテルを出発。高速の運転が続く。その間San Antonioを越えてからあまり大きな街がない。レストランの選択も限られまたファースト・フード店での食事が続く。夜になりまたEl Pasoで宿を取る事にする。
3月19日
移動日
一番に起き,シャワーを浴びる。シャワーから出るとCoady,Jaredが目を覚ましている。自分は皆が起き準備が整うまでEl Pasoの街歩く事にする。ツアーに出て,その先々で質屋や楽器屋を見つけるのが大好きである。10分くらい歩くとようやく一つの楽器屋を見つける。地方 と思い掘り出しものが安く見つかると思いきや予想以上のに物が高い。いい物はあるのだがとても衝動買いしたくなるような値段のものはない。がっかりしなが らホテルに戻ると皆準備が出来ていたので間もなく出発。メキシカン料理のチェーン店,Taco Cabana(http://
まだ明るいうちにAlbuquerqueに到着。学生街ともありなかなか綺麗な町並み。明日はJaredの友人の家に泊まる事を決めていたので今 日は贅沢にHilton Hotelに泊まる事に。それでも2部屋に4人。早く着いたので4人は町に繰り出す事にした。食事を済ませ,Jaredの友人Wongが薦めるバーに向か う。着いてしばらくするとWongが合流する。Jakeが「小銭があまっているからジューク・ボックスで曲をかけるから,トシ曲を選んでくれ」と言って来 る。驚いた事にMelvinsの"A Senile Animal"が入っている。それを冗談半分でかける。しばらくするとJaredが自分の所に来て「トシのお陰だ(皮肉)。バーテンダーにBBのベースだ ろ?って言われたよ」と恥ずかしそうに言ってきた。その後も誰かがMelvinsの曲を数曲リクエストしていた。街が小さいだけに誰がショーをやりにきて いるか街の人間には直ぐ分かるようだ。
3月20日
Launch Pad: Albuquerque, New Mexico
起きてシャワーを浴び,皆に質屋探しを提案。チェックアウトを済ませ4人で街をドライブしながら質屋を回る。あまりいいもの,良い店が見つからな い。高速の反対側に大学ありその並びに色々な店がある。そこで夜まで時間を潰す事に。自分はCD屋と質屋探しを続ける。皆は喫茶店に残りインターネットを チェック。2時間ほど色々な所を歩いたのち皆と合流。当初はWongの言えに泊まるはずだったが皆が仮眠を取りたいと言い出しホテルを取りに行く。格安の ホテルと見つけそこにチェックイン。自分は皆が寝ている間にインターネットをチェック。その時,今日が20日で自分の誕生日であることに気付く。食事を取 りにレストランに言った時自分の誕生日であることを言うと皆が「なんでもっと早く言わなかったんだ」と言ってくる。自分は「今日が19日か20日分からな くなっていた」と言うと長旅の続く中ゆえに皆が納得。
会場はホテルから歩いていける距離。機材があるのでバンで移動。会場に着き機材を取り込む。BBはこの会場で演奏したことがあり,サウンド・エン ジニアはBBのことを覚えていたようだ。自分の役割について話すとなんなく準備をしてくれる。一つ目のバンドがまたBlackmarket。3バンド目が AustinのEmo'sのステージでBBの前に演奏した,同じレーベルのバンドDAUGHTERS。ベースのSam,ドラムのJohnとギターの Nickと初めて会い,話をする。非常に気さくな面々でその場で仲良くなる。DAUGHTERSのライブはエネルギーがあって非常にタイトな演奏。”この バンドは人気が出てくる"と予感させるほど。
トリのBBの出番になる。サウンドチェックはなかったので始まる前に皆の音を確認する。自分の音のモニターを確認している時,Jaredが「トシ の音をちょっと下げてくれ。そうだ!皆,今日はトシの誕生日だ!彼はミキサーの後ろでキーボードを弾いている。祝ってやってくれ!」とか色々言い始める。 ご丁寧に年齢まで公表する。演奏はこのツアーもっとも良い出来。DAUGHTERSのJohnが自分のやっているの事が気になったのか演奏中「これ何?そ れ何」と色々聞いてくる。しばらくすると,また演奏中に一人の見知らぬ男性が「何飲んでいるんだ?」と聞いてきて,「ビールだ!」と言うと新しいビールを 持ってきてくれる。Jaredの話も止まらない。最後の曲,"Easter Romantic"の前にJaredはまた「次の曲は特別な人に贈る。このツアーに同行してくれて,キーボートとノイズとサウンドエンジニアをやってくれ ているToshiの誕生日プレゼントとして贈りたい」と言い曲が始まる。CDとは違って中間部がブルース調になり静かになっていくところがある。そこで Jaredはステージを降り,観客にマイクを向けて歌わせようとする。ステージに戻ったJaredは一人芝居まで始める。やっていることはかなり品がな い。絶"口"調。静かになる部分が長いのでわざと音を大きくすると「シャラップ,トシ!」と大声で言ってくる。客の反応も非常によい。色々な事を曲の途中 で喋るJaredに自分もお客も大笑い。
終了後,「おめでとう!」と声をかけれくれる人,「何か他の音がすると思った,君がやっていたんだね」とか「Melvinsを手がけているトシだ ろ?」と自分に話し掛けてくる客が多くいた。客は決して多くはなかったが皆が大喜びで会場を去っていった。片付けている時,Jaredに「今回の誕生日の プレゼントでもらったもので一番良かったよ!って他に何も貰っていないからな。年齢まで公表してくれてありがとう」と言うと2人で大笑い。誕生日を飾る楽 しいショーとなった。この時,ようやく口内炎がやっと治り始めた。ホテルにもどり明日のLAまで長旅に控えすばやく就寝。LA公演を残し,地方公演が全て 終了した。
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