Saturday, July 19, 2008

Sacramento, CA>>San Francisco, CA

7月17日、Sacramento, CA

5時間の睡眠を得て、朝10時にホテルを発つ。バンの中でメール等をチェックしながら約5時間のドライブ。運転手がツアーマネジャTimからドラムテクのRickyに代わり、バンの中は席替え状態。後部座席に初めて座るJaredは大はしゃぎ。CDの音楽とともに踊り始める。このバン、屋根も高い。

会場はJello/Melvinsツアーで演奏もした事のある場所で、数人が自分の事を覚えていてくれたようだ。が、予定時間を1時間以上遅れて到着したため、サウンドマンはご機嫌斜め。ぶつぶつ文句を言われながらサウンドチェック。ローカルバンドによる前座はなしのはずだったが、プロモーターの手違いでローカルバンドが機材を運び始める。

ここ2年、Sacramentoの公演では多くの観客を動員していたが、今回はあまりパッとしない様子。睡眠不足か自分の演奏もいまいち。4曲目ではCoadyの機材が壊れ、演奏を中断。Jaredの漫談が少々。その後、自分と二人でギターボーカルだけのカバー曲を考えながら披露。少ないながらも数人の客がステージを降りた時、声をかけてくれた。

Melvinsの演奏は相変わらず力強く、爽快。昨日の公演とは打って変わって、客はおとなしめだが、曲に合わせて歌う客が多く観られた。


7月18日、San Francisco, CA

Sacramentoからは1時間半ほどの距離。睡眠を十分に取ってからの出発。SFに近づくと一気に気温がさがる。会場に付きバンから降りると、半袖だと寒いくらいだ。荷下ろしをすると体が温まってちょうどいい。

ツアーマネージャーのTimはLAを発つ前に自分とオープニングバンドをやろうと言っていた。今日がその初日だと言う。曲らしい曲などなく、彼と自分が作るノイズに加え、誰かにドラムを弾いてもらおうというのがアイディア。バンド名は各会場のポスター制作者が作り、ポスターに加える。つまりは会場ごとにバンド名が違うようになっている。今日のバンド名は”Morningstar Rising"。ドラマーをDaleに頼むと2歳半の娘のSに弾かせると言う。

公演の時間になると、完売ともあって多くのファンで埋め尽くされている。楽屋ではSがやる気満々で早くドラムを叩きたいとだだをこねている。Timがエフェクトでループを作ると、自分がそれに合わせて自分の作ったサーキット・ベンディング・キーボードでノイズを重ねる。2分ほどそれが続きSの登場。メチャクチャなドラムの演奏に客は一瞬戸惑ったようだが、多くが子供が弾いている事に気づくと大喜び。自分はキーボードに付いているライトセンサーに向けて懐中電灯を向けて音階をかえている。キーボードスタンドを持ってきていないため膝まづいて演奏している。それに気づいたSはドラムの演奏をやめ自分の方へやってきて、自分の手から懐中電灯を奪い、それを足下に向けて遊び始める。それに飽きるとまたドラムに戻り、叩き始める。暫くするとまた自分の方にやってきてまた懐中電灯で遊び始める。それを数度繰り返す。ある意味ループになっている。しばらくそれを続けたあと、Sは懐中電灯を自分の口に向け、歯医者さんごっこのように自分の口の中を覗き始める。客は大笑い。Sはそれを終えもう一度ドラムを叩き、客に手を振ってステージを去っていく。暫くするとTimもループを流し続けたままステージを降りる。自分もそれに続く。数人の客はかなり気に入ったようでその中の一人はこのバンドのCDはないのかと聞いてくる。人の好みとはわからないものだ。

BBもMelvinsもSFではいつも盛り上がる。この夜も例外ではなかった。自分も客の反応に乗せられ昨日の演奏とは打って変わってかなり納得の行くものとなった。ショーの半分が新曲で構成されているのだが、それにも関わらず客は大乗。新曲でマッシュピットが起こるのはこの公演が初めて。

Melvinsの公演は相変わらずの盛り上がり。最前列は若いファンが目立つ。"A Senile Animal"からの曲になると多くがそれに合わせて歌っている。発売されて10日の"Nude With Boots"からの曲での反応もかなり良い。数人が口ずさんでいる。新しいファンが付いている事をしるのは嬉しい限り。

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