Recording Projects. Music Production, Deaf Nephews, Altamont, Serce, Big Business, Circuit Bending, etc...
Saturday, January 07, 2006
ツアー日記! ツアー最終日!
11/16 Los Angeles。 Jello Biafra with the Melvins
ツアー最終日。11月11日に日本から小学校の時の幼なじみの隆文がわざわざこの日のために来ていた。奴と二人でアパートにて昼食を済ませ機材を取りにリハーサルスタジオに向かう。スタジオに着いた時,すでに半分以上の荷物が積まれていた。全てをバンに積めそこから約15分で会場のHenry Fonda Theaterに向かう。会場に着き荷を下ろし数十分後にサウンドチェックを行う。機材を積んでもステージには余裕がある。でかい!会場も1200人収容できる今回のツアーで間違えなく一番でかい。気が付くと外はあっという間に日が暮れていた。
この日の売店にはLAに住む自分らの友人Joeが任されることになっていた。その売店の準備だけは済ませ早い夕食へ出かける。自分と隆文はそこから東に2ブロック行ったところにあるタイ・レストランに向かう。そこは以前,オープンしたての頃,Daleとその妻そしてDaveとの4人できたことがあった場所で,Elvisのマネをするタイ人がいる事で有名になりつつある場所である。Elvisのマネもなかなかではあるが,自分にはその人がJames Brownに見えて仕方がなかった。そこでタイ料理をたらふくたいらげ会場に戻る。会場に戻りドアをくぐろうとした時自分の名前を呼ぶ声が聞こえた気がした。あたりを見回すと見知らぬ日本人が。mixiで連絡を取り合っていたKT氏であった。KT氏はBuzzやMikePattonと自分との共通の知り合いを持っていたため直ぐに話が合い,今回写真家として来ていただいた。この後,とても自分とは信じがたいカッコいい写真を撮っていただく事となる。http://www.kaztsurudome.com彼との挨拶を済ませ開場への準備を始める。
開場されJoeが到着するが商品の説明等をしなければならないので,結局始めのうちはAltamontが売店を任される。次々に来るお客の数は今までの中では一番。知り合いの数も多い。あまりの忙しさに来てくれた友人達にもろくに挨拶が出来ない。売店にこの忙しさの中話し掛ける人間がいた。勿論,Eugeneの女性の様に突然パンツを脱ぎだしたわけではないが...彼はこの忙しさの中,自分にアルバムについての説明を求めてくる。「どこのスタジオでミックスしたのか?」等であった。なにやら自分のやっているブログを見ていたらしく(http://toshimanaki.blogspot.com自分の顔も知っていて,自分にエンジニアとしてのスタジオでの話等を聞きたかったらしい。ブログを読んでくれるのは嬉しいのだが,何もこんなに忙しい時に質問しなくても...Altamontの演奏の時間が近づいてきたため,売店をJoeに任せる。楽屋に戻る前に来てくれた友人達に挨拶をする。
ついにこの時が来た。初めてのライブ以上に緊張が高まる。と,言ってもステージに上がるときのみ。 曲が始まるといつもの自分に戻っていた。緊張した理由は勿論、LAであること。多くの知り合いが来る事に対してはさほどの意識はなかった。が、LAと言う大都市は常に音楽とそれ以外のエンターテイメントで溢れている所。観客は耳が肥えているのか冷めているのか...一筋縄ではいかない事は分かっていた。観客誰もが評論家のような眼差しでAltamontを体感している。曲を知らないためかそれとも演奏力の欠乏なのかはステージの上からは分からないがお客は冷めているように思えた。知名度の低さをまじまじと実感させられる。それでも何人かの集まってくれた友人たちの声援は自分の耳にしっかりとどき、動機は次第に高まっていった。お客の乗りはいまいちとは言え、開場は人で膨れ上がっている。多くの人にAltamontの存在を知らしめた事には間違えはない。来てくれた友人達からの情報によると、自分の行ったAltamontとMelvinsとのつなぎのサーキット・ベンディング・キーボードによるノイズ演奏では、多くの人が身を乗り出して、「何をしているのだろう?」と言ったような興味を示していた事を確認。コンサート終了後も何人かのアメリカ人が自分のキーボードについての質問をしてきた。
楽屋に戻りビールを握り締めまたステージ横に着く。Melvinsの演奏になるとお客は次第に動きを見せるようになっていた。それでも他の州の会場に比べるとまだまだのように思えた。Melvinsが数曲を終わらせるとそれにJelloが加わる。聴きなれた曲のイントロが始まる。自分の手がけたJello/Melvinsのアルバムからの曲である。観客はもう手におえない状態に。Mosh Pit,Crowd Surfingが起こっている。「Jelloめ~!」。観客の多くは彼を見に来ている事をまじまじと見せ付けられた。それでも観客が自分の手がけたアルバムから曲を歌っているのをいると嬉しくなってきて,ビールの味がますます冴えわたり,量も次第に増えていく。決して自分が書いた曲ではないがそれらに携わったかと思うと,まさにエンジニア冥利に尽きるひと時であった。正直,レコードの売上うんぬんよりもずっと嬉しく思える。
公演が終わり楽屋に戻ると知人,友人達で膨れ上がっている。元the Jesus LizardのDavid YowやToolのDanny Careyの姿も見える。Daveはビールを片手に楽しそうに友達と語り合っている。と言うか,彼のみが話しまくっている。Dannyは相変わらずデカイ!この男と喋ると見上げなければいけないので首が疲れてくる。自分の誘った友人たちも楽屋に招き雑談にふける。友人に頼まれていたJello/MelvinsのCDにサインをもらいに行く。皆に冗談で「eBayでさばくからサインしてくれ!」と言うとJelloだけが「You Ass Hole!」と...
友人達がぽつぽつと家路につき会場にも清掃係の姿だけが目立つようになってきた。片づけを済ませ荷積みをして会場から出て機材を置きにスタジオに向かう。友人,隆文も荷降ろしを手伝い,皆から感謝され照れている様子が伺えた。片づけを済ませ家に着いた時には午前3時半を回っていた。次の日に極度の筋肉痛に襲われる事はこの時は知らずに,Jello/Melvinsとのツアーの成功(一応)を祝った美酒に酔いしれ床に着く。
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