4月20日、
遅めの起床。チェックアウトを済ませた後、ホテルにあったレストランで昼食。注文してから大分時間がかかって食事にありつく。出発前からいらいらした。気持ちを切り替え出発。運転の先発は自分。前回のMelvins/Big Businessツアーの時と同じ所でレンタル、同じ機種を借りた。コピューターに残しておいた写真でナンバープレートを調べると全く同じバンであった。前回のツアーでは全く運転しなかったのでわくわくしながら若者の溢れるリゾート地を後にする。
自分はPhoenixの近くまで運転。運転好きのCoadyがそこから始める。Phoenix郊外Mesaで夕食を取る事に。Jaredの友人の勧めでベトナム料理屋に行く事に。店に着くと移転されていた。周りはアジアの料理屋で囲まれていたので代わりを探すのは簡単なことであった。久々に韓国焼き肉屋へ。レストランに詳しいCoadyには韓国料理はあまりなじみがなかったようで、その料理を口にすると大喜び。
当初の予定では中間点で1100km離れたEl Pasoかそのちょっと手前のLas Crucesまで行く予定だったが、出るまでにもたもたしていたため、目的地を大幅に縮め615km先のTucsonに変更。TucsonとLas Crucesの間に大きな街がなくホテルを探すのに苦労するというのも理由であった。
4月21日、
当初の予定ではNew MexicoのCarlsbadの自然公園の洞窟を観に行く予定であったが、一日目で距離が出せず、Dallasまでの距離を考えその企画を断念。ひたすら西へ進む事に。Arizonaをしばらく走っていると”The Thing?”と書かれた看板がやたらと目につく。CoadyとJaredは知っているようで大袈裟に”何なんだ?”とその看板を見る度、そう繰り返す。Jaredはその”The Thing?”への出口も覚えていたようだ。”The Thing?”と大きく書かれたストア。雑貨屋でその建物の奥にちょっとした博物館がある(http://www.doney.net/aroundaz/thing.htm)。入場料が1ドルなのでそんした気分にはならなかったが、なんともしけた博物館であった。ちなみに”The Thing”とは子供を抱えた女性ミイラのモデルであった。
店を出てさらに西へ向かう。小さな竜巻も目につく。グッツ販売のJakeに運転が代わり、New Mexicoを抜け、Texasに入る。Texasにはいり暫くするとあたりはすっかり暗くなっている。運転はCoadyに。夜になるとやたらと虫がウインドシールドにあたってくる。もの凄い音であたって来た物には皆が”何だ?何だ?”とCoadyに尋ねる。コウモリであったらしい。
Jaredが腹が減ったから次の出口で止まってくれと言って来た。Coadyが店を見つけそこに入ろうとした瞬間、警官に止められる。またもTexas。Coadyがバンの後ろに連れて行かれる。残った連中は”またイタズラじゃねーのか?”と疑ってくる。自分はあのイタズラの仕掛人、Jに電話をかけるよう携帯電話を手に取り待機。スピード違反であったらしいが警告ですんだ。その所為で一気に疲れが出たのか、またも目的地を縮め、そこから60kmほどのBig Springで宿を取る事に。
4月22日、Dallas
出発してから4日目にしてこのツアー初のライブ。会場には現地時間の6時に到着。到着して5分しないうちに前座のバンド、Tweak Birdと合流。彼らはDallasで前日にライブを行っていたらしい。機材を降ろすとTBの二人と自分の新しい機材についてのマニアックな話が始まる。
サウンドチェックを済ませ。2ヶ月くらい取り替えていないかったギターの弦を張り替える。食事(インド料理)を軽く済ませ、4日間触っていなかったギターの練習をする。開場されても客の入りはいまいち。Dallasのショーはいつも今一歩。TBの演奏が始まっても自分は一人楽屋にこもりギターの練習。
年齢制限のないショーなので夜遅くならないうちにショーを終わらせなければならない。TBの演奏が終わると即座に準備に取りかかりBBの演奏が始まる。このツアー初の演奏とは思えないほど納得の行ける出来。客が少ない分、緊張することがなくのびのびできたのが理由の一つ。その少ないお客も納得してくれたようで、グッツの売り上げも客数からは想像できないほどの良さ。
公演後、TBの連中はDallasには友人がいないため、宿泊代を削りバンの中で一晩過ごすと言うので、自分達のホテルの床を提供。BB、TBとでホテルで軽く盛り上がる。ツアー初日は客の入りに関わらずいい気分で終える事が出来た。
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