Recording Projects. Music Production, Deaf Nephews, Altamont, Serce, Big Business, Circuit Bending, etc...
Saturday, January 07, 2006
ツアー日記! Altamont vs. the Sermon
11月18日
金曜の夜にBassのDanのサンフランシスコの家に夜10時に着く。 Danの飼っている犬、アルバートは自分になついてくれず、ほえてばかりいた。 犬に嫌われたのは人生初めてのことかもしれない。 11月19日,ライブ当日の午前中に家を出て,おしゃれ商店街Haight Streetに4人で出かけ昼飯とショッピングをする。 昼飯で食べたメキシコ料理やのブリ―トーが後で腹痛を起こす事とは知らず、その大きさ(茶筒くらいある)に構わずたいらげてしまった。
一旦、Danの家に戻り休養を取り、7時に荷積み、そして7時半に現地入り。Bender's Bar & Grillと言われるそのバーは思った以上に狭くJello/Melvinsとのツアーの最後のLAの会場とのギャップを思い知らせる。ステージも床から20㌢㍍あまりで,観客の目線とあまり変わらない。Bender'sの音響担当のSteveが挨拶に来る。奴は「今晩,俺もう一軒と掛け持ちでやらなきゃいけないんだ,悪いけど途中からいなくなるかも」と...皆「OK!」と何気なく答える。しばらくすると今回このギグを用意したもう一つのバンドでJelloのレーベル,Alternative Tentacles所属のthe Sermonの面々が到着する。そのメンバー達と自己紹介を済ませステージのセッティングに入る。
セッティングをし始めると直ぐに開場され(と言っても警備員が一人と窓口のネエちゃんが一人)お客がぽつぽつ入ってくる。LA公演を見てAltamontを気に入って,わざわざPhoenix,AZから来てくれた人もいた。Sacramentoの公演を見てSFまで来てくれた人もいたらしい。その時はまだthe SermonかAltamontのどっちが先に始めるか決まっていなかったので皆で決める事にし,the Sermonが先発する事となる。その晩はSFで他の場所で行われていて,客足もまばらであったことはあらかじめ予想していた。Mad Honeyが同じブロックの違う場所でライブをしていたり,一緒にツアーをしてthe SermonのボスでもあるJelloでさえ,電話をすると「今晩はJames Brownチケットを抑えたからそっちに行く」との事...それでもDanの地元でもあり,Daleが長い間すんでいた町SFと言う事もあって結構集まってはきた。
The Sermonのステージの直前,音響のSteveがバーに姿が見当たらく,the SermonのメンバーのGregとMikeが自分の所に頼みをしに来る。「Toshiはエンジニアをやっているって聞いたのだけど,PAの方頼んでもいいかな」と2人は言う。勿論,"俺がやらなきゃ,誰がやる"とまで大げさではないが"しゃぁ~ね~な~"くらいに思いその頼みを承諾する。The Sermonの演奏が始まる。ステージの目の前にあるソファに4人くらいが座ったまま。ステージ横のPAシステムをいじりながらそれを見ていた自分は"またSFも大都市だから,ただ立って聴いているだけなのか?"と言う疑問を抱き始める。The Sermonの演奏が残り2曲と差し掛かったとき極度の腹痛が自分に襲い掛かる。彼等の演奏が終わると同時にトイレに駆け込む。昼間のブリトーが消化不良をおこした。
トイレから出てくると残りのAltamontの連中はすでに準備が出来ていた。キーボード,ギターそしてウクレレを準備しなければいけない自分が一番最後に準備に取り掛かる。"急がなければ"と焦る自分に気付く。慌てて行う作業は反って時間がかかってします。キーボード,ウクレレの準備は出来たもののギターから音が出ない。Daleが心配して駆け寄る。問題はエフェクターのアダプターが入っていなかっただけ。"ブリトーめ~"と八つ当たりを頭の中でしている自分に気付く。
Altamontの演奏が始まるとさっきまで座っていたお客も総立ちでステージ近くまで寄ってくる。ステージが狭いためあまり大きな動きが出来ないが観客の乗りはきわめて良好。Phoenixからわざわざ来たその日が誕生日の男,(そいつも)SteveがLA公演でステージ最前列に来て,腕を組んでうなずきながら聴いていたのをステージ上から観て覚えていた。その日は曲を覚えたのか,腕をぶんぶん振っておおはしゃぎで自分達の演奏を楽しんでいるのが伺える。Danが読んできた友人達か,女性の声援も聴こえる。演奏も乗って来る。
Haight Streetを歩いていた時の事だが,Daleが「Toshiは今日はステージで何を言うんだ」と聞くので,自分は「そうだな~,サンフランシスコ...(わざと日本人のアクセントを強調して)We built the city, We built the city Rock and Roll(Jefferson Starship)かな」(またも80年代ネタ)と言うと,Daleが大笑いしながら「それやれ,それやれ!」と大絶賛する。でも自分が実際に行った行動とは,まずDaleがあのVaporsの曲とともに自分を紹介する。そしてお客が自分を注目した時,難しい顔をしてポッケトから1枚の白い紙を取り出し,それを読みづらそうに見つめる。人差し指を立てお客に"ちょっと待ってくれ!"の合図を出しながら,しばらく読んで,小声で発音を繰り返すフリをする。そして言った言葉が「どうもありがとう!(日本語)」それだけ。間が良かった。観客にも通じて笑い声も聞こえる。LAまでの帰りの車の中でDaleが「あれは良いギャグだった」と誉めてくれた。その時初めてAltamontに入って「良かった!」と思った。
残り2曲となると自分はギターからキーボードの演奏となる。そして最後から2曲目が始まった直後自分の"社会の窓"が全開であることに気付く。ステージ直前の下痢を処理した後閉めるのを忘れていた。閉める事はできるのだが,あまりにもお客と近いため股間に手を当てることが出来ない。いつもならちょっとしたリフをキーボードで奏でるのだがその時はチャックのことで頭がいっぱいで簡単なコード進行に沿った演奏しか出来ない。姿勢もキーボードで何とか股間がお客から見えなくなるように配慮しその2曲は何とか終えた。最後の曲が終わるといままでのツアーでやってきたMelvinsへの"つなぎ"のノイズ演奏が行われる。その時は縦横20x30㌢㍍の小さいサーキットベントキーボードを使って行うため股間を隠すのが困難となる。いつもはステージにひざまずきキーボードを操るのだが,そうすれば"チャック全開"を皆に後悔するようなもの。その時,ひらめきが...ステージに横たわりキーボードをチャックの上にかぶせそれを寝転びながら演奏した。危機からの脱出とともに新しい"動き"が生まれたことに納得してステージを降りる。
バーに残りビールを飲みながらライブでの成功(?)を皆で祝う。The Sermonの面々がこのラインアップでまたやりたいと言って来る(来年1月のライブの日取りがその2日後に決定する)。それと同時に音楽用/友人集めブログサイトMyspaceを彼等に進められる。その晩はDanの家に泊まり,次の日の朝,興奮冷め止まぬ一行は早速MyspaceでAltamontのサイトを作る。その時Altamontと言う名前のバンドはMyspace内に他に3つあることにも気付いた。ちなみにww.myspace.com/altamontbandが自分達のアドレス。ライブでの手ごたえを少し得てLAに戻る。その車の中でも将来のライブについて語り合っていた。ライブジャンキーになりつつあるAltamontに気付いた。
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4 comments:
まるで毎日トシマンとツアーに回ったかのように赤裸々にツアー日記が書かれていて全部一気に読ませていただきました。面白かったです。社会の窓が開きっぱなしに気をとられてなんてところはメンバーも知っているのですか?
自分が最後まで一人で例のノイズをやっていまして,一人ステージを降りるときこれ見よがしにチャックを閉めたので知っていると思います。
ライブの前には食べるものにも気をつけなければいけませんね。
私も出先でめっぽう辛いものを食べるので大抵外で大便するハメになります。食べてしばらくするとイテテテって。しかもわかってて辛いものやめられません。病気です。1/20のロングビーチのショウにいきたいのが本音なのですが、子供の誕生日なので難しいです。でも無理矢理いくかもしれません。21日グレンデールもいきたいけど。自由な身でない私がどれだけがんばれるか。それがポイントです。なによりトシマンのステージ成功をお祈りします。ナム〜
食べるたびにウンコする人いますけど肉警部さんもその手の人ですか。自分は一日一回きりです。
もし20,21が駄目でも2月4日にSilverlakeのZenSushiでやります。その時はBucherと一緒です。無理はしないで下さい。Altamontを観に来るために肉警部さんの家庭をメチャクチャにされては...
お子さんにお誕生日おめでとう,とお伝えください。
またお会いできることを楽しみにしています。
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