Monday, September 08, 2008

Tucson>> Phoenix>> San Diego

8月26日、Tucson、AZ

移動中のバンの中からIn-N-Outが見える。家に家に近づいて来たと思い始める。だが、会場に着き荷下ろしをした途端、雨が降り出した。8月の雨。まだカリフォルニアにはいないことを実感。

ノイズ・ジャム、BBと中々の出来。Melvinsの番になると2曲目でいきなりダイブがみられる。荒れる事が予想された。ステージ前の方の女性客がコップを持って男性客を掴み文句を言っている。マッシュピットに押されその中の一人に文句を言っている。これは満員電車の様なもので、押された事に対して周りの人間を責めてもどうしようもない。多分、彼女の持っていた飲み物がこぼれた事に腹を立てているのだろう。荒れる事が予想されたが、その二つを除けば何も起こらなく良いショーになった。

公演後、店の者が自分に声をかけてくれ、飲み物をおごりたいと言う。ショーをかなり気に入ってくれたようだ。言葉に甘え、久々のジン・トニック。Bombay Sapphire Gin(www.bombaysapphire.com)を注いでくれる。調子に乗ってもう一杯。腹が減って来たので良いの回りがいつもよりはやい。ホテルに着くとJaredと72oz・ステーキのコンビでホテルのすぐ隣のDennysに夜食を食べに行く。夜3時を回っていた。


8月27日、Phoenix, AZ

会場が変更され、小さめのバーに変わったがチケットの売り上げはまあまあだと言う。会場のマネージャーのRは一行が来る事になりかなり興奮気味。やたらとサービスが良い。”『なになに』が欲しい”と言うと飛ぶように探してくれる。非常にやり易い。ステージも小さめなのでギターラックはステージの直ぐ横に置かれる。その周りにロープでしきりを作る。

サウンドチェックの前、楽屋にもどると、2日後のショー、Pomonaが急にキャンセルになったと言う。プロモーターともめたらしい。それを話すBuzzの声がおかしい。風邪をひいたような声。ノイズ・ジャムの準備になる頃にはBuzzはフラフラしていたようで楽屋で横になっていた。嫌な予感。

ステージが小さいと動きは取りにくいが音は拾い易い。ノイズ・ジャムとBBは今日もなかなかの出来。Melvinsのバンになると客は大ノリ。Buzzも何とか持ちこたえているようだ。昨日の晩と同様、2人の客が”押したの、押さないの”で掴み合いの喧嘩寸前まで言っている。良く見ると女性客同士。それに指を指し係の者に告げると慌てて割って入る。Buzzの目の前には狂った客がいる。その客は自分自身の顔を殴ったり、Buzzに向かって「俺の顔をひっぱたいてくれ」とか「ぼこぼこにしてくれ!」と訳の分からない事を言っている。Timは自分の横でその男が何もしないかジッと見ている。Timが言うにはその男はクスリの影響でそうなっているのではと推測していた。最後から2曲目の所でその男はBuzzの目の前のモニタースピーカーを担ぎ上げた。相当興奮している。自分は冷静に「おい。おい。下ろせ!」と言うと男は「ああ。ごめんよ。俺が悪かった」と言いながら、すんなりモニタースピーカーを元の位置に戻した。その後は何事もなくショーを終える事が出来た。


8月28日、San Diego, CA

ホテルを出るとネバダ、アリゾナ、そしてカリフォルニア州にしかないIn-N-Out(http://www.in-n-out.com/)を見つけ昼食を取る。5時間の道のりなので食事を直ぐに済ませSan Diegoに向かう。

2時間くらい走った頃、機材用のバンに乗っているBuzzからマネジャーであるTimに連絡が入る。やはり喉の調子が良くないと言う。大事を取って残りの3ショーをキャンセルしたと言う。Timはエージェントに連絡を入れると、エージェントが会場の者に連絡を入れ、”延期”と言う形でそれらのショーをキャンセル。SDの郊外を抜け、Los Angelesに向かう。リハーサル・スタジオに付き、荷物を下し、あっけない形でツアーが終了した。ツアー歴24年の大ベテランとは言えとも,菌には勝てなかったようだ。

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