Sunday, August 05, 2007

Minneapolis>>Chicago

6月14日、Minneapolis, Minnesota

今週行った町とは比較の出来ないほどの大都市。街行く人達の数も比にならない。Minnesota Twinsのスタジアムを横目に会場入り。会場も広く店員もBBを知っている為、愛想が非常に良い。バーテンダーが着いていきなりビールをご馳走してくれると言う。自分が選んだのはMinenesotaのSurly。タブビールだったのでSurly(会社名)のどのビールかは分からなかったが、空腹の自分にはこのスムーズで重過ぎないビールは旨く思えた。この後自分はSummit、Blue Moonと言った地ビールも試してみた。会場の隣が同じオーナーシップのレストランで、会場のはからいで飯が用意される。暑さや疲れであまり重い夕飯は食べたくなかった一行はチキンサラダなどを頼む。

飯を済ませるとショーが始っていた。自分はMinneapolisに住む友人Mikeとその弟Tomと飲みながらバーで話し込んだ。以前、彼のバンドをオーバーダブ(自分が楽器を弾いた)とミックスをした事もある。That's What You GetというバンドでMikeとMikeの奥さんDawnとがボーカルを務める、初期のB-52'sに似たサウンドに政治的な歌詞を交えたシニカルでコミカルなバンド。http://www.thatswhatyouget.net/ 自分が仕事したなかでもっとも好きなバンドの一つ。Jello BiafraにCDを渡したら気に入っていた。ちなみにこのバンドはひねくれているのでMyspaceは存在しない。

前座がBBの一つ前のバンドとなったのでウォーミングアップをしに楽屋にこもる。しばらくすると突然、モヒカン頭の大男が楽屋に入ってきて、「Toshi、覚えているか?」と自分に握手を求め入ってくる。別に驚きはしなかったが、見覚えの無い顔ゆえ困った表情をすると、「驚かしてすまなかったな、俺だよ。Fargoの客にいたDaveの友達のJoeだよ」と大声で言ってくる。確かにDaveと言う客と喋ったのは覚えているが、このJoeと話した覚えはない。観客は200人を超えていたしスポットライトを浴びているステージからは観客の顔は見づらい。喋った事も無い人間を覚えられるわけがない。 Joeは他の友人2人とともにしばらく楽屋に居座り、狭い空間でタバコを吸いながら「終わったらパーティーしようぜ!」などと話を止めようとしない。絶えかねた自分は練習するから出て行ってくれと何とか連中を追い出す。Joeは出て行く瞬間、バンド用に用意されたビールを指差し、「もらっていいか?」と尋ねてきた。一本ならと言う意味をこめて「ああ」と言うと4本取って行った。しばらくして自分がトイレに行き楽屋にもどるとその3人は楽屋で話し込んでいる。今度はJaredを捕まえ喋りまくっている。自分はその部屋の片隅で彼等を無視して練習。全く出て行く様子がない。我慢できずに廊下へ避難。

廊下で待っていると直ぐにBBの出番となる。準備にをしているとステージ前には既に人が集っている。Joeを含めた3人も自分の横に来ている。 The ShinsのDave Yanul Hernandezが来ていたので挨拶をする。客ののりはSeattle公演と同じくらい乱れている。それ以上だったかもしれない。"Easter Romatic"の途中でDaveが自分の目の前に立っていることに気付き、"やりにくいだろう"と言う意味をこめて彼を指差すとお互いに噴出してしまう。終わってみると大歓声が沸き起こっている。いつものよう、自分のYamaha PSS30の自動演奏"Yankee Doodle(アルプス一万尺)"を流しっぱなしにしてステージを去るのだが、この晩、客はそれに合わせ手拍子をして「もっとやってくれ」とアンコールを求めてくる。今までにない大歓声。しばらくするとCoadyがステージに戻り「もう弾ける曲が無いのでこれでお終い」と観客をなだめる。それを見終え楽屋に戻るとビールがすっかりなくなっている。Jaredと顔を見合わせ「あいつら~(Joe達)」と声まで揃える。グッツ販売はSeattleの時を超え BB結成以来最高の売上であった。楽屋にビールがあれば最高のショーのエンディングとなったのだが...「あいつら~」

6月15日、Chicago, Illinois

6時間かけて会場入りする。6時間の中に渋滞が多く含まれている。Chicagoはアメリカでもっとも渋滞の酷い街の一つ。会場の直ぐ裏は住宅地になっていてバンも止め難い。荷物を降ろした後、ちょうど出て行く車を見つけその場所を確保。その後直ぐにサウンドチェック。チェックを終えるとThe Panthersと言うバンドが機材をステージに運び込んでいる。この公演からBaltimoreまでの7公演をBBの旧友でもあるこのPanthers とツアーをともにする事となる。PanthersのメンバーはJason、Jeff、Joe、Justinと、皆"J"から始るので名前を覚えるのに時間がかかった。

食事は会場が用意してくれた。自分はハンバーガーを頼んでそれにビールをつけてもらった。そこでは312とGreat LakeのEdmund Fitzgerald Porter を飲んだ。312はGoose Islandと言うChicagoの会社が作っているウィートビール。自分には軽すぎてパンチに欠けるような気がした。Great LakeはOhio州Clevelandの会社。これは旨かった。今の所、このツアー一番の味。

昨晩に引き続き、公演は大成功。またアンコールが起こる。公演終了後、今晩宿を提供してくれるSouthern RecordのJimとレコーディングについて話し込む。Southern Recordは主にディストリビューションをしていて、一番大きなバンドにはFugaziがいる。BBから自分のことは聞いていたようで、Jimは少し興奮気味に話してくる。レーベルも経営しているようで、近い将来2バンドほど自分に手がけて欲しいと頼んでくる。そのJimの案内で夜食としてメキシコ料理を食いに行く。この北の街に多くのメキシコ系の人がいたのには驚かされた。重いメキシコ料理を食べJimの家でありSouthern Recordの倉庫でもあるその屋敷で就寝。勿論、寝る前には歯は磨いた。

No comments: