Wednesday, August 08, 2007

New York>>Washington DC>>Philadelphia

6月19日, New York, New York

約4時間でNew Yorkに着く。他のどの街より人の数が多い。人ごみをすり抜けどうにか会場のKnitting Factoryに到着。モニターエンジニアのMは、以前Coadyのルームメイトだったらしく話が止まらない。サウンドチェックを済ませると、カメラや録音機材を運んでいるクルーが目に付く。guitarworld.comがBBをインタビューをしにきたらしい。http://blogs.guitarworld.com/metalkult/videos/big-business-the-metalkult-interview/ Coadyは友人と食事に出て、Dustyは新しいTシャツが届いたのでその整理、Jaredはそのインタビューで自分だけが取り残される。腹の減った自分はDustyとJaredの分も含めチャイナタウンへ夕飯を買いに行く。一番近くの店に入り適当に注文。チャーハンや春巻きなど5点ほど買って帰りそれを楽屋にて3人でほうばる。必ずそうとは限らないがLAのチャイナタウンの飯より美味く思えた。

数日間ツアーをともにしているThe Panthersの公演が終わった頃には会場は人で溢れている。Mixi、Myspaceで連絡を取り合っていた日本人のネット仲間、Yとその友達も駆けつけてくれた。guitarworld.comは公演の模様もビデオに収めると言う。気合が入る。演奏は今まで最高の出来。自分も殆んど間違えがなかった。最後の曲"...Something Cry About"の出だしのタイミングを間違えた時、Jaredが自分の方を見て大笑い。それを見て自分も大笑い。客の反応もこの旅で一番と言っても過言ではない。自分の脇からダイブするものまでいた。BBの友人で今晩宿として世話になるReubenは最前列から自分の方を見て「ギターパーツ("ギターが入って良くなった"と言う意味だと思う)」と連呼する。最前列で写真を取っていた男性が、ステージから降りようとした自分に「君はBBのメンバーじゃないよね。でも君の事を調べて記事に載せたい。名前を教えてくれ!」と言ってくる。すっかり上機嫌な自分。

機材を積み終えた後、友人と話しこみ、さらに酒をくらいに会場の地下にあるバーで乾杯。Coadyは友人(彼女???)と街のホテルに泊まると言い一行に別れを告げる。別れ際、自分は大きな声で「Have Good Sex!」と言うと皆は大爆笑。残った一行は3時過ぎまで飲みまくる。Reubenの家に向かうためバンに戻る。酒を飲まないDustyが運転席でエンジンをかけようとする。かからない...まただ...小雨降るNew Yorkのど真ん中でエンジンストップ。はしゃぎ過ぎで撥が当たったか...20分格闘した頃、バンを止めた通りにあるバーの店員が何か手伝えるかと声をかけてくれる。自分はその言葉に甘えトイレを借りる。トイレからもどり数分、牽引を考慮し始める。Dusty以外は皆酒が入っていたため、こんな状態でも冗談が耐えない。誰かが「皆で手を繋いで祈りながらエンジンかけてみよう!」と言い、冗談半分で試してみる。すると見事にかかった。自分は皆の手を取り目を瞑っていた時"腹減ったな~。何か食いて~"と思ってたが...かかった。皆笑いがとまらない。車を止めたくなかったので何処にも寄らずReubenの家に到着。彼の家の残りものを食べ就寝。


6月20日、Washington DC, Washington DC

昼過ぎ、Reubenの案内でGreenpointと呼ばれるポーランド人の多い街で食事をすることに。Lomzyniankaと言うポーランド料理レストラン。
http://www.lomzynianka.com/ (メニュー http://www.bridgeandtunnelclub.com/bigmap/brooklyn/menus/lomzynianka.htm) 自分はサンプラー/プラター(メインエントリーの料理が一つづつ載せられたディッシュ)を頼む。ソーセージがジューシーでやわらかくしつこくない。ロシア料理にも出てくるピロシキはさっぱり揚げられていてうまい。今回の旅の食べた物の中で5番以内に食い込む美味さ。全体的にはこっているしているので夕飯に向いている気がする。ちなみに今日から数日間Reubenも旅についてくる。

Washington DCに着いたころには日が傾いていた。会場はDave Grolhもオーナーの一人だ(った?)と言うBlack Cat。その割にはあまりカッコいいとは思えなかったが...何時もはBB含めて最低3バンドでるのだが、今日は珍しく前座はPanthersのみ。BB の出番になると会場は売り切れとまでは行かないが満員。ショーが始まり演奏しているとヴォーカルが聴こえ難いことに気付いた。何時もはショーが始ればモニターに文句をつけたりはしないのだが酷かったのでそのことをマイク、PAを通して伝えると、観客の多くが「そうだ、そうだ!ヴォーカル上げろ!」と言う。後でDustyに聞いた話だが5人ほどの客が直接サウンドエンジニアにヴォーカルを上げるように言いに行ったそうだ。それでもショーは盛り上がった。公演後はMarylandまでドライブして宿を取る。


6月21日、Philadelphia, Pennsylvania

夕方、Philadelphiaの都心に着く。高速の脇の看板が幾つか目に付く。その中の一つにRock系のラジオ局(アメリカは音楽のジャンルに別れて局が作られることが多い)があり、"Rockしているラジオ"と書かれていたので、Jaredが「へー本当にそうかね?」と周波数を合わせる。流れていたのはCheap Trickヴァージョンの"California Man(原曲はRoy Wood)"。Phillyに着くなりCalifornia。でもロックしている。次に流れた曲は糞だったので直ぐに切り会場探し。ちょっと迷った後何とか到着。

ステージがやたらと高く、照明に近い所為もあったのか非常に暑い! でも客はもっと熱かった。あとで聞いた話だが、CoadyとJaredはステージの暑さで気を失いかけたと言う(多分大袈裟)。Jaredは何時も曲と曲の間に長くならない程度に笑える話をするのだが、今日は2日前にあったことを話していた。BostonからNew Yorkに行く途中、サンドイッチのチェーン店で食事を取った。自分がまだ注文を取っていた時、残りの面々はテーブルで待っていた。その直ぐ隣のテーブルにその店のマネージャーとその部下らしき人間がミーティングを行っている。新入りのアジア人女性が彼等に挨拶に来る。部下は「新人のJennifer(仮名)です」とマネージャーに紹介する。Jennifer(仮名)が去った後、マネージャーは部下に難しい顔をして「おい、じゃ、今この店には2人のアジア人がいるのかよ」と言ったらしい。それを聞いたJaredはその2人が席を立った瞬間、彼等のノートに"アジア人"と書きそこにアンダーラインを引いて店を出た。その場にいないとちょっと分かり難い人種的冗談(実話)だが数人の客は笑っていた。バンドは暑さでまいっていたものの、客の盛り上がりにも押されショーは大成功。

New Yorkからわざわざ観に来てくれた友人Yがタクシーの迎えがきたので出入り口で別れを告げる。会場に戻ると3人の観客が自分を待ち伏せしていた。と言っても勿論良い意味(?)で。彼等は自分に酒を奢りたいと言う。もらったのはPhilly Cream Ale。それを手にとり乾杯。いまいちパンチにかける。会場を後にして1時間弱車で走りPhiladelphiaと明日の公演地Boltimoreのほぼ中間点のDelaware州Newarkに宿を取る。

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