Tuesday, July 29, 2008

Seattle>> Missoula

7月26日、Seattle, WA,

Melvins、Big Businessの実家も近いので今日は彼らの家族が大勢押し掛けた。昼食はDaleのお袋さんとOlympiaで。Brianは彼女に初めて会うので昔話を色々聞き出した。「若い頃のBuzzは礼儀ただしかった。無礼だったのはKurt (Cobain)だよ」と皆の笑いを誘う。するとDaleは「そんなことないよ。Kurtも礼儀正しかったって」とフォローする。食事を終え、Daleのお袋さんに別れを告げ、Seattleに向かう。

会場の周りはいつも以上に込んでいる。ちかくでブロック・パーティー、パレード等が行われている。友人からの連絡でバスも走っていないらしい。客の入りが心配される。荷下ろし、セッティング、サウンドチェックをすませた頃、CoadyとJaredの家族がやってくる。ちょっとした家族集会になってきた。

今日も一番目はTim、Daleと自分のノイズ・ジャム。会場の客の入りはいまいち。前回、前々回と完売だったため、その期待を裏切られた気がした。ところがさすがは彼らの地元、と言っても過言ではない。ブロック・パーティーが終わる10時を過ぎ、BBの出番になると会場は人で埋め尽くされている。自分は過労からか左手首の動きが冴えない。演奏はいまいちに思えたが、客の反応は良く、Coady、Jaredともに納得の行くショーとなった。が、楽屋へ戻るとJaredのお袋さんが「ショーは良くなって来た。でも"Easter Romantic"やらなかったじゃない。どういう事?一番好きな曲なのに...」彼女も納得が行かなかったようだ。

Melvinsの準備に取りかかっていると、Rickyが浮かぬ顔。BBの時点で客はかなり荒れていたと言う。Melvinの番になるとRickyの予想通り、大荒れ。大きめの会場ともあり警備員の数は多く、ステージの脇に常時警備員が待機している。彼らは大忙し。何人の客がステージに上がろうとしたことか。自分もステージの裏で待機していたのだが、あまりにも多くの者がステージに上がろうとするので、Jaredの真横で待機。数人の客が自分の顔を見て、ギターを弾くふりをした後”君のギターは良かったよ”と言わんばかりにOKサインを自分に送ってくる。一人の男性客は2度あがり警備員たち、Jaredともに憤慨したようだ。2度目に上がった時Jaredは演奏しながらその男を踏みつけ、警備員が車で押さえつける。警備員たちもステージ横から引きずりおろそうとするが、男はそれを振り払い観客めがけてダイブを慣行。暫くすると警備員たちは懐中電灯でその男を探し出し、会場から追い出した。家族が見張る中大荒れのショーとなった。誰も怪我人が出なかったのが不思議なくらいだ。

次の公演地、Missoulaまで約627km。一日にこの距離を走る事を避ける為、公演終了後、144km離れたEllensburgにホテルを取り残りの運転に控える。


7月27日、Missoula、MT

残された480kmを6時間かけて移動。バンの中、自分はミックスをしたり、音楽を聴いたりで移動時間が短く感じた。

小さい町ながら、前売りで250枚のチケットが売れたと言う。開場近い時間になると入り口に行列が出来てる。今回も先発はノイズ・ジャム。多くのファンがステージ前に押し掛けている。Daleのドラムに合わせヘッド・バンギングするものが多く見られた。

左手首の痛みを気にして、重いものを運ぶのをさけていたので痛みもかなり和らいでいた。BBの公演前に軽くウォーム・アップ。ギターを弾いてもあまり痛まなくなっていた。その所為もあってか公演は大成功。久しぶりに3人が納得の行くショーとなった。Melvinsも調子が良いようだ。観客は大ノリ。ステージに上がる者を心配していたが、今日は一人だけ。決して大人しい観客ではなかったが、多くはマナーは守っていくれ、Rickyと自分の仕事を楽にしてくれた。

Monday, July 28, 2008

Portland

7月25日、Portland, OR

バンの点検のため朝の8時にホテルを発ち、公演地のPortlandには10時過ぎに付く。点検を終えると会場入りまで時間があるので町をぶらつく。レコード屋に入ると店員がMelvins/Big Businessの話をしている。「Big Businessは二人組だろ?」という声にちょっとこめかみがピクピクしたがそこは冷静に聞き流した。こんどは楽器屋を入り時間をつぶす。一人の若者が自分の方にやってくる。「Big Businessのメンバーだろ?」とさっきのレコード屋での出来事とは正反対。Timにチケットの聞くとTimは「50ドルだ!」と嘘を付きその若者をからかい始める。そうこうしているうちに時間が過ぎたので自分はエフェクトを一つ調達して店を出る。

会場に付くと直ぐに荷下ろしが始まる。荷下ろし、サウンド・チェックを終えると野球が始まる。Buzzの家族が観戦。Buzzの親父さんに初めて会う。「Buzzの父だ!」と自分に挨拶してくるが、あまりにもBuzzにそっくりなので「嘘でしょう。全然似てないよ」と言い親父さんを笑わせた。Buzzのお袋さんは「久しぶりね。あなたは野球が上手なのね」と挨拶しくる。

Melvinsの地元が近づいていることもあり、会場は大入り。今日のオープニングバンドは”?????”。ドラムにはいよいよDaleが参加。いつものようにTimがループをながし自分もそれに合わせる。さっき買ったエフェクトが非常に効果的。3分ほどそれが続くとDaleの登場。非常にやり易い。ノイズ競演ではあるがドラムに合わせ音を変化させていく。会場の反応もはっきり分かる。演奏(?)を終えると数人の客が自分に声をかけてくる。その中の一人が「君の使っていた物(サーキット・ベンディング・キーボード)はなんなんだ。あんなの観た事がない」と聞いて来たが、面倒くさくなって「ネットで調べろ」と冷たい言葉を返す。するとその客はなぜか「おお。分かった。なんなんだあれはぁ」と嬉しそうに答えていた。ど真ん中に立っていた酔っぱらい風の客は「Daleとはなせるか?話させてくれ」と聞いて来たので自分は「Good luck」と一言。周りにいた客は大笑い。

15分ほどの休憩を経て、Big Businessの出番となる。ステージに上がると女性客の一人が「彼(自分)はまた演奏するの?」とまたノイズ競演をすると予測したような言い方で言っていたのが自分の耳に入った。演奏が始まると客は大ノリ。マッシュピットが起こる。自分の演奏も冴える。最後の曲は新曲の”Drift"と言うミディアム・店舗の曲。それまでアップ・テンポの曲に合わせてマッシュピットをしていた客が、そのテンポの遅さに合わせづらくなったようで、数人が周りを観ながらどうしようか迷っている。それを観て思わず吹き出しそうになってしまい、下を見て笑い顔を隠すのに必死になった。演奏が終わるとまた真ん中の客が自分に声をかけてくる。こんどは「ごめんよ。ごめんよ」と謝っている。「なぜあやまるのだ?」と聞き返すと「俺のダチにBig Businessを聴いて、ライブを観に行くように勧められたんだ。でも俺はヤツの言葉を信じず、断固として断り続けた。でもこのショーを観て...ごめんよ」自分は笑いながら「やっと分かったか」と答える。


Melvinsのショーは荒れに荒れた。1曲目からマッシュピット。2曲目でダイブをしようとした少年がステージに上る。ギターテクどころではない。その少年を押しステージから落とす。数曲後にはステージめがけてサンダルが飛んでくる。ドラムテク/ローディーのRickyがステージの自分とは反対側にいる。そのRickyが慌ててステージ前に駆けていく。自分の視界には入っていないところで2人目がステージにあがった。その男は暫くステージ中央で踊っている。Rickyがそれを突き落とす。今度はCoadyのドラムペダルが故障。それを慌てて直す。

次の曲に入るとJaredが自分の方を向き何かを言っている。爆音の中、自分には「Risky. It's risky(リスクが大きすぎる)」と聞こえた。あまりにも荒れたショーでギブアップしたいのか?と顔をしかめる。良く聞くと、ウィスキー。ウィスキーを持って来てくれ」と自分に頼んでいた。楽屋に戻りウィスキーをステージに持ち、Jaredに渡すタイミングを待っていた。するとJaredは自分の方にやって来た。コップを渡そうとすると、モニターのJaredの声をサウンドエンジニアにあげてくれるように頼んでくれと言ってくる。それをエンジニアに伝えて戻ると、演奏しながらまた自分の方を観て何か言っている。自分はウィスキーが飲みたいものだとてっきり思い、コップを見せつけニコニコする。するとJaredは自分の方に来て、今度はモニターの自分の声がでかすぎると言っている。勘違い。公演後その話で大笑い。

暫くすると3人目がステージにあがる。10代半ばの少年。ステージの上の何かをとろうとしていたので自分は慌てて少年を突き落とす。何をとろうとしていたのか確認するとそれは少年の靴であった。それをスレージ下に放りなげた。その曲が終わると珍しくBuzzがしゃべりだす。「俺たちは友達だよなぁ?でも君たちがステージにあがれば敵同士になる。あぶないからステージには絶対上がらないでくれ。ここで未成年にけがされたら、それらの親たちは俺たちを殺しにくる。もう一言。俺は今まで”ありがとう”と君たちに言った事がない。ありがとう」その後、誰もステージにあがろうとしてこなかった。荒れたショーもBuzzの言葉でおさまり、誰もけがする事なく終わった。

Sunday, July 27, 2008

Bend>>Eugene


7月22日、移動日、

Modestoから次の公演地、Bendまで10時間半の距離。自分はバンの中でミックスに集中する。あっという間に10時間が経つ。


7月23日、Bend, OR,

公演地に入っていたので会場入りまで時間がある。自分は町を歩き楽器屋やセカンド・ハンズ・ショップ等を回る。数件目のセカンド・ハンズ・ショップに入った途端、白い長髪の女性が自分にむかって気持ちの良い挨拶をしてくる。それに答えると老人は「”あなたの国”のThrift Stores(セカンド・ハンズ・ショップ)に行ってみたいな」と言い、その後ぶつぶつ言いながら店の奥に消えていった。この後、一行にこの話をすると皆大笑い。先日のミートローフの話と言い、自分がどこから来たのか不思議に思う人が多い事に気づいた。この際、『Breakfast at Tiffany's(ティファニーで朝食を)』でMickey Rooneyが演じたMr. Yunioshiの様に、前歯をむき出し、黒ぶち眼鏡に七三わけ、カメラを首にぶら下げ昔の欧米人が描く日本人の典型的タイプを演じるべきであろうか。

3時に会場入り。機材をセットしてサウンドチェック。開場まで時間があるので町をぶらつき時間をつぶす。今日はオープニングバンドとして、The Walsby Experienceが演奏する。これは自分とTimに加え、今回のグッツ販売を担当している漫画家のBrian Walsby(www.brianwalsby.com Melivnsマニアの間では知られている。彼の書く"Manchild"と言うコッミクにはMelvinsがよく登場する)がドラムを叩く。Brainはバンドを長年やっているのでなかなかの腕のドラマー。前回のMorningstar Risingとはちょっと変わったノイズ・ジャム。別に誰に分かってもらおうとやっているわけではないが、数人の客は結構、その演奏に入っていた。ちなみにこの日からBrianは手書きのポスターを数枚作りそれを売っていた。すべてが唯一のものでファンにはたまらなかったようで、この日は5枚あったものが即完売。

Big Businessの演奏はなかなか良いものとなった。田舎町ともあり客の入りは期待していなかったが、思った以上に集まっていた。Melivnsの番になると客は大はしゃぎ。マッシュピットも起こるほどの賑わい。ステージの奥にギタースタンドを構え、その横に座って演奏を観ていた自分に演奏中のCoadyが声をかけてきた。自分の耳元に顔を寄せて大声で「屁こいたろ?」と聞いてくる。ちょっと鼻づまり気味の自分にはにおわなかったがDaleもそのにおいに気づいたらしい。自分が思うには犯人はJaredである。

公演は良いものとなった。片付けもスムーズに進み、それを終え、自分と数人は向かいのバーに飲みにいく。黒ビールを一杯のみ、暫くするとラスト・コールとなったので自分は一人店を出て歩いてホテルへ向かった。


7月24日、Eugene, OR,

BendからEugeneまで200km弱なのでわりあい遅めの出発となる。山と湖の自然を背景に移動となる。Daleが自分側の窓のそとを指差す。湖の水面から数メートルはなれた上空にハゲワシが飛んでいる。かなり離れてはいたものの、その鷲の羽が2mくらいに広がっているように見えた。山道だったため、予定より40分遅れて会場に到着。直ぐに荷下ろしを始める。

今日の公演は早めに終わる。公演の後は店じまいまでディスコの会場となる。食事をしている時その話になり、Daleは「今晩は80年代ミュージックでディスコらしい。俺らはその一部だ」と笑いを取る。

BBの公演が7時半から始まる。外はまだ明るいので始まるぎりぎりまでBuzzをはじめとする数人で、ステージに上る5分前まで駐車所で野球をやっていた。時間が迫っている事に気付き、慌ててステージに上る。BBはようやく本格的にエンジンがかかってきた感じで、かなり良いノリになってきた。自分もまあまあの出来であったが新曲の中の一つのちょっと目立つギターソロで力んだのか大間違いをしてしまった。

Melvinsの公演は相変わらず。マッシュピットが起こり、数人が店員に追い出されるほどの盛り上がり。公演は無事に終了。片付けを終えると違った客層の若者たちが続々店に入ってくる。自分は店のバーに残り酒を飲んでいると、80年代の音楽が流れ始める。嫌いではないがあまりにもうるさかったので店を出てホテルに歩いて向かう。ホテルに付いたのは11時。自分等にとってはかなり早い就寝となる。

Saturday, July 26, 2008

Reno>>Modesto

7月19日、Reno, NV

前々回のUSツアーではチケットの売れ行きの悪さと大雪を恐れてキャンセルになったReno。今回もあまり期待していなかったが、その予想を大きく上回ってなかなかの客の入り。

Big Business、Melvinsともに非常に良い公演となった。唯一の失敗と言うか、何というべきか。一曲、スライドを使う曲がある。その曲の直前、スライドがなくなっている事に気づいた。これはDaleから借りたもので、以前、ToolのAdamがDaleから他のを借りて、それの弁償でAdamからもらったものであった。それを自分が今度はなくしてしまった。乾電池を使ってその場はなんとか切り抜けたもののDaleに悪い事をしてしまった。それ以外、ショーも片付け等も上手く言っているように思えたが、荷積みの際、最後の最後のラックをバンに取り込む際、ドアとラックの間に頭が挟まり、久々に痛い思いをした。最後まで気は抜けないものだ。


7月20日、移動日、

RenoからModesto、3時間ばかりの運転と割合近め。ベニューの都合で今日は休み。12時にロビーで待ち合わせて、近くのレストランで昼食を取る。自分はミートローフ・サンドイッチを注文したのだが、食べ終えた後、店の親父に「ミートローフを食べたの初めてかい?」と聞かれ、あまりにもばかばかしい質問だったので「初めてだ。美味かった」と返事。テーブルに座った一行は笑いをこらえている。自分だけが観光客だとおもったのか、貧しい国から来た人にでも見えたのか。非常に疑問が残る質問であった。

食事を終え、ディーゼルを入れにガソリンスタンドに止まる。Coadyは待っている間にスタンドにあるポーカーのTVゲームを始める。1ドルを入れて、数度目でなんと6000倍の手であがった。掛け金が5セントだけだったため、最終金額は300ドル。皆にアイスクリームをおごって祝福。

夕方にホテルに付く。自分はホテルでラップトップを使い、ミックスを始める。しばらくミックスをした後、皆で"The Dark Knight (Bat Man Movie)"を観に行く。アメリカでは週間の興行成績の記録を塗り替えたほど。早めに付いたが既に行列が出来ていた。日曜ともありガキが騒がしい。映画を観終えると自分はホテルに戻り、ミックスの続きに入る。気がつくと午前3時を回っていた。


7月21日、Modesto, CA,

昼間は楽器屋等を周り時間をつぶす。今日は早めのショーなので2時半には会場入りする。このModestoと言う町は田舎町。70年代初頭、映画”American Graffiti”の撮影舞台となった町。その映画を観ればわかるよう砂漠に囲まれた小さな町。勿論、30年以上経った今はそれ以上に大きくはなっている。が、大都市や学生街ほどの客の入りは期待できない。

開場されると予想通りの少人数。だが、BBのショーが終わる頃にはなかなかの人数が集まっていた。Melvinsの時は決して満員とは行かないが多くの客が入っていた。BBはスムーズに行ったが、Melvinsの公演が始まってすぐにDaleのドラムのペダルが壊れた。2曲目が終わった後、ドラムテクのRickyがそれを予備と取り替える。その交換がスムーズに行っていない事に気づいたBuzzは即興で曲を引き出す。それに合わせCoadyがドラムを叩き、Jaredが歌い出す。Melvinsは客が少ないと客からリクエストを受けたりもする。この日もこのアクシデントのお陰で客は1曲多く楽しめたと思う。

Saturday, July 19, 2008

Sacramento, CA>>San Francisco, CA

7月17日、Sacramento, CA

5時間の睡眠を得て、朝10時にホテルを発つ。バンの中でメール等をチェックしながら約5時間のドライブ。運転手がツアーマネジャTimからドラムテクのRickyに代わり、バンの中は席替え状態。後部座席に初めて座るJaredは大はしゃぎ。CDの音楽とともに踊り始める。このバン、屋根も高い。

会場はJello/Melvinsツアーで演奏もした事のある場所で、数人が自分の事を覚えていてくれたようだ。が、予定時間を1時間以上遅れて到着したため、サウンドマンはご機嫌斜め。ぶつぶつ文句を言われながらサウンドチェック。ローカルバンドによる前座はなしのはずだったが、プロモーターの手違いでローカルバンドが機材を運び始める。

ここ2年、Sacramentoの公演では多くの観客を動員していたが、今回はあまりパッとしない様子。睡眠不足か自分の演奏もいまいち。4曲目ではCoadyの機材が壊れ、演奏を中断。Jaredの漫談が少々。その後、自分と二人でギターボーカルだけのカバー曲を考えながら披露。少ないながらも数人の客がステージを降りた時、声をかけてくれた。

Melvinsの演奏は相変わらず力強く、爽快。昨日の公演とは打って変わって、客はおとなしめだが、曲に合わせて歌う客が多く観られた。


7月18日、San Francisco, CA

Sacramentoからは1時間半ほどの距離。睡眠を十分に取ってからの出発。SFに近づくと一気に気温がさがる。会場に付きバンから降りると、半袖だと寒いくらいだ。荷下ろしをすると体が温まってちょうどいい。

ツアーマネージャーのTimはLAを発つ前に自分とオープニングバンドをやろうと言っていた。今日がその初日だと言う。曲らしい曲などなく、彼と自分が作るノイズに加え、誰かにドラムを弾いてもらおうというのがアイディア。バンド名は各会場のポスター制作者が作り、ポスターに加える。つまりは会場ごとにバンド名が違うようになっている。今日のバンド名は”Morningstar Rising"。ドラマーをDaleに頼むと2歳半の娘のSに弾かせると言う。

公演の時間になると、完売ともあって多くのファンで埋め尽くされている。楽屋ではSがやる気満々で早くドラムを叩きたいとだだをこねている。Timがエフェクトでループを作ると、自分がそれに合わせて自分の作ったサーキット・ベンディング・キーボードでノイズを重ねる。2分ほどそれが続きSの登場。メチャクチャなドラムの演奏に客は一瞬戸惑ったようだが、多くが子供が弾いている事に気づくと大喜び。自分はキーボードに付いているライトセンサーに向けて懐中電灯を向けて音階をかえている。キーボードスタンドを持ってきていないため膝まづいて演奏している。それに気づいたSはドラムの演奏をやめ自分の方へやってきて、自分の手から懐中電灯を奪い、それを足下に向けて遊び始める。それに飽きるとまたドラムに戻り、叩き始める。暫くするとまた自分の方にやってきてまた懐中電灯で遊び始める。それを数度繰り返す。ある意味ループになっている。しばらくそれを続けたあと、Sは懐中電灯を自分の口に向け、歯医者さんごっこのように自分の口の中を覗き始める。客は大笑い。Sはそれを終えもう一度ドラムを叩き、客に手を振ってステージを去っていく。暫くするとTimもループを流し続けたままステージを降りる。自分もそれに続く。数人の客はかなり気に入ったようでその中の一人はこのバンドのCDはないのかと聞いてくる。人の好みとはわからないものだ。

BBもMelvinsもSFではいつも盛り上がる。この夜も例外ではなかった。自分も客の反応に乗せられ昨日の演奏とは打って変わってかなり納得の行くものとなった。ショーの半分が新曲で構成されているのだが、それにも関わらず客は大乗。新曲でマッシュピットが起こるのはこの公演が初めて。

Melvinsの公演は相変わらずの盛り上がり。最前列は若いファンが目立つ。"A Senile Animal"からの曲になると多くがそれに合わせて歌っている。発売されて10日の"Nude With Boots"からの曲での反応もかなり良い。数人が口ずさんでいる。新しいファンが付いている事をしるのは嬉しい限り。

Thursday, July 17, 2008

Santa Barbara, CA

7月16日、Santa Barbara, CA

車で1時間半くらいの場所にあるので、出発は割合遅めで1時半。今回はガス代を節約するために機材用のバンとメンバー用のバンと二台。メンバー用はドッジ/ベンツ共同開発製。バンの中にはDVDプレーヤー、ゲーム、そしてなんとラップトップでインターネット(ちなみにこの文章もバンで書いている)ができる環境が付いている。ツアーの為に買った本をすべて家に忘れてきたのでこれで退屈する事はない。

今回のツアーで自分はBig Businessのギターに加え、Melvinsのギターテクも担当。機材を減らすためBuzzのギターアンプとキャビネットを共用。自分のギター、エフェクトをつないでかき鳴らすと良い音がでる。

SBは金持ちの別荘地、おぼっちゃま、お嬢ちゃんたちが集まっている学生街、そして観光地等であるため、Melvinsを聴くような人などいないであろうと、入りは期待していなかったが、BBのショーが始まる頃には満員に近い状態になっていた。今日はシラフでステージに上がる。昨日、一昨日と多忙なため練習が出来ず、演奏への不安があったが、思って以上な出来に大満足。客もかなり喜んでいた様子。ステージを降りる、多くの者に声をかけられた。トイレ、バーでのビールの注文も”君はバンドのメンバーなんだから”と客が気を使ってくれて譲ってくれるほど。わがままなボンボンが集まり、嫌な客ばかりだと思っていたので、その期待を良い風に裏切ってくれた。

ギターテクをするのは10年ぶりくらいであろうか。Melvinsの公演ではステージ裏で常時待機。マッシュピットは起こるし、一人の客はステージに上がろうとする。その時、Jaredのマイクスタンドを倒していったので、ちょうどJaredのメインボーカルのパートだったのでJaredは激怒。曲を止め、説教に入る。Buzzも説教に参加。Buzzは”お前は時代遅れんなんだ”とその客をののしる。他の客は大笑い。Daleの合図でその曲の中間部からの演奏に戻る。

ライブは大盛況。満足の行くものになった。車で30分強走り、ホテルに到着。床に付いたときには午前3時を回っていた。