Monday, September 22, 2008

A new thing of Big Business: Lis-ten!


Don't think anything, just listen to "the Drift" and dance!
Big Business

Keep on rocking, people!

Thanks, MTV!

Thursday, September 18, 2008

Tweak Bird on tour!

Hey guys,

How are you doing?

Deafnephews, Dale Crover(of the Melvins) and I produced an album by Tweak Bird. The EP, "Reservations" is just released and they are on tour. I just add one of their songs on Deaf Nephews' Myspace.

You should check them out, because they are awesome!
Detail Tweak Bird's Myspace

Sep 18 2008 6:00P Ghost Town Gallery Oakland, California

Sep 19 2008 8:00P Jambalaya Eureka, California

Sep 20 2008 10:00P Slabtown Portland, Oregon

Sep 21 2008 9:00P Rotture Portland, Oregon

Sep 23 2008 8:00P Myrtle Morgue Boise, Idaho

Sep 24 2008 8:00P Rocket Room Colorado Springs, Colorado

Sep 27 2008 10:00P Booby’s Carbondale, Illinois

Oct 2 2008 9:00P The Union Athens, Ohio

Oct 3 2008 8:00P Canal Club Richmond, Virginia

Oct 4 2008 8:00P Local 506 Chapel Hill, North Carolina

Oct 6 2008 8:00P The Nick Birmingham, Alabama

Oct 7 2008 8:00P The Exit Inn Nashville, Tennessee

Oct 9 2008 9:00P The Mad Hatter Covington, Kentucky

Oct 10 2008 8:00P The Ravari Room Columbus, Ohio

Oct 11 2008 8:00P The Bottom Lounge Chicago, Illinois

Oct 14 2008 8:00P 7th Street Entry Minneapolis, Minnesota

Oct 16 2008 8:00P The Record Bar Kansas City, Missouri

Oct 17 2008 8:00P The Conservatory Oklahoma City, Oklahoma

Oct 18 2008 8:00P Hailey’s Denton, Texas

Oct 21 2008 8:00P The Casbah San Diego, California

Oct 26 2008 9:00P Detroit Bar Costa Mesa, California

Thursday, September 11, 2008

Wednesday, September 10, 2008

Prayer by Serce



Video by MdotStrange (also, Check it out. His masterpiece: We_Are_The_Strange).
Serce's Myspace

Monday, September 08, 2008

Listen and get one!

TWEAK BIRD debut EP, Reservations will be out on 9/9/08 from Volcom Entertainment!

You can hear some of tunes from the EP at:

TWEAK BIRD

Deaf Nephews


EP RELEASE SHOW!!!

Sep 17 2008 9:00P
Silverlake Lounge

Also, there will be West Coast shows! Check dates at their Myspace

Tucson>> Phoenix>> San Diego

8月26日、Tucson、AZ

移動中のバンの中からIn-N-Outが見える。家に家に近づいて来たと思い始める。だが、会場に着き荷下ろしをした途端、雨が降り出した。8月の雨。まだカリフォルニアにはいないことを実感。

ノイズ・ジャム、BBと中々の出来。Melvinsの番になると2曲目でいきなりダイブがみられる。荒れる事が予想された。ステージ前の方の女性客がコップを持って男性客を掴み文句を言っている。マッシュピットに押されその中の一人に文句を言っている。これは満員電車の様なもので、押された事に対して周りの人間を責めてもどうしようもない。多分、彼女の持っていた飲み物がこぼれた事に腹を立てているのだろう。荒れる事が予想されたが、その二つを除けば何も起こらなく良いショーになった。

公演後、店の者が自分に声をかけてくれ、飲み物をおごりたいと言う。ショーをかなり気に入ってくれたようだ。言葉に甘え、久々のジン・トニック。Bombay Sapphire Gin(www.bombaysapphire.com)を注いでくれる。調子に乗ってもう一杯。腹が減って来たので良いの回りがいつもよりはやい。ホテルに着くとJaredと72oz・ステーキのコンビでホテルのすぐ隣のDennysに夜食を食べに行く。夜3時を回っていた。


8月27日、Phoenix, AZ

会場が変更され、小さめのバーに変わったがチケットの売り上げはまあまあだと言う。会場のマネージャーのRは一行が来る事になりかなり興奮気味。やたらとサービスが良い。”『なになに』が欲しい”と言うと飛ぶように探してくれる。非常にやり易い。ステージも小さめなのでギターラックはステージの直ぐ横に置かれる。その周りにロープでしきりを作る。

サウンドチェックの前、楽屋にもどると、2日後のショー、Pomonaが急にキャンセルになったと言う。プロモーターともめたらしい。それを話すBuzzの声がおかしい。風邪をひいたような声。ノイズ・ジャムの準備になる頃にはBuzzはフラフラしていたようで楽屋で横になっていた。嫌な予感。

ステージが小さいと動きは取りにくいが音は拾い易い。ノイズ・ジャムとBBは今日もなかなかの出来。Melvinsのバンになると客は大ノリ。Buzzも何とか持ちこたえているようだ。昨日の晩と同様、2人の客が”押したの、押さないの”で掴み合いの喧嘩寸前まで言っている。良く見ると女性客同士。それに指を指し係の者に告げると慌てて割って入る。Buzzの目の前には狂った客がいる。その客は自分自身の顔を殴ったり、Buzzに向かって「俺の顔をひっぱたいてくれ」とか「ぼこぼこにしてくれ!」と訳の分からない事を言っている。Timは自分の横でその男が何もしないかジッと見ている。Timが言うにはその男はクスリの影響でそうなっているのではと推測していた。最後から2曲目の所でその男はBuzzの目の前のモニタースピーカーを担ぎ上げた。相当興奮している。自分は冷静に「おい。おい。下ろせ!」と言うと男は「ああ。ごめんよ。俺が悪かった」と言いながら、すんなりモニタースピーカーを元の位置に戻した。その後は何事もなくショーを終える事が出来た。


8月28日、San Diego, CA

ホテルを出るとネバダ、アリゾナ、そしてカリフォルニア州にしかないIn-N-Out(http://www.in-n-out.com/)を見つけ昼食を取る。5時間の道のりなので食事を直ぐに済ませSan Diegoに向かう。

2時間くらい走った頃、機材用のバンに乗っているBuzzからマネジャーであるTimに連絡が入る。やはり喉の調子が良くないと言う。大事を取って残りの3ショーをキャンセルしたと言う。Timはエージェントに連絡を入れると、エージェントが会場の者に連絡を入れ、”延期”と言う形でそれらのショーをキャンセル。SDの郊外を抜け、Los Angelesに向かう。リハーサル・スタジオに付き、荷物を下し、あっけない形でツアーが終了した。ツアー歴24年の大ベテランとは言えとも,菌には勝てなかったようだ。

Albuquerque

8月24日、移動日。

ついにこの日が来た。2年間以上、Daleが待ちに待った日と言っても過言ではない。去年は風邪をひいていて断念したが、今年は体の調子が良い。断る理由がない...

Albuquerqueとの約中間点にあるAmarilloを目指す。そこにはBig Texanと言うステーキ屋がある。そこの名物が72oz(約2kg)のステーキ早食いコンテストである。大食いの自分にDaleは2年以上自分の挑戦を願っていた。一時間以内に72ozステーキ、サラダ、ロールパン、吹かしジャガイモ、エビの唐揚げ3つを食べ終えればただ。食べ終えなければ72ドルと言うのがこのコンテストの条件。

隣接しているホテルに着き、各自の部屋で休憩を取り、暫くしてレストランの隣にあるバーで待ち合わせ。Jaredが帽子を深くかぶって現れる。帽子を取るとおでこから頭の真ん中までそっている。毛の薄い中年男性の様な髪型になっている。いまだにこの男の行動は良く分からない。飽きたから本人が剃ったと言う。

テーブルの準備が出来たからステーキハウスに向かう。挑戦者はステージに用意されたテーブルに上がる事になる。一人では寂しいと言うとJaredが付き合ってくれると言う。肉が焼けるまで時間がかかると言う。その間にJaredは部屋に戻ると言う。その間ルールの書かれた契約書が届く。それを埋め店に提出する。Jaredが時間ギリギリに現れる。星条旗のナプキンを手に入れて来た。この男のエンターテイナー魂には頭が下がる。

いよいよ肉の準備が出来る。二人でステージに上がる。100人以上いると思われる他の客に注目される。肉は3cm位の厚さで自分の肩幅くらいの大きさ。食べる前から諦めるほどの大きさ。ウェルダンで注文したので自分の方がJaredのステーキよりは多少縮んで見える。それにしてもデカイ。

一口食べ、焼け具合を確認してスタート。Jaredと自分の背中にある時計の数が減り始める。自分は肉を4cmほどの幅で縦に切り、食べ易くする。3口目の時点で既に味に飽きている。Jaredは隣で”もうだめだ”と嘘泣きしている。色々な人が前を横切り話しかけてくる。中には日本人の観光客もいる。5分を過ぎたあたりからフォークとナイフを捨て手で食べ始める。ペースを保ち食べるものの肉は減っているようには見えない。

30分を過ぎたあたりから食べる量が一気に落ちる。肉を口に入れたくなくなる。ビールを注文する。それが大きな間違いであった。腹がいっぱいになったと言う感覚はなかった。ただ肉の味に飽きそれを口に入れるのが嫌になっていただけだったが、ビールを飲んだら腹がいっぱいになってしまった。それからは肉が口に入らなくなってしまった。

Jaredと自分は完全に諦めている。Buzzは目の前で残り5分くらいから「よ〜し、これからが勝負だ!」Jaredが隣で齧りまくるふりをしている。残り1分になるとJaredは肉を皿の下に隠し「終わった。食べ終わった」と大喜び。店のものがそれを見て「インチキだ!肉を隠した」などと言ってくる。Jaredは肉を手に取り隠す場所を探す。終いには肉を剃り上げた頭の中央に乗せる。一般客はそれを見て大笑い。Jaredは調子に乗り「U・S・A!U・S・A!」と叫びだすが誰もそれについて来ない。自分にハイ・ファイブを求めるが手がステーキ・ソースで汚れていたのでそれを断る。


結果はJaredが35oz、自分が40oz(約1134g) 。その結果に自分はがっかりであった。一人の店の者が二人に話かけて来た。こつはミディアム・レア以上は避けた方が良いらしい。それ以上は味に直ぐに飽きると言う。それを聞いた後、自分にウェルにするようにアドバイスしたBuzzを細い目をしてにらみつけると、”しらね〜よ”のポーズ。店の最高記録はホット・ドック・早食いコンテスト(The Nathan's International July Fourth Hot Dog Eating Contest)で6年連続優勝の小林尊君をここ2年破ったJoey Chestnutが8分45秒で食べ上げたと言う。同じ人間とは思えない。負け惜しみを言うわけではないが、それほど食べ過ぎたと言う感じは全くない。次に挑戦する時はもう少し食べられるだろう。


8月25日、Albuquerque, NM

会場は以前BBの公演で来た事ある場所である。ハウスエンジニアのJはなぜかイライラしている。自分が機材等に付き説明するとパニックしているような様子を見せる。自分は「それほど心配ないから」と言うと多少は落ち着くが、それでもイラツキが見られる。暫くすると他のエンジニアがやって来て色々話しかけてくる。なんでも隣の店が火事になり、それを消す為の水が会場の機材を濡らし台無しにしたと言う。Jはその新しい機材をMelvinsやBBの様なバンドに試した事がなかったのでイライラしていたらしい。準備が出来るとJのイライラは治まり、手伝ってくれたと自分に感謝していた。

Jaredが頭を剃り上げてから初めてのショーであるため、終止笑ってしまうのではと心配して少し緊張していた。ステージに上がった時は何ともなかった。が、数人の観客がJaredの頭を見てからかったり笑ったりする。それに気づいたJaredは「笑い事じゃない」と一言。それがつぼにはまり演奏中下を見て笑いをこらえる。何とかこらえショーは完奏。

Melvinsの公演の時、友人が来ていてたので、彼に会うため観客側に回る。マッシュピットが起こりその波が自分達の所までくる。このツアー初めてマッシュピットを目の前で体感。勿論、渦の中には入らなかった。大物(?)プロデューサーであるその友人はMelvinsを観るのが初めてだったようで、「Kurt Cobainが好きになるのも納得」と、いたく感動していた。

Austin>> Dallas

8月22日、 Austin, TX、

嵐のような一日が過ぎ、平々凡々なショーを迎えられると思ったが、公演地はAustin。ツアーでもっとも盛り上がる場所の一つ。客の入りが多くなると予想される。そうなれば自然と酔っぱらい等の数も増えてくる。しかも会場は外にある。暑さで体力を消耗すると考えられる。

サウンド・チェックを済ませ、近所のベトナム料理, Mekong River Restaurantで夕飯を取る。夕食を終え楽屋に戻ると”悪徳”警官、Jが来ていた。Jを見ると自分は”サツだ、逃げろ!”とトイレに駆け込む。トイレを済ませると昨日の話でまた盛り上がる。地元警官の二人は筋書きには無く、止まっていたJのパトカーを見て偶然来てしまったらしい。さすがのJもそれには困ったらしい。

ノイズ・ジャムでステージに上がるとその人の数に驚かされた。1000人を超えていたと言う。BBの出番の時にステージに上がると数人の観客が自分の名前を叫んでいる。「Toshi is the shit(俗語で"凄い人"、"最高"等の意味。日本語の”やばい”と同じニュアンス)!」等も聴こえる。Coadyが自分を見て「トシのファンが多いな」と目を大きくしている。これには自分も驚かされた。演奏が始まると1曲目から客は大荒れ。曲の後半では早速二人の客がつかみ合いにらみ合っている。マッシュ・ピットが終止続いた。演奏も冴え良い公演となった。

Melvinsの番になっても客の勢いは止まらない。警備員がステージの上と下で忙しくしている。ステージの後ろで見ていたJが観客の右側を指差し喧嘩をしているのを見つける。さすがは警官、見ている所が違う。係の者がそれを抑える。ステージ前の一人の観客が自分を見て水をくれと合図をする。脱水症状に陥っているようだ。フラフラしている。慌てて係の者に頼み水を渡す。水が足りないようで今にも崩れ落ちそうであったので、係の者にもっと水を渡すように伝えると数本の水をその客の方に投げ渡す。周りにいた客も混じり皆で数本のボトルを分け合っている。その涙ぐましい光景とは裏腹に、暫くするとその脱水症状の客は他の客とつかみ合いの喧嘩をしようとしている。それに気づいたBuzzは曲を止め説教を始める。「俺は君たちの保護者じゃないし、何も強制出来ないし、君たちが何をしようと責任も取れない。でも他の皆が楽しもうとしいるのに、喧嘩は迷惑だ」歓声が上がる。調子に乗ったBuzzは「仲良くしろよな!そうだ!ハグしろ」と二人の客は嫌々ハグをする。観客は大喜び。無事に怪我人等が出る事なくショーは終了。暑く、荒れたショーではあったが、このツアーで最も良いショーの一つであった事は間違えない。


8月23日、Dallas, TX

もの凄い盛り上がりを見せたAustinのショーの後、それほど離れていないDallasではあるが会場も小さめで客は大人し目。どちらかと言うとじっくり見られている感じである。それでも数人の客は大声で何かを言っている。自分が曲と曲の間にビールをがぶ飲みしていると、一人の女性客が「18歳ではなかったのね!」と言ってくる。これは自分のMyspaceの年齢(勿論、実際の年齢ではない)を知って言っている。ステージの片付けをしていると他の女性客が自分の所にやって来て、写真を一緒に撮ってくれと言う。片付けの途中だったのでちょっと待つように伝える。ただ待っているだけなら良いのだがかなり酔っぱらっている様子で、自分の事を”ヨシ”と呼び続ける。「ヨシじゃない!トシだ!」とちょっと大きめな声で言うと、「ごめんなさい。怒った。ごめんなさい、ヨシ」うるさいので早く去ってもらおうと片付けを中断して写真を撮る。夫がBBの大ファンであるそうで、彼に見せる為に撮りたいと言う。一緒にいた友人達はカメラの使い方に戸惑っている。結局自分がカメラのセッティングまでやってようやく撮影が終了。

Houston

8月21日, Houston, TX

New Orleansから560km離れているため、早めの出発。去年と同様にMulate's Restaurant(http://home.netcom.com/~rkiser/Directions/Mulates.htm)
で昼食を取る。ナマズとワニのフライがこの店の名物。値段が他のケィジャン料理屋より少し高め。

Texasに入り、暫くするとJaredが「シートベルト!シートベルト!」と叫んでいる。うたた寝をしていた自分はその声で起きる。どうやらスピード違反でハイウェー・パトロールに止められるらしい。高速を降り、路肩に止める。警察官が助手席の方に近づいてくる。助手席に座っていたTimに窓を開けるように命ずる。開けるといきなり大声で「マリファナを投げ捨てたろ?」Timは「俺のじゃないし投げ捨ててなんかいなません。俺はマリファナは吸いません」と言うと警官はムキになって「どうせ投げるんだったら遠くになげろよな。マリファナやらないって?んじゃ覚せい剤か?」とりあえず運転手であったCoadyをバンから下し、スピード違反のチケットを切るためパトカーに連行する。それを終えるとまたマリファナの話になる。乗員全ての免許を取り、「他に隠している物はないな?」と聞いた後、バンの中をチェックするためバンから出るように命ずる。皆がバンから降りると地元の警官が二人駆けつける。皆がバンの前で地元警官に見つめられながら立ち、バンの後方で警官が皆のバッグの中を検査するのを待っている。皆ナーバスになっている。地元警官はポケットから手を出すように言ったり、きょろきょろしているJaredを見て「何にそわそわしている?何かかくしているからだろう?」などと言ってくる。

「これは誰のだ?」と次々に鞄の中身をあけ調べあげていく。最後のDaleのリックサックを調べていると警官は「お前達は嘘つきだ!」と大声を上げ「これは誰のバックだ?」とDaleをパトーカーに連れて行く。手錠を掛ける音がバンの前方に響く。Timをグループのリーダーと見て、「お前の連れはコカインと武器を携帯していた。これについて説明してもらおう」言ってくる。皆パトカーの前に集まる。Daleは既にパトカーの中に手錠を掛けられ座っている。ボンネットにはDaleのバック。その横には45口径の拳銃、薬莢の箱、白い粉の入ったサラダ・バックが二つ、それに粉の分量を計る計量器が置かれている。これらが全てDaleの鞄から出て来たと言う。それを見て、映画の様な悪徳警官であると思い始めた。警官はTimに質問を続ける。Timは断固としてこれらがDaleの所持品でないと言い張る。警官は「俺が嘘をついていると言うのか?ファンか誰かがこいつ(Dale)の鞄の中にこれらを知らないうちに入れたとでも言うのか?薬をやらないロックバンドなんかいるか。Willy Nelsonだってマリファナ好きだろう」

Daleは身に覚えがないので真っ白な顔で苦笑いをしている。警官は「何が面白い?とりあえずお前は牢獄で一晩は過ごす事になる。他の皆はこいつを引き取りに来るのと同時にもう一度警察署で取り調べだ」Daleに同情する一方、コカイン、拳銃保持とあればこの国に戻ってくる事は不可能だと言う事が自分の頭によぎる。暫くすると、悔いだらけだが、色んな事が起こり楽しいアメリカ生活でもあった、と開き直って考え始めた。警官は「何て言うバンドだっけ?」と続ける。自分を含め数人が「Melvins」と言うと「Melvins? 聞いた事ないなぁ。こいつ(Dale)は何を演奏するんだ?」と警官。「ドラム」と数人がまた応える。「ドラムか。んじゃ今日の公演は中止だな。と、言うかこれからの公演が無理になるんじゃないか?」皆の顔に絶望感が見える。「これから警察署の住所を渡す。ああ。それとロックバンドで思い出したけど、俺はToolのAdam Jonesの親友で君たちをはめる(ドッキリする)ように言われた」...AdamとBuzzが仕掛けたドッキリであった。

皆が大声で何かを言っている。その後、タバコを吸わないCoadyが深く一吸い。Rikkyは吐き気を感じたらしい。自分はバンに戻りカメラを取り、その警官と記念撮影。残る一人の乗員、Jaredはと言うと、この仕掛けに絡んでいたと言う。携帯で一行が何処にいるかをその警官Jに逐一連絡を入れていたと言う。Jの演技(普段やっている事を冗談でやっているだけ)の上手さに誰もがドッキリである事が信じられなかった。拳銃、薬莢と計量器はJの所有しているもので、コカインは小麦粉。マリファナはその日の朝、補導した少年から没収したもの。それらを一行にばれないようにDaleの鞄に仕込んでいたらしい。しかも警察のカメラで一部始終を録画していて、そのテープを渡してくれた。JはMelvinsの大ファンでもあり、Buzzとは顔見知りであると言う。今日の公演に友達を連れ遊びこれるようTimが計らう。

Jに別れを告げると、10分あまりで会場に着く。機材用のバンを運転して別行動であったBuzzはだまされた一行を見ながらケタケタ笑っている。セッティング中はその話で持ち切り。開場されるとJが数人の友人を連れて楽屋にやってくる。Jは自分に指を指し、「Adamは君も存分に罠にはめるように電話で言っていたよ」と笑って話す。自分は取り調べ中、静かにしていたのではめようがなかったらしい。

公演の方はなかなかの盛り上がり。BBの時にまた自分にボーカルが聴こえないと言って来た男がいたので、「俺はギターを弾いていて忙しい。俺に言うな。エンジニアに言え」と言うと男は直ぐに黙り込んだ。同じ建物の中にギャラリーの様なスペースがあり、そこで数人の画家がMelvinsの絵を描いている。バンドとバンドの間にギャラリーに行けるようになっているので客は退屈することはない。粋なはからい。公演後はやはり昼間の話で盛り上がる。いまだに信じられない不思議な一日であった。

Athens>>New Orleans

8月18日,Athens, GA

昨晩の内に今日の公演地まで移動していたので、移動がない分会場入りまでゆっくりできる。Buzzから電話が入り、昼飯を食べに行こうと言う。ここでは決まって、老舗バーガー・チェーン(Gerogia州のみ)、Varsity(www.thevarsity.com)。店員は皆無愛想で”いらっしゃいませ”と言う代わりに南部なまりで”What do you have(ニュアンス的には『何にするんだ?』と言ったところ)”で対応する。小さめだが家庭的な味のバーガーが他のファースト・フードとはちょっと違う。

昼食後、去年も街を歩いているのでどこになにがあるか何となく知っていたので街を一人で歩き、レコード屋等を周り会場入りまで時間をつぶす。

ノイズ・ジャムの時はまばらであった観客の数もBBがステージに上がるときには会場を埋め尽くしていた。Melvinsも多いに盛り上がり、非常に気持ちの良いライブとなった。

公演後、この会場の名物ともなっていた、会場の横の駐車場で深夜になると現れるホットドック・スタンドが衛生上の問題から免許を剥奪されたと言う。楽しみにしていたので非常に残念。夜食はカップヌードルに代わった。


8月19日、移動日

約10時間の運転。出発は11時。昨夜は公演後3時半まで会場で飲んでいたので疲れが残る。ホテルを出て直ぐにまたVarsityで昼食を取り、その後ひたすらNew Orleansに向かう。その途中、The Brick Pit(http://www.brickpit.com/)と言うバーベキュー屋で夜食を取り、9時過ぎにホテルに到着。インターネットで野球を観ながらミックスを行い、その後就寝。


8月20日、New Orleans, LA,

ここへ来ると決まってする事がる。まずは昼食。New Orleans郊外、約15分くらい車で走った所にあるFriscoと言うケィジャン料理屋でポーボーイ(シーフード・サンドイッチ)とガンボ(スープ)を注文。自分はアメリカの料理の中で最も好きな食べ物の2つ。そしてもう一つ決まってすることは会場の楽屋に冷えた水で作ったコーヒー、Cool Brew Coffee(http://www.coolbrew.com/)を注文すること。苦みがしつこくなくて後味が良い。コーラーで割って飲んだりもした。楽屋にはバーのカウンターがあり、今回は自分がコーヒーを皆に注いでバーテンダー気取り。皆がぶがぶ飲むので「今日の公演は(カフェィンの影響でハイパーになり)20分くらいになるのでは?」と冗談を飛ばす。サウンド・チェックを済ませAcme Oyster House(http://www.acmeoyster.com/)と言うシーフード・レストランで夕飯を取る。約5年前に生ガキを食べてあたった事がある。以来生ガキは食べていなかったがDaleとTimが強引に勧める。ステージのすぐ裏にトイレがある事を知っていたので渋々食べる。美味い。それと今日二度目のガンボ。

ノイズ・セットを終えBB。1曲目から4曲目までCoadyのテンポがやたらと早い。Jaredが”テンポ!テンポ!”とCoadyに向かって叫んでいる。公演を終え、楽屋に戻りその話をするとやはりコーヒーを飲み過ぎたようである。冗談ではなかった。Coadyが言うにはJaredにテンポを下げるように言われてからスローモーションで動いているように感じたがJaredが険しい顔をしてベースを弾く手がやたらと早い事に気付きテンポが遅くない事に気づいたらしい。

Melvinsの番になると客は大いに盛り上がる。”Civilized Worm"がかかると客の興奮は絶頂。突然Jaredが曲のタイミングと関係なしに叫ぶ。「お前は去年も同じようなことしただろう!You are an asshole(酷く嫌なヤツ)」曲は中断。その男は即座に警備員に追い出される。話によるとその男は周りに客を肘を使ってかき分けステージの前までやって来て、Jaredの目の前でステージに上ろうとしたらしい。数日後の話だがこの男はMyspaceにメッセージを残し、自分が無実であると言って来たらしい。言い訳は”人に押された”らしい。Jaredの話とは大違い。

曲が中断してメンバーの説教が入った後は大抵ステージに上がろうとする者もいなくなるのだが、このショーは違った。最後の曲が終わった途端、2人の女性客がステージに上がりセット・リストを取って行った。片付けをしているとTimが腹を立てている。話によると一人の酔っぱらいの客が荷積みをしている時にドラムケースの上に座わろうとして、そのケースが変な形になったと言う。数分後、その酔っぱらいを見たが、父親に怒られた子供の様にシュンとしていた。しかもなぜかシャツには血が付いていた。勿論、Timは殴っていない。酔っぱらって転んだりでもしたのであろう。

Baltimore>> Carrboro>> Atlanta

8月15日、Baltimore, MD

渋滞をはさみ約6時間で会場に着く。前回のツアーの同じ会場で酔っぱらいの女性客のイメージが強く、荒れる公演を予想していたが、ノイズ・バンドを含め3バンドとも良い公演となった。

しかしステージ左側のパワー・ケーブルの接触が悪く、少し触れると電源が途切れてしまう。BBの演奏中、新曲”Cold Lunch"の時、電源が切れ自分のギターの音が出なくなった。この曲は自分がスライドでメロディーを奏でるので他のメンバーも直ぐに気付き、イントロの所で皆が演奏を止め、自分の機材の電源が戻るのを待つ。ケーブルの近くには女性客がいた。彼女が触ったと考えていた。Melvinsの演奏時にもそれが気になってはいた。そして最後の曲で同じ事が起こる。慌ててステージに駆けつけると一番近くにいた男性客がケーブルの上にその客のジャケットを置いている。「この上には何も置くな!」と言うと男は”何が悪いんだ”と言ったような顔をする。暫くするとまた男はケーブルの上にジャケットを置いている。Buzzのギターの音がとぎれとぎれ。

前回に比べると酔っぱらいが少なく楽であると思ったが、片付けをしているとステージ脇の2階席の客が「おい、こっち来いよ」と言いながら指で自分を読んでいる。こういった客は5公演に一度くらいのペースで現れる。Coadyも数公演前、こういった客がいて、かなり頭に来たと言っていた。自分もうんざりだったので「指でよぶんじゃねぇ。こっちは片付けで忙しいんだ」と言うと、急に走り出してステージ下までやってくる。何かと思えば、他の曲同様、セットリストをくれと言う。その時は既に片付けがほぼ終わっていたのでそれを断ると去って行った。暫くするとどこかに隠れていたのか、自分がステージに降りるとその男は自分の所にやって来た。今度は「お前のギターはなんだ」と言うので、自分は「Heritageだ」すると男は「何?」「Heritage」「何だ?」3度は「HERITAGE!」と怒鳴りつけると「聞いた事ね〜なぁ〜」と何だが馬鹿にされた気分になった。


8月16日、Carrboro, NC

昨日に続き、6時間の運転の後の公演。一行にも疲れが見え始める。今日はBrainのバンド,Double Negativeが脳腫瘍で苦しむ友人の為のベネフィットを兼ねての先発。予定より15分早く始めたため、自分はCoadyとともに食事に出ていて、彼らの前半の演奏の録音を逃してしまう。さすがに地元のバンドともあり前座ながら凄いもりあがり。

BB、Melvinsともに盛り上がり良いショーなった。顔見知りのファンも多く駆けつけてくれたようで,公演後、久々にファンと雑談。南部と言うとあまり良いイメージがあまりないが、この辺りの人間は非常に暖かい。


8月17日、Atlanta, GA

引き続き6時間近い移動。ここへ来ると急に南部なまりが強くなってくる。会場の駐車場には会場前から多くのファンで賑わっている。

Buzzは2本のLes Paulをツアーで使っているのだが、ヨーロッパ公演の度にネックを壊されている。これは”こわれもの”扱いのはずなのに航空会社が邪険に扱う為に起こっていることである。それに懲りたBuzzはアルミ製のギターを購入する事を決意した。そしてそのギターをAtlanta郊外に住むそのギター・メイカーが直々に会場に届けに来た。ネックが木ではあり得ない薄さで手の小さめなBuzzはかなり喜んでいる。ただ今までとはかってが違ってくるのでなれるまでに時間がかかる。今回のツアーではそれを演奏する事はないそうだ。

ショーが始まる頃、完売ともあり、会場は観客で埋め尽くされている。サウンドチェックの時には寒いくらい冷房が効いていたのだが、演奏時には倒れそうになるくらいの暑さ。観客も熱い。ノイズ・ジャム、BB、Melvinsとどれも多いに盛り上がる。ステージに上ろうとする者も現れず、実に良いライブになった。Melvinsの演奏時、暑さに凌ごうと、冷房の強いステージに裏に行くとそこには電気量メーターがいくつかある。全てのメーターのカバーに落書きがされているのだが、その中の一つにキン肉マンの落書きがあった。日本のバンドの誰かが描いたのであろう。Atlantaで懐かしさを感じる。

講演後、その晩の内に次の公演地、Athensに移動。自分はあまり疲れているとは思っていなかったが、移動中のバンの中で大いびきをかいていたらしい。

Friday, September 05, 2008

Brooklyn>>New York

8月13日、Brooklyn, NY

Rikkyとともに機材を積んだバンでの移動。渋滞がなければ1時間半で着く距離だが、NYの近郊で渋滞はさけられない。2時間半で会場の近くに着いたが駐車スペースを探すのにも時間がかかる。何とか見つけてタイ料理屋で昼食を済ませた後、数件のCD・レコード屋をまわる。なかなか見つけにくいものを数枚手に入れた。

荷下ろし、セッティング、録音の準備、サウンド・チェックを無事済ませ、夕飯を取り、レストランから会場に戻った頃には開場されていた。チケットは前売りの時点で完売。早くも多くの客で賑わっている。

先発のノイズ・ジャムはなかなかの盛り上がりを見せた。続くBBは演奏はいまいちであったものの客のノリは異常。はやくもマッシュピットが起こっている。2曲目が終わってから一人の客が自分に話しかけてくる。”$25払っているんだから、もっと良い音で聞かせてくれ”とか”ベースとボーカルが聴こえない。あげるように言ってくれ”と言ってくる。その男はギターアンプの目の前に立っているのでベース等が聴こえにくいのは当たり前のこと。ばかばかしくなって無視すると、その男はJaredの方に向かう。

男が移動して暫くするとJaredが”ちょっと待った。演奏を止めてくれ”と言う。よく見るとその男が他の客と掴み合いの喧嘩をしようしている。よほど音が気に入らなかったのか他の客に当たり散らしている。大事には至らなかったものの会場、ステージともに一気にしらけてしまった。その後、2曲は上手く言ったが、嫌な後味を残しステージを降りる。

Melvinsの演奏の準備を済ませ、録音用のコンピューターを確認すると、BBの演奏の音がコンピューターに入って来ていない事に気づく。エンジニア側に手違いがあったり、その男の言うよう、PAに音が出ていなかったのではと思い、慌ててエンジニアのIに尋ねる。が、Iの手違いでコンピューターにつなぐケーブルにだけシグナルが流れていなかっただけであった。演奏がいまいちであった分、録音されていなかったことはあまり気にはならなかった。

Melvinsの公演は大盛況。片付けを終え、数人は会場近辺に残りパーティーに行くと言う。自分は疲れていたのでBrian, Buzz, Dan, Jreadとともにホテルに戻り就寝。


8月14日、New York, NY

いつもは機材用のバンを運転しているBuzzが米最大テレビ局の一つ、Foxテレビの取材(http://www.foxnews.com/redeye/)の為、Rikkyとともにホテルから機材用のバンで移動。早めに移動して、食事、レコード屋巡りを計画。意外にすんなりと駐車スペースが見つかった。

会場は中華街の近く。LAにはあまり上手い中華の店がないのでそれを期待して2件目に見つけた店に入った。店が狭いので50歳前後の中国人男女と相席になる。自分とRikkyともにアヒルの中華そばとご飯を注文。アヒルの肉の脂でこってりとしているがしつこくない。あまったスープの中にご飯を入れ食べるとRikkyもそれをまね”うまい、うまい”と良いながら食べる。二人で$10。それを見た中国人男性がRikkyに向かって「君は食べ方知っているね」と話しかけてくる。その後、良い北京ダックの食べ方やオリンピックの話など続ける。自分はそのテーブルに座った時から、女性の鼻から出ているやたらと太い毛と男性の上顎中切歯の両脇にある大きな米粒の様な犬歯が気になっていた。”どこに住んでいる?””何をやっている?”と言う話になり、男性が隣の女性が彼の入れ歯を作ってくれたと言いながら、入れ歯を取ってみせた。するとその犬歯の周りは入れ歯で犬歯だけが本当を歯であった。その時、自分は既に食べ終わっていたので吹き出さずに済んだ。

会場に戻り荷下ろしを始める。ローダーがいないためサウンド・エンジニア等が荷物を運ぶのを手伝ってくれる。モニター・エンジニアの二人は女性。重い荷物を何の気なしに運んで行く。女性の逞しさを見た。

サウンド・チェックを済ませ、開演まで時間があったのでRikkyとイタリア街に出向く。自分は中華をもう一度食べたかったのだが、Rikkyがどうしてもと言うのでイタリアンにした。雨が降っていたので近いレストランを選んだ。値段も中華の3倍、味もそれほど美味くはない。通路の真ん中に置かれていたテーブルであったため、人の通りも激しい。食べ終えたあとRikkyは「ごめんよ。トシの言う通り、中華にしておくべきだった」とがっかり。

一番手はノイズ・バンド。今日はゲストに元Mr. Bungle、現Fantomasのベース、Trever Dunn。Coadyも途中から参加。いつも以上に太いサウンドであった事は間違えない。多くの客がよろこんでくれた。BBの演奏は昨日の汚名挽回と言わんばかりの演奏が出来た。

今日も録音をしていたので、それをチェックする為にサウンド・ブースへ向かう。チェックを済ませると数人の知り合いが声をかけてくる。話終え、楽屋に向かうと一行がステージに向かおうをしている。「トシ、準備は出来ているのか?」と聞かれ慌ててチューニングをしにステージ脇に向かう。一行は自分がチューニングをしている時“まだか?早くしろ”と騒がしい。演奏が始まると客は多いに盛り上がる。一人の酔っぱらいが調子に乗ってクラウド・サーフィンをしてステージにあがる。降りる際、後方でんぐり返した。その時、誤って他の女性客の顔にその酔っぱらいの足があったった。それを見たBuzzは直ぐに演奏を止め、二言、三言。「信じないと思うが、俺たちは君たちに怪我をしてほしくない。頼むからステージに上がったり、危険な事はしないでくれ」その酔っぱらいはその女性に謝るべきなのに、Melvinsに嫌われたくないのかBuzzに謝っている。だが、こういう一言はそれ以降の演奏で客が大人しくなるような呪文の様なものである。この後の警備が非常に楽になった。

公演の後、Coady, Dale, RikkyとTimは他のバーのパーティーに向かうと言う。自分は興味がわかなかったのでそれをバスして残りの連中とホテルに向かう。またNYの公演は良いものとなり、いい気分で床に着く。

Boston>> Northampton>> New Haven

8月9日、Boston, MA

Bostonに入ると多くの者が去年優勝したRed Soxのシャツや帽子をかぶっているのが目に入る。去年来た時とは大違い。会場に入り準備を始める。楽屋に飲み物が運ばれてくる。その一つにTimの好きなBudweiserがある。がいつもの瓶とは違ってそれもRed Sox優勝記念のボトルになっている。好きなチームではないが見た目がかっこいいので興奮して飲んでみると、中身はいつもの不味いビール。

いつもの様にノイズ・ジャムの先発。その後、BB,Melvinsと続く。横に長いステージな上、やたらと理屈を並べるモニター・エンジニアだった為、モニターからはあまり良い状態で聴こえてこなかったが、観客は非常にノリが良く、それに乗せられ演奏も冴え、非常に良いショーとなった。録音も成功。

片付けを済ませホテルに向かう。ホテルに着くと楽屋から持って来た飲み物を取りにCoady, Dale, TimがRikkyと自分の部屋を訪れる。自分はラップ・トップでメール等を確認しているとDaleが自分をからかい始める。勿論、自分も黙ってはいない。二人のやり取りにTimは泣きながら笑っている。涙を拭きながらTimが自分にある事をネットで調べてくれるように頼んでくる。このホテルが9・11事件のテロリストの一人か二人がその前日に泊まったホテルだと言う。調べてみると事実の様なことがいくつかのサイトに書かれている。Daleがフロント・デスクに電話を入れると、「私(電話の相手、従業員)はその日(9月10日)は休みだったので、分からない。でも泊まっていた事は事実らしい」と言う返事が帰って来た。ある意味、アメリカの歴史に触れた一瞬であった。


8月10日、Northampton, MA

Northamptonボストンから車で一時間半ほど離れたこぎれいな田舎町。会場の周りにはお洒落なレストランや店が並ぶ。こういう町の客のノリは予想がしづらい。ノイズ・セッション、BBの演奏では客は立って観ているだけ。反応も少ないので非常にやりづらい。やる気も減ってくる。

ふて腐れてステージをおり、Melvinsの公演の準備を始める。ギター・ラックはステージの端。Melvinsがステージに上がると客の反応は一転。ステージの上から客の非常を観て自分がふて腐れていた事がアホらしく思えて来た。イントロが始まりその曲が何か分かったときの彼らの嬉しいそうな顔は言葉に代え難い。BBの曲を知らないのでのれないだけである。Melvinsが好きだからと言ってBBが好きであるとは限らない。それを久々に知らされたように思えた。

だがショーが進むにつれ客の反応はエスカレートして行く。同じ男性客がステージに2度あがった。それに気づいたBuzzは演奏を止め、Buzz節を始める。一瞬ドラリ付け、その後直ぐに「俺は怒ってはいないよ。怒ったふりをしているだけだ。本当は皆が来てくれた事に感謝している」と話を続けた後、Jaredを観てJaredに同情を求めると、Jaredはそれにコメディーで応える。その後の数曲はJaredはメチャクチャな歌詞を歌え続け客を笑わせ続ける。

公演後、たった一人のファンが自分の所に声をかけに来てくれた。そのファンは自分の仕事の事を良く知っている。熱狂的なファンはどこにでもいる事に気づかされ、それと同時にBBがまだまだである事を思い知らされた夜であった。


8月11日、休み、

次の公演地、New Havenまで2時間の距離なので移動はなし。Northamptonで一日つぶす。一行は洗濯を済ませ、街に出てそれぞれ別行動。自分は楽器屋、CD屋等を周りあっという間に夕方になってしまう。ホテルにもどり夕飯を食べ、ミックス等を行い夜を過ごす。


8月12日、New Haven, CT,

会場は去年のツアーの時と同じで、ブッシュ大統領が卒業したYale大学の目の前。前公演の時は客の入りはまばらであった為、それほど期待はしていなかった。去年以上の客が集まっていた。

ジャム・セッションをいつものように行う。後半10分あまりCoadyが参加。いつも異常にドラムのパートが長引き客も大喜び。BBの演奏も冴え思ったよりはもりあがった。

Melvinsの公演で一人の男がステージ・ダイブを行った瞬間から大人しく思えた曲も大暴れし始める。21以下と以上の客がフェンスで隔てられいるのだが、その両方でマッシュ・ピットが起こる。自分はサウンド・ブースで録音を確認していた(Dodgersの試合も気になったのでネットでちょこっと...)。客の興奮が異常だったのでよく周りを観てみると一人の女性客が男性客の肩に乗っている。遠目で見てもその女性客が酔っぱらっているのが分かる。気になって見ていると、なんとTシャツを巻くっておっぱいを見せびらかしている。英語で言う”フラッシング”。Melvinsのショーで見たのは初めてだ。ちょっと感動。それに気づいた照明係の(サウンド・チェックの時の兄ちゃん、Bとは違った)男が自分を見てにやにやしている。その男は客の興奮につられたのかやたらと照明をいじり始める。Melvinsの面々はチカチカする照明を嫌っているのでそれをやめるように言うとぶつぶつ屁理屈を言っている。その男もかなり酔っている。後でBから聞いた話なのだが、その男はユニオン(労働組合)に所属しており、New Havenの多くのクラブで照明を担当しているのだが、今日は会場に遊びに来ているだけであった。Bが照明のケーブルを修理している隙にブースを乗っ取り勝手に照明をし出したと言う。ちなみにサウンド・エンジニアもかなり酔っていい気分で仕事をしている。

公演が終了するとその酔っぱらった女性客がバーの椅子に座って大声で色々言っている。暫くすると歌を歌い始める。近くで見るとあまり可愛くなかった。残念。録音機材を片付ける為に楽屋に戻るとBuzzとDaleがDodgersの試合を観ている。9回裏、同点の場面だったので自分も仕事を放って観てしまった。数分の内にサヨナラ・ヒットで勝ち、自分は仕事にもどる。やる気のなさそうなローダー(荷物運び。多くの会場が機材運びの為だけに雇う)軽い荷物を片手で運んでいる。広く、歴史のある会場だけに、その係の者たちのだらしなさに一行はがっかり。

Cleveland>> Buffalo>> Rochester

8月6日,Cleveland, OH,

6月にDaleとプロデュースしたバンド、Nerd Table(http://www.myspace.com/nerdtable)が会場に来るので、それまでにそのプロジェクトのCDをマスタリングしなければない。移動中の車の中でマスタリング。会場について準備を済ませ、ドレッシングルームでそのCDを仕上げる。その隣ではBuzzがネットでDodgersの試合を観ている。耳と右目ではCDを制作、左目は野球に行ってしまう。開演前にNerd Tableの面々と再会してCDを渡す。

会場はあまり広くはないので一気に多くの人で埋め尽くされる。今日は会場のミキサーの調子が良くないので録音は断念。一番手はノイズ・ジャム。3人とも気に入ったジャムとなった。だがジャムなので曲らしい曲はない。客の中には「もう耐えられないよ!」と叫ぶものもいた。録音していなかった事をDaleには言うのを忘れていた。かなり気に入っていたようでその事を伝えるとがっかりしていた。

BBのセットは今回最高の出来と言っても過言でもないくらい気に入ったショーとなった。Melvinsのセットでは客も大ノリ。ステージが低く誰もが上がれる高さだったが警備員が両脇に構えていると客も大人しい。マッシュピットの勢いで前に崩れて来た客も、申し訳なさそうにステージに片足を乗せてそれに耐えていた。

片付けもスムーズに行き、ドレッシングルームでピザとビールで寝る前の空腹を癒す。Jaredと自分が外でバンの鍵が来るのを待っていると、一人の強面の兄ちゃんが自分達の目の前をうろうろしている。その男は手に持っていた雑誌を隣のクラブのドアに投げつけた。そのクラブと何かあったようだ。一人の女性客がそのドアから出て来て過ぎ去って行くのを見たあと、そのドアに2蹴り。ガラスドアはメチャクチャ。自分は見ていないふりをしていたが、Jaredはあっけにとられてその男と目が合ってしまった。何とか目をそらし、何も見ていないようなそぶりをするとその男は去っていた。ちょっと危険を感じた夜であった。


8月7日、Buffalo, NY

会場(http://www.townballroom.com/)の建物自体の歴史は古く、昼間は一般にツアーも行うほど。話に寄れば、アル・カポネがこのビルをカジノとして利用していたらしく、殺人もあったとか。人の陰を時々みたり、誰もいないはずのバーで突然音楽と人が賑わっている声が聞こえてくる事があるとか...シアターとしてももう長く、Frank Sinatra, Sammy Davis Jr. Nat "King" Cole等もそのステージに上がったと言う。

2公演、録音を逃していたので今日はなんとかしたいと思い、ハウス・エンジニアに協力を頼むと気持ちよく承諾してくれた。が、ミキサーに合うケーブルがない。楽器屋等も会場から離れていて購入するのに時間がない。半田ごてを持って来ていたので慌てて合うケーブルを調達。開演までになんとか間に合った。

ポスターには書かれていなかったが、今日もノイズ・ジャムが先発。なかなかの出来。BBの演奏では、ステージが大きいからかドラムが聴きづらくやりにくい。なんとかやってはいたものの、なんか集中しているようには思えなかった。何となくやっているような感じであった。疲れが溜まって来たからであろうか。それともやはりこの建物がそうさせるのか...が、演奏自体は上手く行ったように思えた。Melvinsの公演もいつも通り盛り上がった。


8月8日、Rochester, NY
Buffaloから会場まで2時間あまりなので昼間は時間がある。CoadyとDaleはBuffaloからあまり離れていないNiagaraの滝の近くにあるドラム・スティックの工場を訪ねスティックを調達すると言う。残されたJared,Rickyと自分は滝を観光する。ボードに乗り滝のしたから観覧。右手にはカナダが目の前。滝は2つあり、西側の滝は250度ほど角度で覆われている。その円の真ん中までボートは進む。

会場に着くと会場内に通常以上の作業員がいる。会場には一枚の壁を挟んで2つのステージがあり、そのもう一つのステージで地元で有名なバンドの再結成ライブが行われると言う。それを聞かされていなかったTimは不機嫌になり「今日はPorn(ノイズ・ジャム・バンド)はなし。短く済ませてホテルに向かおう」とやる気をなくした様子。

BBもMelvinsも初めて演奏する町で客入りが心配されたが、多くの人が集まった。両方とも盛り上がった。客も丁寧で優しい言葉をかけてくれる。ただ一人を除いて。一人の客はやたらと自分に話しかけてくる。Melvinsのショーの時、ステージ脇にいた自分に対して、”ギターを一緒に弾かないのか?”と言うそぶり。そのくらいは可愛い。がステージを片付けている時にもやたらと話しかけてくる。”あれをくれ””これをくれ”とせがんだり、”なぜ(自分が)ローディーをしているのか?”とかしつこく聞いてくる。終いには何かを取ってもらおうと、ハウス・エンジニアの気をひくとために足を掴み、その男の方(ステージ下)に寄せようとした。これにはハウス・エンジニアも頭に来たようで、怒鳴りつけた。その後、自分にエンジニアに謝るよう伝えてくれとか言っていたが、酔っぱらいがはめを外しているだけにしか思えず、ばかばかしくなりそれを無視していた。なんとも後味の悪いショーとなってしまった。

Chicago>> Detroit

8月4日、Chicago, IL,

数日前、Denverを出て北に上った頃から雲行きが芳しくない。この日も会場に向かう途中の雲は今にも泣き出しそう。会場に付き荷物を降ろし、セッティングを終える。ちなみにそとの看板には”Bi Business"となっている。昨日と同様、公演の全てを録音するよう手配する。ハウス・エンジニアのJに指示をすると、あまり気乗りではない様子。嫌な予感。

サウンドチェックを済ませると、会場が野球のチケットを用意してくれると言うので慌ててDaleとタクシーを拾いWrigley Fieldに向かう。公演まであまり時間がないので1時間強観る予定でいた。Cubsは歴史が長くファンが多い上、今年は乗っているので球場にはものすごい人の数。チケットを係員に見せると席まで案内してくれる。三塁側ダグアウト近くで前から2列目。こんな良い席に座った事が今までない。Daleと二人で大興奮。カメラを持って行かなかった事が悔やまれた。5回の裏、福留選手の打席から観る事が出来た。10分くらいしてDaleが空を観て、「雨が降らなければ良いけどな」その後5分くらい経ち、大雨が降り出した。帰る客、屋根付きの場所で待ち始める客とごった返す。自分等は20分くらい球場内をぶらつき待ったものの、雷もなり始め、ラジオではトルネードの恐れもあると言っている。とても止みそうにないので会場に引き返す事に。1イニングしか観れなかった。

外に出ると大雨の中、多くの人が行き来している。タクシーを待っている者も少なくはない。知らない町なので自分等はうろうろするだけでタクシーを見つけるタイミングを失っている。暫くすると雨はもの凄い勢いになって来た。たまらず近くのバーで待機。通りには人が一気にいなくなった。これがチャンスと思い、思いきって外に出ると2台目でタクシーを抑える事が出来た。二人ともずぶ濡れ。陸橋の多いこの町。陸橋下の道路には川の様な洪水も出来ていて、回り道しなくてはならなくなったり、風か雷でかなぎ倒されている木も目に入る。それでもなんとか会場に到着。

ずぶ濡れの自分を観てBuzzは「Melvinsの(グッツ・)シャツを着ろよ」と良いアイディアをしてくれる。ようやく落ち着くものの開演まで時間がない。急いで録音の準備をしにサウンド・ブースに向かう。前売りの時点で完売。この大雨の中多くの人が来ている。サウンド・ブースではバックグラウンドミュージックの為、Totimoshiの曲が流されている。つんつん頭の兄ちゃんに「これ俺がミックスしたんだ」と言うと、「へー、そうなんだ。これ良いよね。つい来ないだHelmetがこの会場へ来た時もかけたら、Page (Hamilton/Totimoshiのプロデューサー)が俺の所へ来て、”良い曲かけるね〜”って言って来た」と笑いながら話す。準備を終えると間もなく一番手のノイズジャムが始まる。また人を切り抜けこんどはステージに向かう。続くBBともに公演は納得の行くものとなった。

Melvinsの公演の前に録音の機材のチェックのためサウンド・ブースへ向かおうと、地下のバックステージから観客の方へ出向くと、多くの客が自分の事に気付き歓声が起こる。昨日の客とは大違い。照れながら手を振って答える。Melvinsの公演でも客はそれほど乱れない。暑さが以上なためBuzzも我慢できなくなったようで、休憩を取り、しゃべり始める。相変わらずの毒舌。Billy CorganとCourtney Loveの悪口。

公演は無事終了。ステージに上がろうとするものもいないし、酔っぱらった勢いで話してくるものもいない。ステージ前で待っている者が数人いた。その中の一人がBuzzの使ったタオルをくれと言う。ちょっと不気味に思えたが丁寧な尋ね方だったのでそれを渡すと大喜び。やはり不気味だ。

荷積みをすることには雨は止んでいた。ホテルに着き録音をチェックする。やはり予感通りあまり良い録音ではなかった。ハウス・エンジニアはあまり気にかけていなかったようだ。DaleとTimは今回のノイズジャムが一番気に入っていただけに誠に残念。昨日とは正反対で後味の悪い就寝となる。


8月5日、Detroit, MI,

睡眠時間が短かったため、バンの中では爆睡してしまった。起きるとDetroitに入っていた。会場は前回のツアーと同じ場所。前回は非常に良いショーだったので気分よく会場に入る。ハウス・エンジニアのCに挨拶をする。前回とは違っていた。Cは自分に名のったあと「俺は”dick(かなりきつい俗語で嫌なヤツ)”だ」と言ってくる。はじめの内は冗談かどうか分からなかった。録音の話等を話し始めるとやる気なさそうに話し始める。どうやら本当にDickらしい。あまりにも態度が悪いので経験上、昨日のショーの様に良い録音状態が得られないと思い、録音を断念。Timにその事を話すと、彼もその態度の悪さに気づいていたようだ。

夕食はJaredがBBQを皆にもてなす。醤油、ガーリックとハイナップルがメインのタレで仕込んだ鶏のもも肉。仕込み中のバックグラウンド・ミュージックには自分のITunesからMotownの曲をシャッフルモードで流す。甘過ぎないタレの効いたもも肉を2切れ食べると久々の満腹感。

思い腹を抱えたまま一番手のノイズジャム。録音がされていな時に限り、良いショーとなる。ステージを降りバックステージに行くとRikkyが何かを皆に話している。ハウス・エンジニアのCがかなり酔ったような様子で友人達とべらべらしゃべっていると言う。CoadyがCDを渡してBBのショーが終わった後にかける様リクエストしたらしいが、彼はいつかけるのかなかなか把握しなかったようだ。そのCDがBBのショーの前にかかり始めた。Timが心配になり会場の者にCをチェックするように言うととても仕事が出来るような状態ではないと言う。急いで、休暇中のエンジニアに来てもらうよう電話を入れる。一度はステージに上がりかけた自分等はバックステージにもどりエンジニアの着くのを待つ事になる。会場からは待たされている客の大声が聞こえる。20分待ち、エンジニア、Sが到着。プロモーターのMは激怒。Cは会場から追い出されたようだ。

長い間待たされたにも関わらず、客の態度は非常に良い。演奏中の会場の蒸し暑さが体力を蝕んで行く。観客は態度が良いだけでなく、暑さであまり動けないようだ。ギターがべとべとして非常に弾きにくい。演奏はまあまあと言ったところ。

あせだらだらのMelvinsの公演も無事に終わり片付けにはいる。いつも通り、ステージ前にはファンが押し掛けている。その中の一人は自分の事を"Mr. Guitar Player"とか”Big Business Guy"などと叫ぶ者がいる。隣にいたファンがたまり兼ねたのか「彼のなまえはトシだ」と渋々教えていた。もう一人のファンは「よお、何かくれよ!俺は遠くからわざわざ来たんだ。観てみろ、俺は黒人だぞ。客の中に黒人は一人だけだろ(他にもいた)!」と叫んでいる。あまりにも必死だったのでBuzzのピックを渡した。

バックステージには多くの人で賑わっている。White StripesのMeg White、自分の最も嫌いなコメディアンの一人、Jimmy Fallon等の有名人も来ていた。Jimmy Fallonは自分に挨拶をしてきたので良いヤツかと思いきや、片付けられたステージにあがり一人で歌い始める。友人達が盛り上げているものの、芸が中学生がはしゃいでいるレベル。やはりこの男好きになれない。バンに荷物を入れている時、自分がどれだけJimmy Fallonが嫌いか話始めると、その言い方が面白いのか、あまり人の悪口を言わない自分に驚いたのか、CoadyとJaredは大笑い。

ホテルに戻ってからもCoady, Dale, RikkyとTimはそれらのゲスト達と飲みに行ったらしい。自分はメールなどをホテルの部屋でやっていた。ルームメイトのRikkyが酔っぱらって帰って来て、一緒に飲んだJimmy Fallonがどれほどつまらない男だったか自分に説明しようとしていた。気づけば4時半を回っていた。

Minneapolis>> Madison

8月2日,Minneapolis, MN,

会場はMelvinsの旧友、Minneapolisのローカルバンド、Halo of Fliesのギターで事業家のTom Hazelmyerのバー。ちなみにTomは新作、”Nude With Boots"の一曲にも参加している。パーティーのようにかなりくだけた感じのショーでもあり、開場も遅くかなり時間がある。その事を知っていてかTomは4枚の野球のチケットを用意しておいてくれた。ホテルのチェックインを済ませ、ホテルからのシャトルでDaleとともに球場に向かう。Twins vs. Indians。試合はIndiansの圧勝ペース。サウンド・チェックを控えていたので7回裏が始まったところで球場を後にする。

球場の出口から開場まで2ブロックの近さ。スポーツ・バーで10時までは一般客をいれているので野球を観終えた、多くの客でにぎわっている。自分は一行とステージのセッティング。ステージはこのツアーで最も小さい。扇形になっているのでドラムを手前に置き、ギター、ベースアンプはステージの奥。Teton Villageの時と同様、ドラムは向かい合っている。

サウンド・チェックを済ませると開演まで少し時間がある。自分はギターを監視しなくては行けないので、ギターの置かれているステージの隣の部屋で待機。部屋と言っても客が入って来れるようになっている。ストレッチなどをやっていると客が自分に話しかけてくる。2人の客は自分の座っていたテーブルにやって来て、色々質問してくる。まるでインタビューの様になってしまった。

ドラムが自分の方に向いているので非常に演奏し易い。演奏はかなり納得の行くものになった。Melvinsも同様。四角いバーのカウンターが会場のど真ん中を陣取っていて、ステージからバーまで5メートルくらいの幅しかない。とてもマッシュ・ピットを出来る間隔はない。客の興奮も個人的なもので収まり大人しいショーとなった。


8月3日、Madison, WI,

会場に入ると既に荷物は下ろされていた。ギターラックを置くスペースはなくステージ横にからのドラムケース等でバリケードを作りスペースを作る。前売りの時点で売り切れだと言う。嫌な予感。

先発は久々にノイズ・ジャム。今日の名前はHoly Crap。前からこのバンドを録音をしたかったので今日初めてそれに挑戦。ハウス・エンジニアにミックスの細かい指示しパンやレベルの調整をして出来るだけ良いミックスを試みる。

HC、BBの公演ともに非常に良いものとなり、それらがステレオ・ミックスで録音された。客は思った以上に大人しいと、嫌な予感も心配のし過ぎと思い始めた。Melvinsが始まって今日の客は非常に大人しい。だが、徐々に観客の表情は変わっていった。機材の管理に力を入れているとステージにあがり座り込む者等が出て来た。たった一人の警備員が大活躍でショーはなんとか終わったものの、片付けの時に多くの酔っぱらいが自分に話しかけて来て、仕事の邪魔をする。そのほとんどがMelvinsに会わせろと言う要求。バックステージに入ろうとするものや、機材の上にビールを置くもの、その両方をする者、イライラがつのる。

非常に嫌なムードでホテルに着いたが録音されたショーを聴きなおし、そのパフォーマンスの良さに満足して気分をかえて就寝。外は大雨が降っていた(らしい)。

ツアー日記、番外編。フォト劇場(ほぼノン・フィクション)。


大当たり(事実)。でかしたCoady! Let's party!



Jaredの余興(事実)。



移動中のバンの中でパ〜〜〜〜ティ〜〜〜〜(事実)!



ちょっとおやつ休憩。



パーティーは続く(事実)。



はしゃぎ過ぎ...Zzz(事実)...

Thursday, September 04, 2008

Denver

7月30日、移動日、

約6時間半のドライブ。ドラムテクのRickyが一人で完走。ホテルに着くと皆スタンディング・オベーション。Rickyは照れながら”ありがとう!ありがとう”

このツアー、初めての洗濯。かなり蒸し暑くなって来たので、きれいになったTシャツは気持ちが良い。


7月31日、Denver, CO,

会場から1時間半の所にホテルと取っていたため遅めの出発となる。ホテルはWyomingの端にあり、ホテルを出ると自然と牧場が広がる。バイソンの牧場も目に飛び込んでくる。会場には予定より30分近く早い時間に到着。荷を降ろし。ステージのセッティングをしていると一気に4通のテキストが自分の携帯に入った。”Manny Ramirez(元!Red Soxの強打者)がDodgersに移ったと言う情報であった。それをBuzzに伝えると即座に数本の電話でそれを確認する。ステージの上が大騒ぎになる。この町でも噂になったようで、食事を済ませ通りを歩いていると、若い女性が携帯で”え、本当、彼はDodgerになったの。やったー!”と叫んでいるのも目に入った。

今日のショーは特別。と、言うのも元Mr. Bungle、Faith No MoreのTrey Spruanceが率いるSecret Chiefs 3もこのショーに参加。元々、同じ日に同じ町でショーをやる予定であったがプロモーターが客の入りが割れることを恐れ、同じ公演にするよう頼んで来た。それが決まった後直ぐにSC3側からBBとMelivnsの間にやらせて欲しいと言う要求があった。自分達もそのつもりでいたが、機材の都合上、彼らの先発が開場直前に決まった。

開場されて暫くすると300枚のチケットが売れたと言う。SC3の出番の時には600枚を超えていたと言う。前2公演は小さな会場だったので久々に多くの人を観た。Daleと自分とがプロデュースをしたバンド、Action Friend(http://www.myspace.com/actionfriend)の面々も来ていた。Timのはからいで彼らの曲がセットとセットの間にかかるようになり、それを知らされていなく、多くの客のいる会場で自分等の曲を聴いた彼らは大喜び。

広さに加え、約140cmくらいの高さと思われるステージには、客が上ってくる心配もないし、機材に被害を加えられる心配もない。久々に演奏に集中した気がする。SC3が始まるのを待ったため、BBは30分の短いセット。客のノリはまあまあと言った所。自分のエフェクト・ボードを片付けようとすると一人の若者が話しかけてくる。セット・リストを欲しがっているように見えたのでそれを渡そうとすると「違う。違う。スライド(・バー)をくれ」と言う。”図々しいな、このガキ〜”と思い、「お前な〜。これは15ドルするんだ。安くはない。自分で金だして買え」と言うとシュンとしてしまった。

Melvinsの番になると2曲目からマッシュピットが起こり、客は大騒ぎ。喧嘩する客もいず、誰もその高いステージには上ろうとはしない。安心してショーを楽しんだ。


8月1日、移動日

次の公演地のMinneapolisまで1107km離れているため、2日に分けての移動。途中にTimの出身地、Omaha, NEがある。忙しいのであまり家族に会う機会がないのでそこで家族とともに食事を取るためOmahaに宿を取る。Timは一行を食事に誘い、ステーキをごちそうしてくれた。

自分はホテルに戻り、インターネットでManny RamirezのDodgersデビュー戦を観戦。LAとは2時間の時差があるため、野球が終わった頃には良い時間になっていた。ビールを飲みながらミックスをちょっとして就寝。Minneapolisまでまだ5時間強の運転が残っている。

Billings>>Teton Village

7月28日、Billings, MT

5時間強の距離にあるのと、早めの時間の公演なので10時に出発。移動中、いつも通り自分はバンの後部座席でミックス、音楽鑑賞、このツアー日記なんかもやっていた。会場には予定より40分ほど遅れて付いた。一気に暑くなる。機材を運ぶバンに乗っていたBuzzとその友人で、今回のツアーでグッツ販売をやっているDanは既に荷下ろしをしていたようだ。

会場の中に入るとビールが5段になった棚にズラリと並べられている。今日は醸造所でライブ。自分の目が一気に輝き始める。バーではないため音楽の演奏を9時前に終わらせなければ行けない。そのための早めのショーである事をオーナーのGに聞かされる。準備をすませた後、とりあえず一杯。BLACK WIDOWと言うこの店、Yellowstone Valley Brewing Co.(http://www.yellowstonevalleybrew.com/)で作られたスタウトを頂く。ちょっと甘めだが苦みがしっかり伝わってくる。今まで味わったことのない後味。正直、この後味は良いのか悪いのか良く分からないくらい変わっていた。


6時になると早速BBの出番となる。満員とまでは行かないが多くの人が集まっている。反応は今一歩。でもかなり気に入ってくれたようだ。暑さのあまり気が遠くなっていたが納得の行く演奏が出来た。

人口101,876のこの町でMelvinsは初めての公演。ライブの途中でBuzzが挨拶をし始める。メンバー一人一人紹介。Daleの紹介時には、昨日Daleの奥さんが2度目の妊娠をしたのを知った事を皆に告げた。初めてMelvinsを観るファンだと思いリップ・サービスは続く。大手レコード・レーベルの悪口なども飛び出し、残りのメンバーは早く続きをやろうとBuzzを急かす。Buzzは”待て待て”とメンバーをなだめた後、クルーまで紹介し始めた。ステージ裏にいた自分を紹介する時にだけ、Daleが横やりを入れて来る。「トシは日本人だ。皆、日本人見た事ないかもしれないだろうけど...」確かにこの町にくる日本人は少ないであろう。自分を紹介した時、観客から”最高のプロデューサーだ!”と言うのが聞こえたのにはさすがに嬉しく思えた。本当に嬉しそうに聴いている観客の顔を目に残った。



大成功に終わったショーの片付けをしていると、数人のファンが「君はBig Businessのメンバーだから、このCDとは関係ないだろうけど、サインしてくれるか?」と聞いてくる。どれも自分が録音・ミックスしたものであった。一般的に、誰がエンジニアしたとか、プロデュースしたとか、どうでも良い事を改めて思い知らされる。ホテルに向かうバンの中でBrainは、販売をしていてこれほど感謝された事はないと言っていた。確かに自分にサインや握手を求められると同時に”この町にわざわざ来てくれてありがとう”と言葉をかけてくれる者がほとんどであった。中には自分の事をJaredと呼ぶ者もいたし、片付け中でステージ奥にいる自分をステージ前まで呼び出し、自分の使っている手袋(庭の手入れ用)が可愛いとだけ言って来たむかつく客もいたが、確かにこれほど感謝された事はないかもしれない。


7月29日、Teton Village, WY,

7時間の運転を考え、早めの出発。山の高さが高くなっていく。山に囲まれ、川に沿って一般道を走っていく。会場は自然公園/スキー・リゾート地の中にある(http://www.jacksonholetraveler.com/)。建物の裏には大きな山が聳えている。会場の中に入ると既に荷物が降ろされていた。ロッジの様な作りで壁や天井には装飾品が置かれている。その中の一つにヘラジカの剥製が天井から吊るされている。ステージは狭く、ドラムの置き方を考慮した結果、Daleのドラムがステージ奥に前向き、Coadyのものがステージ手前に後ろ向きで、お互いが見れるようになっている。セッティングをすませると、会場はレストランでもあるため食事が用意される。自分はバファッローの肉のバーガーを注文。良い牛肉を食べているようで非常に美味い。



人口約50万人と、アメリカの州の中で最も人口の少ないワイオミングでのショー。客の入りは全く来たいしていなかった。開場されると思った以上の人が集まり、予想を遥かに上回った。ユタやアイダホなどの公演のない他の州から来ている人が話しかけて来た。

Big Businessの出番になりステージにあがると大きな歓声があがる。2年前のツアーではバンの故障のためキャンセルになりMelvins, BBともに今回がこの州で初めてのライブである。そのため客の興奮度はかなり上がっていたようだ。Coadyが後ろ向きな為、自分と向かい合っている。まるでリハーサルスタジオでの練習のようだ。ドラムも聴き易く、非常にやり易くリラックスして演奏が出来た。そんな考えとはうらはらに、客の暴れようは異常であった。何年も待たされた客が多く、2曲目からマッシュピット。ステージの脇の下に置かれていたギター・ラックがマッシュピットの勢いで押される。演奏しながらマネージャーのTimがそれを必死に押さえいるのを見て心配になってきた。

なんとかセットを終えるとTimが「ラックを移動しよう。あそこではいつ壊されてもおかしくない」と言って来たのでMelvinsが始まる前にラックを移動。反対側のステージの脇にそれを置くものの、客の手からそれほど遠くない。Melvinsの演奏時には自分は常時それを見張っていた。やはり異常な盛り上がり。喧嘩寸前に警備員につかまり追い出される者もいた。自分はステージ横でそれを監視していると、一人の客は自分がつまらなそうにしていると思ったのか、肩をポンポン叩いて来て、右手の親指を立て、”Melvinsは良いだろ?お前もロックしろ”と言わんばかりに自分を見つめてくる。最後の曲になると自分の目の前にいたJaredが耳元に顔を寄せ「トシ、屁こいたろ?分かっているんだぞ」と言ってくる。またもや濡れ衣。公演後、Rickyが「多分自分だと思う」と言ってくる。今回は濡れ衣ははれた。

恐ろしいくらい盛り上がった公演後、多くの者が自分の所へやって来て”この町に来てくれてありがとう。また来てくれ”と声をかけてくれる。前公演同様、田舎町のロックバンドをあまり観る機会がない若者達は、自分達の訪問に感激してくれたよだ。片付けの後、Jaredは皆を食事に招待したいと言う。会場と同じ建物のなかにあった酒屋で肉と野菜等を買い、セッティングが終わった後から公演の前まで、ホテルにあったキッチンでパスタを作ったと言う。肉はヘラジカである。ステーキ用の牛肉よりちょっと固めで淡白だが、Jaredの作ったたれと良く合い公演後の空腹感にはたまらなかった。リゾート地での公演は今回が初めて。変わった肉が食え、異常な盛り上がったショーにもなり、久々に変わった経験が出来たように思えた。