Thursday, September 30, 2010

Denver録音旅行記(前編)

9月11日、前日の夜に車に荷物を積んでいたので5時に起床した後、シャワーを浴びて出発。40分過ぎた運転した高速でいきなり後ろのタイヤの一つがパンク。たまたま街を抜ける前だったので修理工を見つけ全てのタイヤを取り替える。開店まで待たされた上、自分の前に2人の客がいたため、修理を終えるまで2時間の遅れが出る。その後はホテルを抑えていたUtah州Green Riverまで順調。Uathを北上した後、東に向かうのだが、東に進むほど、この世の景色とは思えないほどの自然の美しさが広がる。10時間強運転した後、ホテルに着き、一旦、荷物を降ろし就寝。


12日、またも5時起き。薄暗いなかUtahを抜けColoradoに入る。Denverに着いたのは12時半くらい。SkiviesのDJとZ、それとAction FriendのPAと合流。食事を済ませた後、Dの計らいでColorado Rockiesの試合を観に行く。ベテラン大打者、Jason Giambiのさよならホームランで幕を閉じる。
野球を観終え、Action Friendのギター、JLと合流。当初は彼らの知人のスタジオを借りるはずだったが、予算との交渉が合わず出発3日前にそれを断る事になる。PAは代わりを見つけるのにかなり悩んだと言う。結局、Zの住む町(村と言った方が良い)の市民会館を借りて録音する事に決まった。そこに向かい機材を運び込む。Denverから車で30分離れた山の中。

13日、Action Friend録音一日目。4曲ほど終える。この市民会館録音と言うのにかなり疑問を感じていたPAだったが数曲を終えると表情が柔らかくなった。勿論、自分はこう言う場所での録音が好きなのでわくわくしていた。Zから送られた写真を観てにやけてたほど、予想通り、良いドラム録りが出来た。

14日、AF録音二日目。残りの10曲を一気に終える。その途中、近所のバーで早い夕食。ロッキー・マウンテン・オイスター(牛の睾丸を揚げたもの)を初めて口にする。思った以上に美味い。


15日、AF録音三日目。ギターとベースの直しとオーバーダブ。村の共和党の会議が開かれるので6時に会館を明け渡す。機材を彼らのリハーサルスタジオに移す。その後初めて待ちに飲みに出る。Trees(3バンド目)を紹介してくれたEの働く、Three Kingsで飲みながらライブを観る。良いバンドが幾つかあった。TreesのJHとそこで合流。

16日、AF録音四日目(最終日)。リハーサルスタジオでの録音。ギター、パーカッション、そしてAF初のボーカル録り。歌はベースのAR。深夜に終了。明日のSkiviesのセッションの為、また自分の機材を車に戻す。Skiviesの面々は夜のうちに市民会館でセッティングを終える。

17日、Skivies録音一日目。また市民会館に戻り録音機材のセッティング。ドラム録りが始まったのは4時過ぎ。ドラマーのCは家族の問題等が最近あり、あまり練習に集中出来なかったようでかなり苦戦。一曲を録音した所でその日はリタイア。会館から3分ほどのZの家にベースのS以外が泊まる。


18日、Skivies録音二日目。朝目が覚めるの庭には4頭の鹿が芝を食べに来ている。昨日とは打って変わってCのドラムは順調。夕飯には南部出身のDJの妻、DKがガンボを作ってくれた。それを食べ終えるとCはかなり気分を良くしたか当初は3、4曲のつもりであったが終わってみれば9曲。Cは自分にのせられたと上機嫌。最後から2曲目を聴きなおしていた時、タバコを吸いに外に出ていたSが戻って来て、真っ青な顔をして残りのメンバーと自分になにかを言っている。皆が「聴こえねーよ!」と言うとSは「熊が外にいる。自分の方に向かって来たが途中で引き返した」と固唾を飲みながら小声で言っている。皆は一気に窓から様子を伺い、熊が近く似にいない事を確認して外に出て熊を探す。が、どこかに行ってしまったようだ。ドラム録りを終え、片付けをして、またZの家に世話になる。床に着いた時には朝の3時を回っていた。

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