Saturday, November 14, 2009

ミニツアー日記:後編

11月3日、移動日、

バンの調子がいまいちなのでPhilの家の近くの修理工に持って行き、その間、JaredはTRICLOPS!の録音を再開。自分は一人、SFを歩き回る。昼を過ぎSFに来たときは恒例となっているEl Farolitoで昼食と取る。この近辺、Missionでは1960年代からミッション(サンフランシスコ)・ブリトーと呼ばれるご飯の入ったブリトーが有名。サイズがデカイのも特徴の一つ。自分はいつものように豆を除いて注文。腹な調子はいまいちだが、美味いのでそれを無視して完食。

夕方になり、Coadyとグッツ販売のJake、TRICLOPS!のギターChristianと道で出会う。4人で早いうちからPhoenix Irish Bar(http://www.phoenixirishbar.com/ )でBoddingtons、Smithwick's等、ダークビールを飲みながら連中と盛り上がる。暫くするとDanが合流。一晩厄介になったのでDanにブラディーメリーをおごる。日が落ちた頃、ようやくバンの修理が済み、Jaredがそれを取りに行きバーに迎えに来て、SFを後にする。勿論、Jared以外の3人は酒が入っていたのでJaredが3時間ばかり運転して、北へ向かう。Reddingに宿を取る。


11月4日、Portland

会場に着き、サウンドチェックを済ませた後、会場と隣接しているバーで食事を取りながら野球観戦。観始めた頃は8回表。松井秀喜が大活躍でYankeesの一方的なリード。食事を済ませ飲んでいると、野球好きの友人が数人やって来たのでシーズンが終了したと同時に彼らと乾杯。Dodgersは4強入りしたのである程度納得の行くシーズンになったと負け惜しみを言いながら乾杯。

今日と明日は元MelvinsのJoe Prestonの(一人)バンド、Thronesが前座(2バンド目)。オープニングバンド、Hot Victory(http://www.myspace.com/hotvictory)は数ヶ月前、自分に録音をしてもらいたいと頼んで来たバンド。ステージ上での演奏のほとんどが即興らしい。なかなか面白い事をしているので録音(未定)が楽しみになって来た。

BBの出番になるとかなり多くの客が集まって来た。4公演目でやっと暖まって来た感じ。今晩はチップ無し。Yankeeファンの友人、Cの家で世話になる。


11月5日、Seattle

出発の準備を済ませ、Portlandを発つ前に友人Sが経営するPeople's Sandwich(http://www.myspace.com/sandwichofportland)でおそい朝食を取る。お勧めのチーズ・ステーキ・サンドイッチは具がぎっしりしているのにさっぱりしている。注文してから食事が出てくるまで時間がかかるのが欠点。

夕方になり、小雨降るSeattleに到着。久々に見るどんよりした雨の街。テンションも下がるが、Seattleの客は熱い。この日も例外ではなかった。準備をしている頃から自分、メンバーの名前を叫んでいる客が数人。演奏中、その中の一人が自分の足下にここでは書けないような物を投げて来た。それを観て自分は吹き出してしまい。演奏を一瞬忘れてしまった。いつもよりテンポの早い、ジャムソング、”Africa(仮題)”では客は大暴れ(良い意味)。Big Businessの出身地での公演はいつもどうり大盛況であった。


11月6日、Olympia

泊まっていたホテルのチェックアウトを済ませ、Coadyが前から自分を連れて行きたいと言っていたキューバ料理やPasao(http://www.paseoseattle.com/)で昼飯を取る。列が出来ていたが、昨日のレストランとは違い、テンポの良い店。ポークサンドイッチをを注文。その美味さに久々に目が丸くなるような驚き。甘いソースと青唐辛子のバランスが非常に良い。食事を済ませると時間があるのでその近所の楽器屋へ向かう。その途中の修理工でピエロのデザインの入ったリムジンを発見。皆で写真撮影。楽器屋では長年探していたBossのDF−2を見つけそれを購入。

Seattleを発って数十分高速を走ると、反対側車線で数台のパトカーが通りすぎて行くのに気付く。数日前に起こった、シアトル警官射殺事件の犯人のことでは、と思いラジオをつけると予想通り。その犯人と思われる人物が警官との打ち合いの末、倒れたと言う。頭に弾丸を受け、今は病院で治療中だと言う。物騒な事件のニュースを聞きながら走る高速。雨も強くなって来ていた。

雨で客入りも心配されたが、思った以上に客が入ってくれた。Jaredの出身地ともあり、家族親戚が駆けつけている。Buzzの同級生で数年前のツアーでMelvinsのグッツ販売をしていたJohnも駆けつけてくれた。Johnは突然、「トシ、着いて来い!見せたいものがある」会場から自分を引きずり出す。Johnは会場から2ブロックと離れていない場所にある家を指を指し、それがKurt Cobainが借りていた家だと教えてくれた。Buzzの幼なじみのJohnはMelvins、その周りのバンドが育って行っていった所を見て知っている。グッツ販売をしていた時、ファンにそんな話をしていたので非常にファンから親しまれていた。「(Nirvanaの連中は)”Nevermind"をリリースした直後は金が無く、そこのコンビニエンス・ストアーでコーンドックをよく食べていたよ」と細かい事を教えてくれる。


会場にはもどるり準備に入る。ダンスホールの様な会場でステージはあるのだが、小さいので床での演奏。3人になって初めてのOlympia公演。客も大騒ぎ(悪い意味)。あまり酷くなってきて、怪我人等が出るのを恐れ、Jaredはそれを抑えるため忠告。その効果があり多少は収まったが数人はまだ暴れていた。何とかそれを切り抜け公演は無事終了。小雨降る中機材をバンに運び入れ、短いツアーの最後の公演を終える。


11月7、8日、帰宅

2日間のドライブ。一日目はReddingまでの運転。途中、キリスト系アメリカの家庭調理屋Heaven On Earth(http://www.heavenonearthrestaurant.com/)で夕食を取る。自分はポーク・チョップとクラム・チャウダーを注文。久々に美味いラム・チャウダーを食べ気がする。2日目、家まで5時間くらいの距離、Sacramentoのちょっと南にIn-N-Outを見つけ2日目の昼食を取る。地元に帰って来た気がする。昼食を済ませ高速を走り、予定通り、5時間後に家に着く。短く、あまりストレスを感じず、良いものが食べられた旅となった。`

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