Friday, September 05, 2008

Brooklyn>>New York

8月13日、Brooklyn, NY

Rikkyとともに機材を積んだバンでの移動。渋滞がなければ1時間半で着く距離だが、NYの近郊で渋滞はさけられない。2時間半で会場の近くに着いたが駐車スペースを探すのにも時間がかかる。何とか見つけてタイ料理屋で昼食を済ませた後、数件のCD・レコード屋をまわる。なかなか見つけにくいものを数枚手に入れた。

荷下ろし、セッティング、録音の準備、サウンド・チェックを無事済ませ、夕飯を取り、レストランから会場に戻った頃には開場されていた。チケットは前売りの時点で完売。早くも多くの客で賑わっている。

先発のノイズ・ジャムはなかなかの盛り上がりを見せた。続くBBは演奏はいまいちであったものの客のノリは異常。はやくもマッシュピットが起こっている。2曲目が終わってから一人の客が自分に話しかけてくる。”$25払っているんだから、もっと良い音で聞かせてくれ”とか”ベースとボーカルが聴こえない。あげるように言ってくれ”と言ってくる。その男はギターアンプの目の前に立っているのでベース等が聴こえにくいのは当たり前のこと。ばかばかしくなって無視すると、その男はJaredの方に向かう。

男が移動して暫くするとJaredが”ちょっと待った。演奏を止めてくれ”と言う。よく見るとその男が他の客と掴み合いの喧嘩をしようしている。よほど音が気に入らなかったのか他の客に当たり散らしている。大事には至らなかったものの会場、ステージともに一気にしらけてしまった。その後、2曲は上手く言ったが、嫌な後味を残しステージを降りる。

Melvinsの演奏の準備を済ませ、録音用のコンピューターを確認すると、BBの演奏の音がコンピューターに入って来ていない事に気づく。エンジニア側に手違いがあったり、その男の言うよう、PAに音が出ていなかったのではと思い、慌ててエンジニアのIに尋ねる。が、Iの手違いでコンピューターにつなぐケーブルにだけシグナルが流れていなかっただけであった。演奏がいまいちであった分、録音されていなかったことはあまり気にはならなかった。

Melvinsの公演は大盛況。片付けを終え、数人は会場近辺に残りパーティーに行くと言う。自分は疲れていたのでBrian, Buzz, Dan, Jreadとともにホテルに戻り就寝。


8月14日、New York, NY

いつもは機材用のバンを運転しているBuzzが米最大テレビ局の一つ、Foxテレビの取材(http://www.foxnews.com/redeye/)の為、Rikkyとともにホテルから機材用のバンで移動。早めに移動して、食事、レコード屋巡りを計画。意外にすんなりと駐車スペースが見つかった。

会場は中華街の近く。LAにはあまり上手い中華の店がないのでそれを期待して2件目に見つけた店に入った。店が狭いので50歳前後の中国人男女と相席になる。自分とRikkyともにアヒルの中華そばとご飯を注文。アヒルの肉の脂でこってりとしているがしつこくない。あまったスープの中にご飯を入れ食べるとRikkyもそれをまね”うまい、うまい”と良いながら食べる。二人で$10。それを見た中国人男性がRikkyに向かって「君は食べ方知っているね」と話しかけてくる。その後、良い北京ダックの食べ方やオリンピックの話など続ける。自分はそのテーブルに座った時から、女性の鼻から出ているやたらと太い毛と男性の上顎中切歯の両脇にある大きな米粒の様な犬歯が気になっていた。”どこに住んでいる?””何をやっている?”と言う話になり、男性が隣の女性が彼の入れ歯を作ってくれたと言いながら、入れ歯を取ってみせた。するとその犬歯の周りは入れ歯で犬歯だけが本当を歯であった。その時、自分は既に食べ終わっていたので吹き出さずに済んだ。

会場に戻り荷下ろしを始める。ローダーがいないためサウンド・エンジニア等が荷物を運ぶのを手伝ってくれる。モニター・エンジニアの二人は女性。重い荷物を何の気なしに運んで行く。女性の逞しさを見た。

サウンド・チェックを済ませ、開演まで時間があったのでRikkyとイタリア街に出向く。自分は中華をもう一度食べたかったのだが、Rikkyがどうしてもと言うのでイタリアンにした。雨が降っていたので近いレストランを選んだ。値段も中華の3倍、味もそれほど美味くはない。通路の真ん中に置かれていたテーブルであったため、人の通りも激しい。食べ終えたあとRikkyは「ごめんよ。トシの言う通り、中華にしておくべきだった」とがっかり。

一番手はノイズ・バンド。今日はゲストに元Mr. Bungle、現Fantomasのベース、Trever Dunn。Coadyも途中から参加。いつも以上に太いサウンドであった事は間違えない。多くの客がよろこんでくれた。BBの演奏は昨日の汚名挽回と言わんばかりの演奏が出来た。

今日も録音をしていたので、それをチェックする為にサウンド・ブースへ向かう。チェックを済ませると数人の知り合いが声をかけてくる。話終え、楽屋に向かうと一行がステージに向かおうをしている。「トシ、準備は出来ているのか?」と聞かれ慌ててチューニングをしにステージ脇に向かう。一行は自分がチューニングをしている時“まだか?早くしろ”と騒がしい。演奏が始まると客は多いに盛り上がる。一人の酔っぱらいが調子に乗ってクラウド・サーフィンをしてステージにあがる。降りる際、後方でんぐり返した。その時、誤って他の女性客の顔にその酔っぱらいの足があったった。それを見たBuzzは直ぐに演奏を止め、二言、三言。「信じないと思うが、俺たちは君たちに怪我をしてほしくない。頼むからステージに上がったり、危険な事はしないでくれ」その酔っぱらいはその女性に謝るべきなのに、Melvinsに嫌われたくないのかBuzzに謝っている。だが、こういう一言はそれ以降の演奏で客が大人しくなるような呪文の様なものである。この後の警備が非常に楽になった。

公演の後、Coady, Dale, RikkyとTimは他のバーのパーティーに向かうと言う。自分は興味がわかなかったのでそれをバスして残りの連中とホテルに向かう。またNYの公演は良いものとなり、いい気分で床に着く。

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