Wednesday, August 08, 2007

Baltimore>>Saint Paul-Tool shows started

6月22日、Baltimore, Maryland

今日がPanthersとのツアー最終日であったのともにToolの前座を務める前の最後のショーでもあった。近くのホテルに泊まった Phanthersの一行と昼過ぎに合流。ホテルのプールで人汗かいた後皆で軽い食事を取りに行く。大手チェーンレストラン、T.G.I.Fridayがホテルの直ぐ隣にあったので、一行はそこへ流れ込む。こってりしすぎたアペタイザーと全く美味しくないカクテルが自分を不愉快な気分にする。しかもカクテルには虫が浮いていた。浮いていなくても飲み終えなかったであろう。

一時間強で会場入り。会場のThe OttobarはBBも以前ライブをしたことがあったらしく、楽屋が新しくなっていて綺麗に片付けられていたことに大満足。楽屋のクーラーボックスにはビールが用意されている。その中にNational Bohemianがあった。もともとはBaltimoreで作られていたこのビール。今は大手Miller Brewingに吸収されそこで作られている。案の定薄い。ライトビールの好きなCoadyは喜んで飲んでいたが自分には1本終わらせるのがやっとであった。ちなみに名前が近いMexicoのBohemiaと言うビールはなかなか味のこいビールで気に入っている。

Phanthersの公演を始終観てBBの出番となる。BBの友人も数人駆けつけてくれビールまでステージに持ってきてくれる。その時頼んだのは自分のもっとも好きなビールのひとつGuinness。のって来た。まばらではあったが来てくれた客は大喜び。Panthersの面々はBBの今日のライブが一番だったと誉めてくれた。公演後、機材を積み終え、記念撮影をしてPanthersと別れを告げる。宿は昨晩と同じNewarkのホテル。


6月23日、 移動日。

NewarkからNew York州Buffaloに移動。まだ観光の季節には早いのか、カナダの国境、ナイアガラの滝が近くにあるこの町であまり人が観られない。都心のホテルを抑える。


6月24日、休み。

パスポートを持ってきていないDustyと自分は、カナダでのBB初のToolの前座のショーに参加できず、一日待つこととなる。昼間街を歩いていると、ホテルから5ブロックくらい離れた場所に野球場を見つけた。ホテルに慌てて戻り同じく野球好きのDustyとAAAのゲームを観戦することに。この球場はCleveland Indians参加のAAAチーム、Buffalo Bisonsのホーム。対するはBaltimore Oriolesのマイナーチーム、Norfolk Tides。結構な人が入っている。自分の斜め後ろの方の若い2人組の兄ちゃん達の一人が手紙を書き、自分の前に座っている若くて可愛いねえちゃんに渡している。突然のナンパ(告白)のようだが、ねえちゃんはその文章にあきれた様子。一緒に来ていた家族にも手紙を見せていた。ナンパは失敗したようだ。野球を観終え腹の減った自分とDustyはスナックを買いに行くが、店が何処も空いていない。日曜には閉めている店が多い。2kmほど歩いてようやくガソリンスタンドの売店で飲み物とお菓子を購入。BBの二人とReubenは夜中にホテルに戻ってきた。


6月25日、移動日。

この日の朝ReubenはBrooklyに戻るためAmtrack(鉄道)の駅まで送られる。次の公演はMinnesota州のSaint Paul。距離にするとその間、1164km。その間で、約860km離れたWisconsin州Madisonまで行く事に決定。BBの単独ツアーで来た道を戻ることとなる。Chicagoを超えた頃にはもうあたりは暗くなっていた。そんな時、助手席に座っていたJaredが「蛍だ!」と大声で言う。高速の直ぐ脇を何千と言う数の蛍が舞う。排気ガスが多い高速の横で生息できる蛍がいた事にも驚かされたが、Madisonの近くまで100km以上その光景は続いたことにさらに驚かされた。しかも一匹車に舞い込んできた。自分はそれを手にとり車の外へ放つ。途中でシーフードレストランを見つけそこで夕飯を取る。その時に飲んだビールはMonty Python Holy Grail Ale。苦みと甘さがちょうど良い。夕食後40分あまりで抑えていたホテルに着く。残りの距離は300km。Toolの公演はサウンドチェックが早い時間に行われる為早起きが必要とされる。


6月26日、Saint Paul、Minnesota

ついにこの日が来た。ツアー、パフォーマンスの経験の浅い自分にとっていきなりのアリーナーショー。緊張が高まる。会場をに入る。スケールが違う。ホッケー用のアリーナ。楽屋は選手のロッカールーム。クーラーボックスにはBBの個々がリクエストした酒が入っている。Coadyはテキーラ。 Jaredはバーボン。そして自分は地ビール。この日の地ビールはWalkerville Classic AmberとSteam Whistle。どちらもカナダのビールだがSteam WhistleはライトビールでWalkervilleはかなりこいビール。ダークな味が好きな自分はWalkervilleを一気に気に入ってしまった。荷物をおき廊下に出るとMaynardに会う。自分に向かって中指を立て、Fワード連発で挨拶をしてくれる。歓迎のしるしであろうか(?)。機材を運び込みバンに戻るとそこで今度はAdamとJustinと再会。彼等とは1年近く会っていなかった為、笑顔でハグをしながらの再会。「トシがBBのツアーに参加しているのは聞いていたが、サウンドマンだと思っていたよ。でもギターなんだってなぁ?何して驚かしてくれるのか楽しみだ」と軽いプレッシャーを Adamから受ける。その後直ぐにDannyと廊下で再会。これまた笑顔とハグ。

Toolが先にサウンドチェック。それが終わるとBBが機材をステージに持ち込みサウンドチェック。それが終わるとケータリングの食事が食堂に用意されている。ビュッフェ形式で並べられた食事の数々。メインディシュも4、5種類の中から選べる。サラダバーもあり、ドレッシングは10種類以上。デザートも置かれている。どれも味が良い!食事を終わらせ楽屋に戻るとAdamが尋ねてくる。Coadyに1曲の途中からドラムを弾いてもらいたいとその曲のMP3を渡される。その話は前座を頼まれた時に聞いてはいたらしいが、まさかこんなに早く実現するとは。

6時半に開場となる。BBの出番は8時から8時半まで。普段は45分のセットなので曲数を削らなければならない。8時十分前になるとステージマネージャーのEが楽屋にやって来て「そろそろ行こうか?」と言ってくる。ステージ横で待機する。まだ全ての席が埋まってないとは言え凄い人の数。開場が暗くなると観客は大声で叫びだす。ちょっとした硬直状態。深い息を吐き、気を取り直し、いざステージへ。歓声なのかブーイングなのか分からないがとにかく客は叫んでいる。1曲目2曲目とまだ硬くなっている自分が明らかにわかる。だが2曲目の真中あたりで一箇所小さな間違いをした。それを気にしつつ曲を終える。それでも歓声が起こっている。一つのミスが逆に気を楽にした。ブーイングも聴こえない。客は間違えなくBBを気に入ってくれている。公演は無事終了。 30分がやたら長く感じた。暖かい歓声と拍手を聞きながらステージを後にする。

Toolのツアー・クルー達にも暖かく迎えられ楽屋に戻る。Walkerville飲みながらやっと一息。だがCoadyはIpodを聴きながらドラムの練習。1時間ちょっとでToolとのジャムが行われる。グッツ販売は会場に任しているため、会場では何もすることのないDustyと、公演を終えた自分は観客に混じりToolの公演を観る事にした。凄い人の数。爆音。そして効果抜群のビジュアルアート。このバンドには大きな会場が合っている。マッシュピットも起こるほど客は大興奮。スローな曲になるといちゃつくカップルもいた。レーザー・ビーム・ショー、ビデオとのシンクロなども含めテンポ良くショーは進んでいく。最後から2曲目の途中でようやくCoadyの登場。もの凄い数のドラム、ドラム・パット(サンプル・トリガー用)、シンバルに囲まれたDannyのセットに対して、ベース、スネア、ラック・タム、フロア・タムに2つのシンバルとシンプルなCoadyのセット。ドラム・バトルは7分程度続いた。曲を把握していない為か時々おぼつかない所もあったようだったが、Coadyの気のこもった一発一発は観客に届いたようだ。このショーのクライマックスであったことは間違えない。Coadyは曲の途中であったものの、ドラムバトルが終わると速やかにステージを降りる。

Toolだけでもう1曲演奏すると全ての公演が終了。自分はステージ裏にもどりCoadyのドラムの片付けを手伝う。「緊張した~」と大声で叫ぶ Coadyに、自分は笑顔で「客は大喜びだったよ。誇りに思うよ」と言うと肩に手を置くとホッとしたようだ。片づけを終え楽屋に戻ろうとするとDanny がCoadyを捕まえ「なんで途中でステージ降りちゃったんだ?曲の最後まで弾いて欲しかったのに」と笑いながら言ってくる。DannyはCoadyのドラミングをかなり気に入ったらしい。

この日からToolのクルーがBBの機材を運んでくれる為後片付けはなし。贅沢すぎる。シラフのDustyの運転で1時間くらい走り、またMadison近くに宿をとり、まずまず納得行くショーで合った事を皆で確認した上で床に着く。

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