Saturday, August 04, 2007

Missoula>>Fargo>>Omaha>>Des Moines

6月9日、Missoula、Montana

Daveの家を昼前にでる。高速を数十分東へ走ると、景色は直ぐに大都会から大自然と変わっていく。雨が多い地域なため緑が多く見られ湖にも水嵩が多く水も澄んでいる。今まで色々な場所で"鹿注意"の写真を見てきたが、鹿が飛び足した所や死骸を見たことは無かった。Seattleから Missoulaの間、約630km、2頭の死骸を見付けた。Missoulaについた頃には日は傾き始めていた。

学生街で知られるこの町は夏休み中であり、人の数もぽつぽつ。動員数もあまり期待できない。会場、The Badlanderについた頃には開場の時間が近づいていた為サウンドチェックはなし。機材を運び終えた頃には数人の客が既に来ていた。その中に3人の若者がいた。自分を知っているかのようにじろじろ見ている。彼等の近くを通り過ぎようとした時、「トシだろう?」とその中の一人がニコニコしながら話かけてくる。「AltamontのCDは売っていないか?」と自分の事を知っているようだ。話し掛けてみるとMelvins/Altamontの大ファンらしく、自分がBig Businessのツアーに参加していることをMyspaceで知り、わざわざNorth Dakotaの中心に位置する町、Bismarckから11時間かけて来たという。

その3人組としばらく会話したのち、メンバー2人とDustyに声をかけ食事をすることに。近くのお洒落なピザ屋を見つけそこで夕食をすることにした。酒の供する免許を持っていない為、酒をこの店で頼む事はできないが持ち込可だと言う。その隣がバーであったのでピザを注文したあとCoadyとそのバーにビールを買いに行く。映画に出てきそうな典型的なアメリカのバー。アジア人が珍しいのか自分の事をじろじろ見る人も多い。そこで残りの2本であった地ビール、Moose Droolを購入。この旅初めての地ビール。ちょっと甘いがしつこくない。まあまあと言ったところであろうか。

開場に戻るとショーは始っていた。前座の一つに二十歳前後(推定)で作られた初期のMetallicaやMegadethを彷彿させるバンドがいた。長くストーレートな金髪。80年代に流行った、タンクトップではなく、肩まで覆われた袖のないTシャツ(名称が分からない)、薄い青のジーンズ、スニーカーとファンションまで80年代。客も大のり。隣接しているバーに行くとジュークボックスから、全盛期のPhil Collins等の曲が流れてくる。時代が止まっているように思えた。Bismarckの3人組とCoadyと5人でそのバーで酒を交わし、80年代の音楽を聞きながらしばらく盛り上がる。ちなみにBBショーは大盛況。

6月10日、移動日

会場近くのホテルに一泊して昼に出発。次のショーFargoまで1300km強あるのでMontanaの東の町、Glendiveでホテルを見つけることにした。Glendiveの近くになった頃にはあたりは真っ暗になっていた。真夜中の高速でバンを走らせていたCoadyが突如減速。それに驚いた自分は"何があったのか"と高速の先を見つめる。すると大きな鹿がバンを怖がる事もなくゆっくりと高速を横切ろうとしていた。

6月11日、Fargo, North Dakota

暑い...Fargoに着くと、暑さと長い運転の疲れが4人を襲ってくる。会場、The Aquariumに着くとまだバーの店員は着ていないようなので食事を取ることに。近所で見付けたベトナム料理屋に行く。クーラーのガンガンにかかったその店で暑いフォー・ボー(牛肉の麺スープ)を食べる。パワーが蘇ってくる。が、勘定を済ませ外に出るとまたその暑さで疲れが戻ってくる。会場はスポーツバーの2階。階段を使って機材を運ばなければならない。ステージにはクーラーがガンガンに利いているものの、過酷な機材運びで殆んどその効果がメンバーには伝わらなくなっていた。予想を大きく上回り、観客数は約200人。にも関わらず自分はステージ上で集中できず最悪のショーとなってしまった。残りの2人にもあまり納得の行くショーではなかったようだ。

6月12日, Omaha, Nebraska

ちょうどこの頃、Omahaでは大学野球の決勝が行われていて、ホテルの予約が困難と考えられていた。が、思った以上に簡単に予約が出来た。町にもそれほど人が多く見られない。自分は「この町も大学野球で大興奮みたいだな」と嫌味を言うと面々が大笑い。会場からバンで離れ都心に出てみると多少の人が目につく。メキシコ料理屋を見つけそこで夕飯を取る。ウエートレスに"地ビールは無いか"と聞くと分からないから他の店員に聞いてくると言う。それもそのはずまだ19歳の学生で、この仕事を初めてまだ2週間弱。彼女が他の店員に聞いて持ってきたのがSpring Heat Spiced Wheat。好んで飲もうとは思わないが軽くてさっぱりしていて、重いメキシコ料理と疲れている自分にとってはちょうど良い。

昨晩の失態を忘れる為、会場に戻ると自分は楽屋で黙々とウォーミングアップ。その所為もあり公演は納得の行く形で終了。観客数はこのツアー最悪の70人強と言ったところであろう。会場が広かっただけに隙間が目立った。

6月13日、 Des Moines, Iowa

会場はほぼ都心に位置している為、回りはお洒落な建物が並ぶ。会場から2ブロック離れた所にあるCourt Avenue Restaurantと言うお洒落なレストランで食事をする。ここはビールも作っていてIowaではかなり名の通った場所なしい。店員も愛想がよくてきぱきしている。が、Jaredが頼んだビールに洗剤か何かの液体の粒が浮いている。同じ物頼むとそれがまた入っている。違うビール頼みようやく食事にありつく。自分はBlack Hawk Stoutと言う黒ビールを注文。こくがあり甘すぎない。注文したパスタともよく合い大満足会場に戻る。

会場には昨日と同じくらいの人数が集っている。会場自体が小さい為多くの人が集っているように見える。公演は無事終了。演奏もまずまず。皆が満足した様子でホテルに着く。空腹に絶えかねたJaredがピザを注文する為にネットや電話帳で狂ったように調べ始める。その中の一つのメニューをネットで探していたら、そのピザ屋への不平のページを見付けた。http://www.complaints.com/directory/2004/january/17/1.htm内容はある男性が以前その店に注文した時、その人の住んでいる地域には配達しないと言う返事が帰ってきたらしい。何故かと尋ねると"それらの人々"が多く住んでいるからだと言う。"それらの人"とは黒人を示している事を伝えられたと言う。なんともふざけたピザ屋である。他のピザ屋に配達を頼み空腹をしのぎ就寝。

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