Saturday, January 07, 2006

ツアー日記! 青玉


11/08

10時,シャワーを終え, Sashaとともにホテルを出てDutch Bros.のココアを買いに出る。10時半に集合がかかり飛行機移動のJelloを残し,肛門に明け暮れたEugeneを後にする。 次の目的地はArcata, CA。このツアー,Altamontはカルフォルニアで初めての公演となる。その間,6時間あまりのドライブを味あわなければならい。約2時間半くらいドライブをした頃だろうか,Timの携帯に着信の音楽が。電話の先にはJelloが...Jelloの抑えた飛行機のキャンセルを知らせる電話であった。

JelloとTimの電話がその後20分くらいの間,4,5回続いた。何とか会場に間に合うよう手配を進めるTim。良い返事が返っている気配が感じられない。嫌な予感。1時間あまりしてJelloの電話を機にJello無しの公演を予測し,プロモーターとTimが電話で交渉する。あまり良い内容には聴こえない。Timによるとプロモーターの言い分が「Jelloが客を集めている,Jello無しでの公演は考えられない」との事。車内に重い空気が漂う。起伏の激しい山道を越えた瞬間,広大な景色の太平洋が見えてきた。これを見て車内の重い空気は薄れていった。 

20分あまり海沿いを走ると"Trees of Mystery"書かれた看板が。Buzzは「もう考えても仕方が無い。ここへ寄ってゆっくりして行こう」と開き直っている。さすがはツアーを重ねて20年,Buzz,Daleともに落ち着き払っている。そこの駐車場に入ると大きな斧担いだ男と青い雄牛の像が。その像はアメリカの昔話として語り継がれている主人公のPaul Bunyanと彼の雄牛Babe。その話の内容は...書くの面倒くさいのでhttp://www.newnorth.net/~bmorren/bunyan.htmlでも行って勝手に読んでもらいたい。日本語は"ポール・バニヤン"で検索して探して欲しい。その像の向こうの建物の中にお土産やと展示物が並べられている。展示品の中には熊や鹿の剥製,インディアンのものやら色々並んでいる。後で調べたらそのほかにも色々あるしいhttp://www.treesofmystery.net/。ちなみに見難いかもしれないが,写真の中の牛のアソコ(最近こんなのばっか,本物の自分は気品溢れる紳士)によっかかっているのが自分である。www.myspace.com/deafnephewsで動画公開中。

4時前後にとりあえず会場入りする。Timとプロモーターの電話でのやり取りはまだ続いている。JeffとKurtが先に会場入りしていたため機材はすでにステージに置かれていた。 楽屋でとりあえず遅い昼食を取りリラックスする。そんなひと時もつかの間,Timが楽屋に入ってきて公演のキャンセルを皆に継げる。下ろして間もない機材を今度は積み戻す。会場の手伝いをしていた人々は「この町は小さいからあまりこういったバンドが来る事はないから楽しみにしていたのに...残念だ」とかなり落ち込んだ様子が伺えた。そして会場を後にする間際に出合った,Altamontの前にやるはずのもう一つのバンドのメンバーもかなり落ち込んでいた様子。あまりにも短い時間話しただけであったので,そのバンドの名前すら覚えていない。勿論,自分達も落ち込んでいなかったわけではない。特にAltamontは公演を重ねるごとに演奏にまとまりが出てきていて,3公演続けてのMosh Pitと,観客もつかんで来ていたためにとても歯がゆい結果となったと感じていたのは自分だけではなかった。 

そのままバンに戻り,なるたけ次の公演の町,Sacramentに近づくため,更なるドライブに入る事となる。荷積みが終わる頃には日も傾き始めていて,高速に乗ったら直ぐに日は暮れていた。山道が続く移動を約3時間。Reddingと言う町に宿を取り,荷物を置き食事に向かう。多くがステーキを食べに行こうと言い出す。ホテルのフロントで近場のステーキや聞き出しそこへ向かう。ステーキ屋の中にはまたも幾つかの動物の剥製が...テーブルを用意してもらい8人が椅子に座ると,その時Dave(写真のPaul Bunyanの左足の所にいるの)がその日が誕生日である事告白。Timが店員にその事を言うと,4人の店員が出てきてちょっと変わったバースデーソングをDaveに捧げる。数年前から肉を食べるのを止めたDaveにとっては願ってはいない場所での誕生日祝いとなった。

ステーキ屋を出てホテルに戻る。相部屋はAltamont。牛尽くしのカルフォルニアの1日が終わり,Sacrament公演に向け色々考えながら床に着いた。

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