Sunday, June 14, 2009

Chicago>> Minneapolis>> Lincoln

5月17日、Chicago、

風邪のため個室のベットで寝ていた自分は、相部屋がJaredだと言う事を忘れていた。Jaredは自分の別途の直ぐ横の床にマットを敷いて寝ていた。後で知った事なのだが、寝返りをした自分はベットの角に頭を横たえ、Jaredの頭の上で大いびきをしていたそうだ。今思えば、朝何かに押されたような気がしたのは、Jaredが自分のいびきに耐えられず、自分をベットの中央に戻そうとしたことが何となく覚えだした。ともあれ、起きると個々数日で一番気分が良い。渋滞が考えられるため早めの出発。

会場のBottom Loungeは以前公演を行った事がある場所なのだが、移転して大きさや機材がグレードアップ。機材が調っていたのだ今回のツアー初めての録音。自分の録音機材を持ち込みサウンドチェックと当時に録音の準備にかかる。

翌日ライブをChicagoでライブのある、Melvinsの面々がChicagoに着いたと連絡が入った。当初、シークレットギグとしてMelvinsが前座を行う予定であったが、Buzzの喉の調子があまり良くないとのことでそのショーは実現しなかった。

Toolの前座をした時に知り合ったMaynardの学生時代の友人、Rが早くから会場に訪れていた。Rと会場に隣接しているレストランで食事をしながら色々話す。Maynardがワインを作って売り出している事を知った(http://caduceus.org/)。後で知った事だが、雑誌等でとりあげられ、結構有名らしい。話しながらビールを数種類試す。ウェートレスの勧めで、カナダUnibroue社のMaudite(http://www.unibroue.com/products/maudite.cfm)。ちょっとフルーツぽく甘めで自分の好みとは離れているが、飲んでいるうちになれてくるほどしつこくない。他のウェートレスの勧めで、このツアーでも数種類試した、Bell's社のSpecial Double Cream Stoutを公演後飲んだ。これが今日一番のあたり。サウンドエンジニアのFの勧めで飲んだDragon Milkは甘すぎる。

前売り18枚と客の入りが心配されたが公演が始まると会場は多くの客で埋め尽くされていた。。Jaredもまだ風邪をひいているようで、曲間の時に彼をみると鼻水をだらりとたらしていた。それを慌ててハンカチで拭いて次の曲を一生懸命歌いだした。苦しみながらも良いショーを終えた。Chicagoの客はいつも暖かい。


5月18日、Minneapolis、

会場、Triple Rock Social ClubはCoadyがインタビューで言っていたよう、自分等の大好きな場所である。会場に着くと見慣れた顔がいくつか。ここ10ヶ月で3度公演を行っている。店のマネージャーのCは着くなりビールをおごってくれる。

今日はTBの公演も録音。自分としては”Whoses"ソロ今回最高の出来。ソロを終え、ステージを降りると女性客が「ギターが良かったからご褒美」とウィスキーを持って来てくれた。

BBの公演が始まると一心不乱に踊っている男性客が数人いるのに気づいた。最後から3曲目の”The Drift"の時にJaredを観ると大笑いしている。その目の先を観るとその踊っていた男達が順番にリズムに合わせてゆっくりシャツを脱いでいる。3人の汗苦しい男達がステージ前中央を陣取って、上半身裸で踊りだした。

公演後後片付けをしていると数人の客から声をかけられた。その中の一人の男は見覚えがある。初めてこの会場で演奏した時、楽屋のビールを全て飲んだ男の一人であった(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=521180863&owner_id=1749787)。”この野郎!”と冗談でクビを閉めると、「いつか謝ろうと思っていたんだ」と、一緒にいたこの男の友人がほとんど飲んだことを悪く思っていたようだ。嫌な記憶も薄れ、Coady同様、自分にとってももっとも好きな会場になっていく気がする。


5月19日、Lincoln

当初移動日になるはずだったのだが、2週間ほど前、TBの方に知り合いから連絡があり、BBも含め誘われたと言う。昨日のMinneapolis、明日のDenverと丁度中間に位置しているため、このショーを引き受けた。

早めに着き、会場の者の勧めでNha Trang Restaurantと言うベトナム/中華のレストランで食事を取る。風邪をひいていうる自分にはフォーがたまらない。会場に戻り会場近くで作られている地ビールを頂く。その中のお気に入りはLuna Sea(http://beeradvocate.com/beer/profile/1880/6465)。こくがある上後味がすっきりしている。

今日も3バンド。地元二人組バンド、Mother Pileが先発。歌(と言うよりは”叫び”)はいまいちだがギターとドラムがエネルギーが溢れていて見応えがある。今回のツアーの前座の中では(今の所)一番気に入った。最近のパターンのとなった、TBの一曲でのギターソロは今日も同じ。でも、終わるはずの所から何故かジャムになった。後で聞いた話だが、ドラムのAshtonが間違えをごまかす為に他のリズムをたたき出し、その結果がジャムになったと言う。それをなんとか切り抜けステージ際で二人の演奏を聴いていると、Calabが客の手拍子を拍手と勘違いをし、曲を止め、「まだ曲が終わっていないんだけど、拍手している人がいる...そう言う事する奴は...トシだろ!」そう言った瞬間、自分が直ぐ横にいる事に気付き「あっ!ここにいた。んじゃ、違うか」と勝手に思い込んでそれをステージで言っていた。

BBの出番。一曲目から客は大ノリ。数曲後またもCoadyが曲の順番を間違えて引き出す。それに気付いたJaredと自分は顔を見合わせる。自分がJaredに手振りで”(Coady)一人でこのまま叩き続けさせよう”と合図を送るとJaredもそれいに頷く。その頷きに気づいたCoadyは曲順を間違えているのに気付き曲を止め、Jaredに「お前がこの曲だっていっただろう!」と八つ当たり。二人の口喧嘩が続く。自分がそれを止めようとするとJaredは「ひこんでいろ!」観ている客は大笑い。何とか収まり公演再開。

暫くすると自分の目の前の客が女性であるのに気づいた。その女性の方に自分の体が向いた瞬間その女性は着ていたシャツを目繰り上げ、フラッシング。自分の目の前に生乳が二つ飛び出て来た。BB絡みの公演で乳を観るのは2回目(昨日の様なデブ男達のものでは除く)だが、自分の目の前に出て来てくれた事はない。心の中では「おおお!」と喜んでいたが、いやらしい顔をしていたかもしれない。またそれを客にみられていない事を祈る。しばらくして、自分がエフェクトペダルのセッティングを直しすためにしゃがんでいると自分の肩をトントンと叩き呼んでいる客がいた。顔を上げると又もその女性客で、またもフラッシング。今度は至近距離。幸せすぎる。数分後三度目のフラッシングが起きるが女性客の彼氏と思われる男性客に止められ、彼女は後ろの方に連れて行かれる。男性客は彼女に説教をしている。

公演後、Jaredのみがその事に気づいていたようで「トシは今日は良いもの観たなぁ〜」と言ってくる。その女性が自分の近くを通ろうとしたのでお礼をしようと声をかけようと思ったが、彼女は自分存在に全く気づいていない。もの凄く酔っぱらっていたようだ。考えてみれば当たり前の事だが...埋め合わせの公演が、ある意味このツアー最も良いものとなったのは間違えない。

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