Friday, February 22, 2008

Melvin Session 13日目

セッション最終日。ミックスの予備日として取っておいたのだが昨日全てのミックスがとりあえず終了した。Coadyがある曲でギターの大きさが変わると言う事を指摘。これは自分とBuzzとが録音時に企んでいたステレオの小細工である(詳しくは後にコラムhttp://www.prosoundcommunications.com/toshikasai/で説明予定)。Buzzと自分だけがそれに関して絶対的な自信を持っていた。ミックスを聴いてみると即座にDaleが納得。続いてJaredも渋々。しばらくしてCoadyが。ここでミックスは全てが終了したことになる。
知人に渡すトッラクとは別にある曲を録音したいと言い出す,Buzz。皆が驚いたものの面白そうと直ぐにやる気になる。ハウスエンジニアのIanがミックスのセッティングから録音のものに移す間に皆練習し始める。これはレコードで発売する予定。
この曲を録音中、ToolのAdam Jonesが遊びに来た。Adamは自分達が録音している曲を聴いてニコニコしている。しばらくするとHelmetのPageも顔を出した。Pageも笑いながら聴いている。
この曲の録音が終わるとレコードのA面の曲を録ると言う。これもまた大笑い。Jaredがハーモニーをやったのだが、あまりにもばかばかしくて自分は泣きながら笑っていた。それを見たJaredも歌の途中で吹き出してしまう。あまりにも可笑しくて涙でコンタクトレンズが左目から落ちてしまった。なんとか終了して、知人に渡す為のジャムに入る。
12分ほどBuzzとJaredが半分づつベースを弾き,そのジャムを終わらせ、今日の大仕事、片付けに入る。ここ数日間で自分の機材を多少運んでいたもののもの、多くのものを持って帰らなくては行けない。ドラムなどが片付けられスタジオが広くなって行く。正直これほど終わるのが残念なセッションはなかったような気がする。

Wednesday, February 20, 2008

Melvin Session 12日目

昨日は疲れてはいなかったのだが、11時を回ると急に眠気が。一度、雨音で起きたものの10時間寝ていた。スタジオに入り,昨日残した曲,7曲目のミックスを始める。この曲は色々な意見が飛び交った。後半にパーカッションが沢山入っていたのだが、ごちゃごちゃし過ぎなので殆どを省きシンプルに仕上げる。数カ所にパーカッションを戻し,エンディングに良い感じのドラムがあったのでそれも戻した。まるで自分が叩いたかのように「これは良いぞ。俺の”テイスティー・タッチ(絶対に言わない言い回し)だ!」と言うとJaredは大笑いしながら、「なんか汚い言い方だけど、聴いてみようじゃないか」と言って曲を聴く。Coady、DaleとJaredが顔を見合わせ、声を揃えて「気に入った!」自分は(調子に乗って)眉を動かす。
最後の曲に入る。実験的。曲の後半に関してはごちゃごちゃしていて、どうやっても綺麗にはまとまらない。ある程度の所でOKが出た。「もう一つ、もっとメチャクチャのを作らせてくれ」とBuzzに言うと即座にOKの返事。そっちの方はレコードにするらしい。
ある曲のイントロの部分で録音していた効果音を家で色々細工していた。それをBuzzに聴かせると直ぐに親指が上がった。これだからMelvinsとのセッションは辞められない。
今日は皆完成が見えたのでそわそわしていた。CoadyとDaleはゲームを辞め、ドラムを叩き始める。とりあえずミックスは終了。明日は知り合いに送る曲を録音する。もし今までミックスした曲に問題があればミックスし直す可能性もある。

Tuesday, February 19, 2008

Melvin Session 11日目

目が覚めるとまた9時間寝ていた。いつもは7時間以上寝ると逆に疲れるのだが、目覚めもいい。スタジオに早く着くとスタジオマネージャーのSが来ていた。2人で音楽業界の話で盛り上がる。そこへBuzzが来てまた話が膨らむ。5曲目、今日の1曲目、に入る。短い曲なので1時間半強で出来上がる。皆も出来に納得。6曲目に入る。これはストレート勝ちな曲では最後の曲。残りはもの凄く実験的な曲。6曲目はストレートとは言え、やはりMelvins。展開が重なる。だが5曲目が早く終わった分、時間にゆとりが出来た。エフェクトを多少加える。勝手に”好きになるだろう”とイントロの部分にエフェクトを加える。案の定、皆気に入ってくれた。しかもこれがアルバムのオープニングの曲。
終わりかけるとJaredの友人が数人遊びに来ていて、それらの為にJaredがBBQをしていた。自分の分もあると言うので中途半端な時間に食事を取る。曲が終わり、夕飯の時間になるとBuzz夫人のMがサケ、スズキ等を持って来てくれ、それらをホイル焼きしてくれた。
飯を食い終わると自分は7曲目の準備をする。皆はWiiにかじりついている。Jaredに関してはソファに寝転がりボーリングをやっている。Daleの家族も遊びに来ている。Daleの2歳半の娘、Sはスタジオの機材や自分のおもちゃが気になってしょうがないようだ。隣にいたDaleの膝の上に座って周りをじろじろ見ている。しばらくするとDaleが「ああああああっ」と大声を上げる。Sが音量を換えるフェイダーをいじってしまったようだ。たまたま分かり易いチャンネルだったのと2歳半のしたこと、自分は笑いながら直した。勿論、これが子供でなかったら話は別。
7曲目の途中で今日は終了。明日にはミックスが終わりそうだ。

Monday, February 18, 2008

Melvin Session 10日目


かなり疲れていたのか、9時間寝てしまった。お陰で目覚めはなかなか良かった。スタジオに着くと昨日の曲のセッティングが残っている。皆が家に帰って聴いて確かめてもらい、OKが出たので次の曲に進む。選んだ曲が難しいmのだと気づいたのは始めてしばらくたっての事。テンポが早い上、ギター、ベースの歪みが重く、ボーカルが多い。へたをするとこもってします。数度ミックスダウンしてようやく良いのが出来た。このアルバムで一番難しい曲だったのかもしれない。
2曲目に移るとこんどはミディアムテンポの曲。1曲目と比べると音的にはそれほど難しくわない。だが、曲自体が長い上、皆が色々エフェクトを加えなければならない。音量の調整には時間はかからなかったものの、小細工をするのに時間がかかってしまった。
また時間ぎりぎりに2曲目が終了。気づいてみれば食事を取るの数分卓からは慣れただけで、10時間ほぼぶっ通しでやっていた。ちなみに食事はRoscoe's House of Chicken' n Waffles(www.roscoeschickenandwaffles.com)。南部では結構一般的な取り合わせらしいが、フライドチキンとワッフル。野菜がない。楽しい時間は過ぎるのが早い。写真もあまり撮れなかった。

Sunday, February 17, 2008

Melvin Session 9日目

ミックス一日目。昨日の夜、ある程度準備をしていたので1時間しないうちにミックスに取りかかれた。トラック数が少なく割合ストレートな曲から取りかかった。曲に取りかかるとBuzzが自分の好きなソーダと、「今日はこれが必要だな」と栄養ドリンクを買って来てくれた。4時間ちょっとで一曲目が完成。録音状態がよかった為か簡単に終わった。
2曲目は簡単だともって取りかかったもののやはりドラムの感じ、ギターの音が1曲目と異なり思った以上、時間を費やした。途中でJaredが買い物に行きサケを買って来てそれをグリルで焼いてくれた。飯を食べ終えミックスに戻るといまいち納得が行かない。苦戦。あまり悩むと反ってミックスが酷くなるから、息抜きにくだらない写真を撮り、その後はコンピューターで曲の一部を遊びでいじくる。するとDaleがやって来てそれを聴き、自分と大爆笑。Jaredを呼びかけると、「これは使おう!」と大喜び。
笑ったお陰で気分は晴れ、ミックスに戻る。なんとかスタジオの終了時間前にその曲のミックスが終わった。明日からもっと難しい曲になって行く。

Saturday, February 16, 2008

Melvin Session 8日目


風邪で一日寝込んでいたと言うJaredが12時過ぎに到着。完全復活したと言う。ベースで直したい部分があると言うので今日はそれから始まった。その後はJaredがメインのボーカルを2曲録る。一曲はすんなり終わったのだが、2曲目はアイディアがまだはっきりしていないと言う。ラフ・ミックス(レコード途中で進展を家等で聴けるように作るいい加減なミックス)を渡しそれを聴きながらアイディアをもう一度練り始める。
それが終わると、BuzzはJaredが歌うはずの2曲目は長過ぎると判断。前半はギターやベースが入っているのだが、その部分を使わず、後半のドラムの部分だけを使うと言う。後半の歌詞のアイディアは既にあったようでJaredがボーカル、ベースを弾き、それにDaleとCoadyが”声”を加える。かなり実験的な曲でそれぞれがなんだかの機材を使って録音。今日は自分も一曲、シンセを録音した。
今日は友人達も何人か遊びに来た。先日一緒に仕事をしたTotimoshiとそのプロデューサーでHelmetのPage Hamiltonも遊びに来た。Pageは90年前半からMelvinsと交友関係にある。今日はあまり仕事をしていないBuzzと昔の話で盛り上がっていた。
7時を過ぎ、全ての録音が終了。ミックスの準備に入る。夕飯はJaredがステーキを焼いてくれた。それを食べ終わると自分だけがスタジオに残りミックスの準備をした。

Friday, February 15, 2008

Melvin Session 7日目

Jaredは気分は多少良くなったらしいが、100%ではないので今日は休み。残りの3人がかわりばんこで色々こなして行く。今回は8曲が録音ミックスされるのだが、その内2曲がJaredがメインボーカル。Buzzは最後のメインボーカルの曲を終わらせる。その曲では自分に遊びマイクを使って欲しいと言って来た。4本のマイクを同時に録音。音の感じが他と違う上にDaleのハーモニーをメチャクチャ質の悪いマイクで録音。低音を全く拾わない上、かなり歪む。録音を止めるたび、冗談でわざと「歪むんだけど」とか「甲高いんだけど」と繰り返す。
ボーカルが終わるとパーカッションとドラムの重ねとりに集中。初日に準備をしておいた、3台目のドラムをようやく使用。CoadyとDaleの両方がそれを使い録音。スネアロールの多い曲に厚みが増して来た。2人はお互いが違う所のパーカッションのアイディアを出し合い,自分の意見も聞いてくれ、それらを次々に録音。昨日50トラックだった曲が60まで延びた。しかもその曲の長さは1分30秒弱。
帰り際、Buzzはこのセッションの進み具合に満足が行っているようで、自分に良い仕事をしていると声をかけてくれた。自分も前作を上回る出来だと自負している。まぁ終わってみたければわからないが...でも前作より悪いとは言いたくない。一つ言えるのは前作より実験的要素が多いのは間違えない。

Thursday, February 14, 2008

Melvin Session 6日目

スタジオに着くとBuzzがやって来て、セッションを2日延長すると言う。自分は決められた期間で出来ると思っていたが、Buzzは色々重ね録りをしたいと言う。正直嬉しかった。
Jaredのボーカル録りで始まった。昨日と同様、JaredとDaleと自分とでハーモニー録りに力が入る。だがJaredはあまり体調が良くないと言う。大事を取って2曲を部分的にやり、Jaredは帰宅。Daleのハーモニー録り、Buzzのギター録りを行い、その後は久々のノイズ録り。
前ベーシストのKevinがいた頃は彼の影響からノイズ録りが多かった。自分も彼の勧めで、サーキット・ベンディングを始めた。彼が抜けて以来、久々のノイズ録り.燃えて来た!Buzzが自分の道具箱を覗いて、あれこれいじりだした。ラウンジでWiiをやっていたDaleとCoadyもスタジオに駆け込んで来た。自分の改造したおもちゃ楽器やちょっと工夫をしたマイキングを使ったアンビエントっぽいシンバル、パーカッション録りに集中。一曲に関しては50トラックを超えていた。

Wednesday, February 13, 2008

Melvin Session 5日目

ベース録りも終わり、エフェクトを使ったちょっと変わった音のベースの録音をする。数曲にそれらを入れた後、ボーカル録りに入る。またもやハーモニーの厚い曲が数曲。ある曲のBuzzの歌を録音している時、自分の頭の中で高音のハーモニーが聴こえて来た。Jaredがハーモニーをやると言うので自分は頭の中で聴こえて来た高いハーモニーをやってくれるであろうと期待していた。だがJaredはその正反対でBuzzより低いハーモニーをし始めた。「高い方がよくないか?」と聴くと「俺の頭には低いハーモニーしかなかった」と切り替えさせる。
Jaredのハーモニー録りが終わり、その曲の歌録りが終わったと思ったら、Daleもやると言い出す。自分はJaredが高音をやらなかった時、Daleがやってくれると思っていた。ところがDaleも低音でやりだす。自分は我慢できずに「高い方のが良いって!」とわがままを言い出した。するとDaleは直ぐに理解してくれBuzzの上を行くハーモニーをし始めた。Jaredも気に入ってくれた。横で聴いていたCoadyに「Jaredが高い音域のハーモニーやってくれると思っていたんだが...」と言うと「俺もそう思っていたんだよ」と答えが返って来た。
そうこうしているうちに次々に歌を入れ終えて行く。2回目のバーベキューはMelvinsのシェフとも言うべき、Jaredの料理によるもの。またタイミングがよく食事が出来、仕事もはかどる。経過に満足が行くのか、皆の冗談ばかりが飛び交う。

Tuesday, February 12, 2008

Melvin Session 4日目

12時にスタジオ入りして、ボーカル録りに入る。前作を聴いてもらえば分かるが、今回もハーモニーが多い。歌うのは下手だが、聴くのは得意なのとメンバーは入れ替わりで、いつでも聴いているのは自分なので、かなり当てにされている。セッションで最も気を使う所と言っても過言ではない。Buzzがメインの曲を2曲終わらせた。ボーカルが入り、かなり良い曲になって来た。
トラッキングの時はあまり本気でなかったようで、全てのベースを取り直すと言うのでJaredとベースの録音に入る。3台のアンプ、キャビネットを使って一気に録音。かなり練習しているようで、次々に曲が終わって行く。前作の時とはベースの機種がかなりアップグレードされているため音にも厚みがあり、それでいて一音一音がはっきり聴こえる。
セッションの半ばともあり、恒例とも言える、バーベキューをドラムの終わったDaleが用意してくれる。丁度腹が減った時に出来上がったバーガーを食べ、直ぐに仕事に戻る。ベース録りは残り一曲の所でセッションは終了。

Monday, February 11, 2008

Melvin Session 3日目


基盤のドラムは全て終了。その後はギター・オーバーダブに集中。もの凄いペースで次々と終わって行く。気がつけばオーバーダブが必要と思われる曲は全て終わらせた。同じギター、アンプを使っているものの曲によって多少の違いを付けて録音。曲が出来上がる頃にはアルバム全体で色々な音のギターが聴けるようにしたいと思っているので、なかなか満足の行く録音となった。

Sunday, February 10, 2008

Melvin Session 2日目


寝不足が続いているので疲れが残っている。バンドの方は順調にベーシックトラッキングを1曲1曲と終わらせて行く。3曲目になったときCoadyのフロアタムのマイクが雑音を拾う。だがとりあえず曲を最後まで録る。CoadyとDaleがそのテイクを気に入らなかったのでもう一度取り直す事に。自分はなんとかなると思っていたので冗談で「タムだけ取り直そうと思ったのに」と言うと皆、大笑い。チェックした結果、ケーブルが悪い事が判明。慌てて取り替えてその曲を取り直す。5曲を終わらせた所でドラマーの2人がギブアップ。ギター・オーバーダブに移る。
夜食休憩の時に久々新しいThe Simsonを皆で観賞。ここ数年の中でもっとも面白い内容であった事は間違えない。ギター録音に戻ったあとも思い出し笑いをしてしまった。今日は70年代っぽいギター作りに集中。2曲のギターがほぼ終了。眠くて目がつぶれそう。

Saturday, February 09, 2008

Melvin Session 1日目

小学生が遠足に行くよう、興奮して朝早く起きてしまった。朝から色々試してみた。昨日買った車には多くの荷物を積めるで調子に乗って色々持って行きすぎた。スタジオに付いた時点で疲れていた。マイクだけで20本以上持ち込んだ。

セッテイングを考えそれを昨日の内にプリントしておいたので、アシスタントのIanも”スムーズにできる”と言ってくれたものの、マイクの数、すなわちケーブルの数、スタンドの数に頭を抱えていた。

6時間あまりで準備が出来、その後サウンドチェック。曲に入るまでは8時間掛かった。それでも前回より早い。

とりあえず1曲満足の行くテイクが取れ2曲目を始めて、終わらずに一日目は終了。
まずまずの滑り出し。家に付いてからのビールが美味かった。

Tuesday, February 05, 2008

Just got back from Oakland!


Just finished making an album with Totimoshi, produced by Page Hamilton, assisted by Adam Myatt at Sharkbite studios in Oakland California. I just came back from Oakland. The album will be out around May. Songs and their production are awesome. And the sound... I can't explain. I'm just a pure genius...not. They put some picture on their myspace and their label's web site, Volcom. I put some as well. www.myspace.com/toshinephew Great time!
Recently, I finished a project with a band, Oaks from San Diego, California. They put songs on their Myspace, so check those out!
Also, pretty soon, I will start a project with a band, Melvins from Aberdeen, Washington.

Oaklandよりさっき帰宅。Totimoshiと言うOakland出身のバンドを手がけに10日間のセッションが無事終了。プロデュースにはHELMETのPage Hamiltonを起用。出来は最高!5月頃にレーベルVolcomより発売予定。是非聴いてもらいたい。
去年の暮れに録音した、San Diego出身のバンド、OaksのMyspaceにて自分のプロデュースした曲が聴ける。
そしていよいよ、今週末からMelvinsの録音に入る。久々のツインドラム録音。旅から帰って来て疲れているが興奮気味!